家計を管理するにあたり、家計簿は不可欠。ですが、最近は家計簿の種類も増えているので、手書きがいいのかアプリがいいのかなど、最初の段階で迷ってしまうこともありますよね。そこで今回は、それぞれの家計簿のメリットやデメリットについて詳しくお伝えします。ぜひ、自分に合った家計簿選びの参考にしてみてくださいね。
家計簿は手書き派?アプリ派?
それぞれのメリット・デメリットを解説
2020年7月8日
手書き家計簿のメリット・デメリット
まずは、手書き家計簿のメリットとデメリットから見ていきましょう。
メリット
手書き家計簿の最大のメリットは、自分でコツコツと記入することでお金の動きがわかりやすく、現状をより具体的に把握できるという点です。「今週は食費にお金を使いすぎたな」「今月は飲み会が多くて交際費がかさんでいるな」など、早い段階で気付くことができるので無駄遣い抑制に直結しやすくなるでしょう。逆に、「今月は前半無駄遣いを控えられたから、後半もがんばろう」と節約の励みにもなります。
また、手書き家計簿の場合には簡単に家族との共有ができるので、直接見せることで「今月はこんな状態だから無駄遣いは控えようね」と協力を求めやすくなるのもメリットの一つ。具体的な数字を見せたほうが理解を得やすくなるはずです。
デメリット
手書き家計簿には、市販品を利用する方法と完全自作の2パターンがあります。いずれの場合も、自分で計算をしなければならないのがデメリット。すんなり計算が終われば問題ありませんが、ちょっとした計算ミスで何回も電卓をたたくことになってしまったらストレスに感じる方も多いでしょう。そのわずらわしさが原因で手書き家計簿が続けられないという声も多く、せっかく用意した家計簿を無駄にしてしまうケースも少なくありません。
また、市販の家計簿の場合には、あらかじめ項目が決まっているのでカスタマイズが難しいというデメリットもあります。家計簿をつけていると「こんな項目があったらいいのに」「この項目は我が家には必要ないんだけど」「もっと細かく内訳を把握したい」など、前向きな要望が生まれてくるものです。自作の家計簿であれば、使ってみてから追加したり削除したりというのも可能ですが、市販の家計簿の場合は課題が残る点でもあります。そのため、家計簿を購入する段階でしっかり内容を確認しておくようにしましょう。
家計簿アプリのメリット・デメリット
それでは、家計簿アプリのメリット・デメリットも見ていきましょう。
メリット
Google PlayやApp Storeで家計簿アプリを検索すると、選びきれないほどたくさんのアプリがリリースされています。それぞれに特徴がありますが、家計簿アプリのメリットとして共通しているのが「便利さ」です。
買い物をしたら、そのレシートの写真を撮って読み込むだけで情報を取り込んでくれるものもありますし、クレジットカードや銀行と連携して入出金を記録してくれるものもあります。電子マネーやポイントとの連携ができるものなら簡単に残高照会ができ、購入した食材をもとにおすすめのレシピを提案してくれる家計簿アプリもあります。目的に合った家計簿アプリが見つかれば、その便利さを実感できるでしょう。
また、多くの家計簿アプリは、月単位の収支を集計して表やグラフで「見える化」してくれます。ちょっとした空き時間にチェックするだけでも、不要な支出を見つけることができるので、無駄遣い防止につながるのもメリットの一つです。基本的には無料で使えるものが多いので、実際に使い勝手を確かめられるのもうれしいですね。
デメリット
家計簿アプリは、その便利さゆえに初期設定に手間がかかるという点がデメリットかもしれません。特に、機能が豊富な家計簿アプリほど初期設定に時間がかかる傾向があり、当然ながら、たくさんのクレジットカードや銀行口座を所有している方ほど入力項目は増えることになります。その点さえクリアすれば、あとは便利に使えるということはわかっていながらも、この時点で挫折してしまうケースもあるようです。
また、そもそもアプリなどの操作が苦手という方にとっては、初期設定を完了できたとしても使いこなせないということもあります。機能が多すぎて操作方法がわからないということもありますので、操作に不安があるという方の場合、慣れるまでは時間がかかるものと思っておきましょう。
エクセルで作る家計簿もおすすめ
最後に、「手書き家計簿だけは面倒だけれど家計簿アプリほどの機能は必要ない」と感じる方に向けて、エクセルで作る家計簿にも触れておきましょう。エクセルで作る家計簿は、自分の要望や好みに合わせてカスタマイズできますし、自動計算できるように設定してしまえば集計ミスも抑えられます。エクセルが得意という方にも、これからエクセルを覚えたいという方にもおすすめですよ。
今回は、手書き家計簿と家計簿アプリのメリット・デメリットについてお伝えしましたが、大切なのは正しく収支の現状を把握すること。そのうえで家計の問題点を発見し、問題点があれば改善していくことが最終目的です。一つの方法に固執する必要はありませんので、興味を持った方法から試してみてくださいね。
(※本ページに記載されている情報は2020年6月18日時点のものです)