街を歩いたり、インターネットを見たりしていると、いろいろな無料サービスがあることに気づきます。
「無料」と聞くと、つい飛びついてしまっていませんか?
無料のサービスを利用して後で泣かないためにも、なぜ無料なのかを考えて、賢く利用しましょう!
タダほど高いものはない?
”無料”に潜むワナ
2018年5月9日
無料サービスいろいろ
駅前で配られるティッシュペーパーやドラッグストアの入り口で配られる化粧品のサンプル。
チラシだけだったらスルーしがちでも、ティッシュペーパーならついもらってしまう、という人も多いでしょう。
なぜ無料なのかを考えて
ティッシュペーパーも化粧品のサンプルも、私たちにプレゼントしたいから配られているわけではありません。
広告を見てもらうためには、チラシだけ配るよりもティッシュペーパーを配る方が受け取ってもらえるでしょうし、化粧品のサンプルはまずは使ってみて、肌に合えば購入してほしいからだと思われますね。
もっと細かく考えると、ティッシュペーパーを受け取った人の中の何パーセントの人が契約をしたら、企業にとってどれくらいの利益が出るかをきちんと計算して行われているのです。
このように、無料サービスには必ず企業側の狙いや理由があるのですね。
こんな無料サービスには注意!
家にいると、突然インターホンが。
話を聞いてみると「今なら無料でお掃除しますよ」などと言われた経験はありませんか?
無料商法
「今ならエアコンのお掃除を無料でしています。」
「今なら絨毯のお掃除を無料でしますよ。」
などと言って、自宅に上がり込もうとするパターン。
相手の目的は「売りつける」ことです。一度家にあげてしまうと、なかなか帰ろうとしないので、怪しいと思ったらドアを開けないようにしましょう。
点検商法
「水道水の水質を無料で検査しています。」
「屋根が傷んでいないか、この地域の方だけ無料で検査しますよ。」
などと言って、実際に点検をしたふりをして相手を不安にさせる商法です。
とにかく、その場で契約しないことです。
水質が不安ならまずは管轄の水道局に、屋根の傷みが不安なら自宅を建てた工務店やハウスメーカーに相談しましょう。
契約をしてしまったら・・・?
そうは言っても、家の前にずっと居続けられ、怖くなってつい契約してしまった・・・。そんな場合は、契約してから8日以内であればクーリングオフができます。
クーリングオフの期間が過ぎてしまった場合は、消費者契約法などに基づいて解約を求めることができる場合もあるので、まずは地域の消費生活センターに相談するといいでしょう。
オトクなサービスは賢く使って
では、無料サービスが全て怪しいか、というとそうではありません。無料サービスを賢く利用するためには、サービスを利用して企業側の言いなりになるのではなく、自分自身で選択する材料の一つとして利用することが大切です。
無料体験
フィットネスジムやカルチャーセンターでは、正式に入会をする前に無料体験ができるところが多いです。入会する前に、講師との相性や教室の雰囲気を知ることは大切ですね。
ただし、無料体験をしたからといって入会しないといけない理由はありません。自分に合わないと思ったら、キッパリ断りましょう。
期間限定
毎月DVDやCDを定額でレンタルできるサービスなどでは、最初の何カ月かだけ、お試し期間として無料でレンタルできるサービスがあるところがあります。
最初は無料だし・・・と思って気軽に申し込むことがありますね。でも、本当にそのサービスが必要なのか、その期間にしっかり見極めることが大切です。思ったよりもDVDを観る時間がなかったりする場合もありますね。
ほっておくとそのまま有料サービスに切り替わることもありますので、自分にとって不要だとわかったらお試し期間中に忘れずに解約するようにしましょう。
LineやSkype
皆さんにもお馴染みの無料通信サービスですね。相手もアプリを利用していれば、無料で通話できる便利なサービスです。
なぜ無料でサービスが受けられるかというと、電話回線ではなくインターネット回線を使用するから。つまり、厳密にいえばパケット通信費は発生しています。
ただ、ほとんどの利用者はパケット定額サービスに入っていたり、Wi-Fiにつないで利用したりするため、費用を負担している感覚がないのです。
ただし、全てが無料ではなく、有料のコンテンツもあるので利用する時には注意が必要です。
このように、無料サービスには必ず意味があるのです。無料サービスを利用する時はなぜ無料なのかを考えて、賢くおトクに利用したいですね。