現物資産としての金。実は少額からでも投資ができることをご存知ですか。株や債券と同じように、投資初心者の方でもチャレンジすることができますよ。今回は「金」投資について、その特徴や、投資方法を詳しく解説します。
私でも始められる?
初めての「金」投資
2018年4月20日
金に投資するってどういうこと?
株式や投資信託に投資をするには、証券会社に口座を開設して、気になる商品を購入していけばよいので、なんとなくイメージが湧きやすいですね。では、「金」に投資をするとは、一体どういうことなのでしょうか。
みなさんは、金のネックレスや指輪などの装飾品として持っていますか。実家に、仏具として、金のおりんがあるなんて方もいるかもしれません。これらの金の品物を持っている場合は、金投資をして、金を保有しているのと同じことになります。
金は、株式や投資信託と違って、実態があるものです。ネックレスや指輪のほかにも、金の延べ棒やアンティークコインなど、様々なものに形を変えて保持することができます。
金投資のメリットとデメリットは?
それでは、金への投資を始める前に、そのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
メリット1. 目に見える実物資産
金は、プラチナや銀などと同様に、それ自体が価値を持っている実物資産です。
株や債券などは、会社が倒産したり、リーマンショックのような経済不況が起こった場合、大きく値段を下げて価値がゼロになってしまうことがありますが、金は、そのもの自体が存在する限り、価値がゼロになることはありません。そのため、金は「安全資産」と呼ばれることもあります。
メリット2. 値動きが分かりやすい
金は、世界のどこでも共通の価値がある資産です。手数料や諸経費の都合上、多少の金額差があることがありますが、世界中で、毎日大体同じ価格で取引が行われています。
金の価格は、その重さによって決まります。1グラムあたりの価格は、株式や投資信託と同じように、日々変化していますよ。ニュースや新聞、インターネットなどで価格をチェックすることが可能です。
デメリット1. 盗難のリスク
株や債券などは、証券会社の口座で管理されているため、盗難されるということはありません。しかし、ネックレスや金の延べ棒を自宅で保存する場合、盗難され、資産を失うというリスクがあります。
それなりの金額を金に投資し、金を保有していると、銀行の貸金庫を利用したり、自宅に金庫を用意したりと防犯対策が必要となります。金を現物で保有するには、手間やコストがかかることを覚えておきましょう。
デメリット2. 値段が大幅に下がることも
金は、目に見える安全資産ではありますが、決して「価値が下がらない」というわけではありません。
株や投資信託と同じように、金の価格に影響を与えるような事象が起これば、大幅に値段を下げることがあります。金にばかり集中投資するのはリスクがあります。株や債券など、その他の金融商品と同じように、バランス良く投資しましょう。
金への投資の方法を知りたい
最後に、金に投資する方法を具体的に見ていきましょう。金を現物で売買するには、金の取り扱い業者を通じて行うのが一般的です。業者によって、売買手数料が異なるので、事前に調べておくと良いでしょう。
さらに金に投資する方法は、現物で金を保有する以外にもありますよ。ここでは、3つご紹介します。
純金積立
これは、毎月1,000円など、決まった金額を金に投資していく方法です。証券会社や金の取り扱い業者で行うことができますよ。金の価格が安い時には多く、逆に金の価格が高い時には少なく買い付ける「ドルコスト平均法」と呼ばれる投資方法となっています。
ドルコスト平均法についてはこちらの記事をご覧くださいね。投資初心者の方でも理解しやすく、始めやすい金投資の方法です。
ETF
ETFは、株や投資信託と同じような金融商品の1つです。金のETFを証券市場で売買することで、金への投資をすることができます。株式と同じように、店頭に行かずに、インターネット上で取引することが可能です。
投資信託
最後にご紹介するのは、金の投資信託。投資初心者の方でも分かりやすく、チャレンジしやすい方法です。100円という少額からから投資することができる商品もあるので、気軽に始めることができますね。さらに、投資信託なので、透明性と流動性が高いという特徴があります。
このように、金での資産運用は、自分の投資スタイルに合わせて選ぶことが可能です。自分にぴったりな投資方法を検討してみましょう。
いかがだったでしょうか。金投資のメリットやリスクは理解できましたか。金へ上手に分散投資をすることで、株や投資信託と同じように、自分の資産をしっかり運用することができますね。今まで金に関心がなかった方も、これを機会にぜひ金投資を検討してみてはいかがでしょうか。