仕事に疲れて帰ってきたときなど、かわいいペットに癒されたいものです。しかし、ペットに生涯かかる費用や、病気になった時にどれくらいの医療費がかかるかなど、知らずに買ってしまうと後で大変なことに。今回は、一体ペットにどれくらいの費用がかかるのか、お伝えします。
知らなかった!
ペットにかかるお金あれこれ
2019年8月7日
1.ペットにかかるお金
まずは、ペットにどんな費用が、どれくらいかかるのか見てみましょう。
ペット自体のお金
よくペットとして飼われるトイプードル、柴犬などの犬、アメリカンショートヘア、ロシアンブルーなどの猫は、だいたい20~30万円くらいです。
それ以外では、セキセイインコ1万円くらい、うさぎ2万円くらい、ハムスター2,000円くらいです。
これ以外に購入時費用として新規登録料や注射代、ゲージ、餌台などの初期費用が2~3万円かかります。
年間かかる費用
ペットとして飼われている犬猫の費用例を挙げます。
えさ 2~3万円、トイレ用品 1万円、シャンプー・トリミング 1~2万円、予防注射 1~2万円、ホテル代 3,000~5,000円/泊、医療費(入院 3,000円/泊、手術 3万円くらい)
最後にかかる費用
ペットが亡くなった時も、人間と同じようにお葬式費用が必要です。
お葬式 3~6万円、火葬 2万円、お墓(合同供養塔 数千円、納骨堂 年間 数万円)
これらを計算してみると、平均寿命15年である犬を飼った場合、生涯でかかる費用は200万円を超えます。毎月の出費も1万円以上になりますし、一度飼い始めたらすぐに減らせる費用ではありませんので、十分な準備が必要です。
2.ペットの医療保険
中でも高額なのが、医療費です。人間と違って健康保険がないため10割負担になってしまうことや、ペットも高齢化になってきたため病気になる機会が多くなってきたことなどが挙げられます。
上述の通り、入院は1泊3,000円くらい、1回手術をすると3万円くらいですが、1回入院すると、食事代や内科、抜糸などの費用すべて含めて50万円にも上る場合があります。また、生涯で犬の場合100万円、猫の場合60万円かかるとも言われています。
そのため、ペット用の医療保険も検討しましょう。
保険料は毎月1,000円程度です。
保険金については、人間の医療保険の場合は、入院1日に付き5,000円とか、手術1回につき20万円など実費に関係なく支払われますが、ペット保険の場合は、かかった費用(入院費、手術費などいくつかの項目ごとに上限金額が設けられています)の70%または50%補償など、実費に対して決められた割合を補償としている保険が多いです。
例えば、1回の医療費が合計で50万円かかった場合、70%補償の保険に入っていて、すべてが補償の対象であれば35万円の保険金がもらえます。年間の保険料が1万円前後ですから、いざという時のために備えておいてもいいでしょう。
ただし、ほとんどの保険が対象となるペットを犬猫のみとしていること、加入できるペットの年齢制限があること、保険金上限額があること(年間で100万円、1回10万円など)、補償の対象外となる病気もあること、などいくつか注意が必要です。
保険の加入を検討する場合は、ペットが高齢になっても更新できるか、またその時の保険料は、ということも併せてチェックしましょう。必ず、いくつかの保険を比較することをおすすめします。
3.ペットを飼う前に考えること
これらのことを踏まえ、ペットを飼う際には以下のことに注意しましょう。
しっかり費用を計算
上記に挙げた費用は代表的なものの平均的な費用なので、実際に自分がペットを飼うとなったら、全部でどれくらいかかるのか、ペットショップや、実際に飼っている人たちに話を聞きながら細かく計算してみましょう。
飼ったら最後まで面倒を見る
モノの場合は要らなくなったら断捨離することができますが、ペットは断捨離するわけにはいきません。病気になった時、亡くなった時もしっかり飼い主さんが面倒を見てあげなければいけません。犬の場合は毎日お散歩も必要です。
今の自分の仕事や家事との兼ね合いもしっかり考えましょう。
お金のかからないペットも検討
ペットは欲しいけれども、お金も時間もそれほどないという場合は、小動物を検討してみましょう。
例えば、ハムスターの場合は、2,000円くらいで買えますし、毎日お散歩に連れて行く手間もありません。
飼わないも選択肢に
ペットを最後まで責任持って飼える自信がないと思ったら、あるいは、ペットを飼う以外で自分の目的が達成できると思ったら、飼わないという選択肢もありです。
例えば、ペットを飼う目的が癒されたいとか、ひとりが寂しいなどという場合は、熱中できる趣味を見つけるとか、他の方法で解決できないかを考えてみましょう。
以上、ペットを飼う際には色々な場面で、けっこうな費用がかかってきます。飼ってから後悔しないように十分に検討し、飼った後はたっぷりとペットを可愛がってあげてください。
(※本ページに記載されている情報は2019年8月7日時点のものです)