貯金したい気持ちはあるけれど、何から手をつけたらいいのかわからない……。
そんな風に感じるひとは多いもの。貯金をするためには、支出を減らすことが必要ですよね。
自分に合った支出の減らし方を決めるためには、「心のスイッチ」をオンにする「気づき」が必要です。
そこで、貯金のための節約はもちろんのこと、仕事や家庭生活にも役立つ自己分析チェック項目をファイナンシャルプランナーの視点でご紹介します。
貯金できないあなたには
「自己分析」が必要?!
節約に役立つFPおすすめのチェック項目6つ
2017年4月26日
1.誘われると断れない性格
誘いを受けたときの「受ける」「受けない」は自分の気持ちや事情で決めましょう。「付き合いが悪いと思われたくない」「他の人の話についていけなくなるのが嫌だから、なんとなく顔を出しておきたい」などの理由で食事会などに参加しているなら、改める必要があります。
その誘い、自分のプラスになる?
「自分にとってプラスになるから」といった前向きな理由であれば、食事代に見合ったプラスがもたらされますから、何の問題もありません。しかし、「ただなんとなく」参加して、疲れて帰ってくるような会であれば、今後は見直しを検討しましょう。
無理をするのはNG!
わかりやすいポイントとしては、「行って良かったな」と思えるかどうか。「無理に参加して、何をやっているのだろう」となりそうであれば、断る勇気を持ちましょう。本当に縁のある大事な人であれば、気の乗らないときに誘いを断ったくらいで離れていくことはありません。
2.使っていないものをそのままにしている
例えば、クローゼット
クローゼットの中に、「これからの自分に必要なものとそうでないもの」が混在していませんか?使わないものは、思いきって処分してしまいましょう。必要かそうでないかを認識できると、「これからも使いたいもの」を大事にする気持ちもはっきりします。
例えば、化粧品
使いきっていない化粧品や乳液を放置したまま、新しい商品を使い始めていませんか? 最後まで使いきっていないのに、新しい化粧水を使い出してしまうのは、なぜでしょうか。肌に合っていないのであれば、思い切って捨ててしまいましょう。
自分の本質を見極めて
何の問題もないのに新しい商品を使い始めてしまうようであれば、「気分を変えたい」衝動があるかもしれません。
そんなときは、他の気分転換方法も試してみましょう。しばらく連絡をとっていなかった友人に連絡をとってみる、心に響く音楽を探してみるなど。古いものを大事にする気持ちを忘れずに、新しいものに触れる機会を作ってみましょう。
また、こういった時に普段放っておきがちな自動車保険や生命保険の見直しをすることもおすすめします。内容をあまり考えずに契約してしまった保険の契約があるなら、一度見直してみましょう。気分と一緒に家計もスッキリすることができるかも。
3.風邪を引いたときの治りが遅い
誰でも風邪を引くものですが、自分に合った対処方法を身につけておくことが大切です。体調の悪い状態が長引けば、会社を欠勤する回数が増えたり、仕事の効率に影響したりと、収入に関わる部分に悪影響があるもの。自己管理は、働く女性にとっての大事なポイントとなります。
あわない薬、使ってない?
「効かないな」と思いながら気休めで使っている市販の風邪薬があるなら、薬局の薬剤師さんに相談する習慣を持ちましょう。症状に合った薬を教えてくれます。処方薬の内容は、医師によって変わることもあります。普段通っているクリニックの処方薬と相性が良くないと思うなら、別のクリニックを試してみてはいかがでしょうか。
自分に合う薬やクリニックを知っておけば、いざというときの安心感につながります。無駄に長く薬を服用することもなくなりますね。
医療費が多くかかった年は、医療費控除制度を利用することで還付金をもらえます。領収書を1つにまとめてとっておくようにしましょう。
4.景色で季節感を感じることが少ない
忙しい毎日で、同じような日々が過ぎていくように感じていませんか? 通勤時などのちょっとした時間に、携帯を見たり…なんて結構あるあるですよね。けど、そんなときこそ、窓の外の空や木々に目を向けてみてください。
次の楽しみを考えてみる
季節の移り変わりに敏感になると、レジャーの計画を早めに立てたくなるかもしれません。外の景色を見ながらレジャー計画をイメージし、早めに計画を立てれば、宿泊や旅行パックの早割予約でリーズナブルに旅行を楽しむことができそうですね。
また、スマホを見る時間を減らせば毎月のパケット通信料も必然的に減っていきます。プランの見直しをすれば、毎月の通信費のコストカットにもつながりますね。
5.ダイエットに3回以上失敗している
増えた体重を減らすためには、健康的な生活が何よりも重要。「なかなかダイエットが上手くいかない…」と感じているあなた。もしかして、イライラの延長線でコンビニに立ち寄る癖がついていませんか? 食べることは喜びを与えてくれますが、毎食ごとに感謝の気持ちを持つことができているでしょうか?
適度な量以上に食べたい衝動をおさえることができない人は、ストレス解消法が足りていない可能性があります。食べることは、手軽なストレス解消法だからです。食べてしまう前に、どうしたらストレスが減るのか、別の方法で解消する方法を一度考えてみると良いでしょう。
ストレスから解放されることで、食材を大事にする気持ちの余裕も生まれます。冷蔵庫の中で賞味期限切れになる食材が減り、体とともに買い物の量もスリム化することができますよ。
6.インスタにアップすることを意識して商品選びをする
今やSNSの時代。インスタをはじめとしたSNSはもはや生活の一部と化している人も多いでしょう。それらを楽しく利用することはなんら悪いことではありません。
しかし、「他人からどう思われるか」を行動の基準にする人は要注意です。例えば同僚が新作バッグを買ったことなど、他人の持ち物が必要以上に気になる人は、物事を決めるときに「見栄で判断」してしまう可能性も考えられます。
他人にどう思われるかではなく、「自分が本当に欲しいもの」「自分が本当に食べたいもの」を基準にして物事を選ぶようにしましょう。お金持ちの人ほど、見栄ではなく「本当に欲しいもの」にしかお金をかけないものです。
人は、完璧な生き物ではありません。「変えたいな」と思ったときに、少しずつ、理想の自分に近づいていくことが大切です。無理をしない範囲で、1つ1つ好きなことから変えてみてはいかがでしょうか。そのきっかけに「貯金を貯めたい」気持ちを利用するのも、1つの方法ですよ。