初めて投資をしようとする時に比較的安心だから、と勧められるのが債券。
でも、債券にもいろいろあるのです。
ココだけ押さえたらバッチリの債券投資をお伝えします。
初めての債券投資
ココを押さえて
2018年5月11日
そもそも債券ってなに?
投資を始めてみたいけれど、株式投資はちょっとコワい・・・
そんな時に安心して投資できる金融商品の候補としてあげられることが多い債券投資。
そこで、投資を始める前に債券の仕組みをきちんと知っておきましょう。
債券は借用証書
債券とは、一言でいうと国や地方自治体、企業などが一般の投資家からの資金調達を目的として発行する借用証書のことです。
つまり「債券を買う」と言うことは「国や地方自治体、企業などにお金を貸している」と言うことになります。
債券が安心と言われるワケ
先ほど、債券は資金調達を目的として発行するものだとお伝えしました。一般投資家から広く資金調達をするという目的は株式と同じですが、株式と違って債券はあらかじめ満期日と利率が決められています。
つまり債券を持っている間は定期的に利子を受け取ることができ、満期日には額面全額が返金されることが約束されているので、安全性の高い金融商品と言えるのですね。
こんなにある、債券の種類
一言で「債券」と言っても、実は種類はたくさんあるのです。ここでは、比較的投資がしやすい代表的な債券を見ていきましょう。
国債・地方債
国や地方自治体が発行する債券です。
日本国政府や地方自治体が利子や償還金を支払ってくれるので、安心・安全な金融商品というわけです。
国が発行する債券で、個人を対象とした債券に「個人向け国債」があります。
2018年4月現在、大手銀行の1年定期の金利は0.01%ですが、個人向け国債3年の利率は0.05%です。
個人向け国債は満期が3年、5年、10年と決まっていますが、発行後1年経過すれば直前2回分の各利子相当分を差し引いて、いつでも換金が可能です。
初めて債券を購入するのであれば、まずは個人向け国債から始めてみるのがおススメです。
社債
社債は、会社が発行する債券です。会社によって、満期までの期間が違います。気になる利率は、国債よりも高めに設定されていることが多いです。
外国債券
外国債券とは、発行体・通貨・発行された場所のどれか一つでも外国である債券のことを言います。
外国債券も、国債に比べると利率が高めであることが多いです。ただし、利息や償還金が外貨建ての場合、為替変動の影響を受けることになります。
万が一満期を迎えた時に購入した時より円高になっていると、償還金は日本円で元本を割ってしまいます。逆に、償還の時に円安になっていると購入した時より多く償還金が返ってきます。
債券投資、ココに気を付けて
このように、リスクを抑えて投資をしたい女子には向いている債券投資ですが、気をつけておきたいことがあります。
途中で換金できるけど・・・
債券はあらかじめ決められた満期日を待たずに、市場で売買することができます。
ただし、株式と同じように債券価格も日々変動しています。そのため、額面に書かれた価格よりも安い価格で売却することになる場合があります。例えば額面100円の債券を購入し、98円で売却した場合、元本割れをするということになります。
発行体が潰れたら?
債券は、日々価格が変動していますが満期日まで持っていたら額面が全額返金されるとお伝えしました。
しかし、債券を発行しているモトである発行体の経営状況が悪化して利払いが行われなかったり、倒産して元本が戻ってこなくなったりする場合があります。
そのようなことにならないようにするには、債券を購入する時に格付けを参考にすることが大切です。
格付けとは、専門機関が安全性を評価・分析したものです。
格付けが高い債券ほど安全性が高くなっています。
一般的に格付けが高く安全性が高い債券ほど利子が低くなっています。先ほど、国債よりも社債や外国債券の方が利子が高めだとお伝えしましたが、日本という国が企業や外国よりも安全性が高いと判断されているからなのですね。
投資をする時は利子の高さだけで選ぶのではなく、発行元の安全性もしっかり確認するようにしましょう。
債券は初めて投資をする女子にとって、比較的安全な金融商品です。債券の仕組みをしっかり知って、まずは債券で投資デビューしてみてはいかがでしょうか。