つみたてNISAを始めてみたけれど、たくさんある投資信託の中からどれを選んだらいいのかわからないという人は多いと思います。あらかじめリスクの少ない投資信託が選ばれているにしても全部で145本もあります(2018年3月時点)この中から選ぶ基準を投資初心者にもわかりやすく解説します。
つみたてNISAで何を買ったらいいの?
投資商品の選び方を解説します!
2018年3月29日
つみたてNISAの投資商品を知ろう!
つみたてNISAで運用できる商品は投資信託のみとなります。しかし、145本(2018年3月時点)もあるので、どれを選んだらいいのか、投資初心者は悩むことでしょう。まずは、投資信託の種類を理解することから始めましょう。
インデックスファンドとアクティブファンド
この二つの違いは運用スタイルです。インデックスファンドはベンチマーク(日経平均などの指数)に沿って運用するもの、アクティブファンドはベンチマーク以上の運用成績を目指して運用するものです。これだけみると、アクティブファンドの方が利益が得られそうな気がしますが、リスクが高いことと、運用に手間がかかる分コストが高くなるというデメリットがあります。初心者が選ぶべきファンドとしては、インデックスファンドをお勧めします。
資産配分を決める
投資信託のメリットは分散投資ができることです。様々な業種、国、種類(株式、債券、不動産)に投資ができます。とはいえ、どこの何に投資をしたらどのような結果が得られるのかは、初心者が理解するのは難しいと思います。
つみたてNISAで選べるファンドは、国内株式型、先進国株式型、新興国株式型、バランス型(株式、債券、REITなど複数の資産クラスを含むファンド)などがあります。
新興国>先進国>国内の順番でリスクとリターンが高くなる傾向があります。
また資産クラスにおいては、複数の資産で組んである方がリスクが低くなります。
これらの基本を頭に入れて、実際に選べるファンドを見てみましょう。
カテゴリー別おすすめファンド
国内株式型
*たわらノーロード TOPIX
*ニッセイTOPIXインデックスファンド
*eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
先進国株式型
*ニッセイ外国株式インデックスファンド
*eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
*iFree S&P500インデックス
新興国株式型
*たわらノーロード 新興国株式
*eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
全世界型
*三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド
*楽天・全世界株式インデックスファンド
バランス型
*ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
*iFree 8資産バランス
*ニッセイ-DCニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)
これらはほんの一部です。迷ったら信託報酬の低いものを選びましょう。
つみたてNISAおすすめの資産配分とは
つみたてNISAは、長期で持つことでメリットがある制度です。そのため、商品を選んだら、基本ほったらかしに出来ること、また、継続的にコストがかかっていることを考えると、とにかく運用コストの低いものを選ぶ必要があります。
初心者にはバランス型がおすすめ
長期運用では、国内株式型だけ、先進国株式型だけといった買い方では、メンテナンスが必要になることがあり、初心者には向きません。
あまり見直しなどはしたくないという初心者にはバランス型がいいでしょう。
また、バランス型にも株式の比率が高いもの、債券の割合が多いものなどいろいろあります。株式の比率が高いものの方が一般的にリスクが大きく、期待リターンも高くなる傾向があります。
積極的に運用していきたいなら、株式比率の高いもの、安定運用を目指していきたいなら、株式比率の低いもの、その間を取りたい人はバランス型運用(株式50%)など、自分の投資スタイルによって決めることができます。
つみたてNISAの非課税メリットを生かすなら?
つみたてNISAの最大のメリットである運用益が非課税という点を考えると、利益が大きいほど非課税メリットが大きくなるので、つみたてNISAで運用するならば、大きくリターンを狙った方が得と言えます。言い換えれば、利益が出なければ、つみたてNISAで運用する意味はまったくなく、手数料分損をすることになります。
そう考えると、安定運用をするならば、個別に債券を買うなどして、NISAでは株式の比率を多くして積極運用をした方が良いように思います。
コストに注目!
似たようなファンド(同じ指数に連動)が複数あれば、信託報酬の低いものを選びましょう。20年という運用期間を考えた場合、ほんの数%の違いでも、利益に大きな差が出てくるからです。
信託報酬は、国内株式型であれば0.2%未満、先進国株式型とバランス型は0.2%台、新興国株式型であれば0.3%前後、を目安にして選ぶとよいでしょう。
その他に見ておきたい部分
純資産総額も重要です。
純資産総額とは、ファンドに組み入れられている株式や債券などの時価総額のことで、ファンドの規模を表すものです。
純資産総額が大きいと、実際の運用コストがスケールメリットで低く抑えられるため、安定した運用ができ、途中償還(運用が終了すること)されるリスクも低くなります。
初心者におすすめのつみたてNISA投信まとめ
1.インデックスファンド
2.バランス型
3.低コスト
4.株式比率は多め
いかがでしたか?
つみたてNISAは初心者向きの投資と言えます。よくわからないで買ってしまうことがないように、最初のファンド選びは少し時間をかけて選んでみてくださいね。