家計簿をつけようと思うとき、そのきっかけは人それぞれです。家計簿をつけている人の話を聞いたから、毎月赤字で貯金できていないから、自分のお金のことなのによくわからないまま使っていることが不安になったから、など。
そして、家計簿に苦手意識を持つ理由も人それぞれですよね。面倒になって続かないかも、数字がそもそも苦手、など。
自信のない初心者が試してみたい家計簿の書き方の簡単なコツを3つご紹介します。
自信なし?
初心者が試したい家計簿の書き方の簡単なコツ3つ
2019年3月5日
1.自分なりの簡単ルールで続けやすく
ほかのルールに縛られる必要はない
家計簿に苦手意識を持つ人は、三日坊主になって続けられないかもと心配しがちです。続けられないかもと思う大きな理由は、面倒だから、そして数字が苦手といったところでしょうか。
そこで、心配に思う理由がわかっているのであれば、なるべく面倒にならないような簡単な方法で、扱う数字もなるべく簡単にと、自分なりにアレンジすればいいと思いませんか。
家計簿付けを、ルールで縛られた学校の宿題のような感覚で考える必要はありません。おこづかいを有効に使うためのおこづかい帳、あるいはメモ書きの延長と考えましょう。テストがあるわけでもなく誰かにチェックされるわけでもないですよね。肩の力を抜いて始めてみましょう。
市販家計簿を使うときにもアレンジを
例えば市販の家計簿を使うケースの場合、全ての項目を埋めなければと思う必要はありません。面倒くさがり屋さんの場合、1枚のレシートから食費と日用品費を分けて家計簿に記入する手間さえ三日坊主リスクになってしまうかもしれませんね。
1カ月の食費を把握したいケースでなく家計全体の支出をざっくり管理したいという目的であれば、食費と日用品費を合わせて一つの項目に記入してもいいわけです。また、娯楽費と交際費と被服費も一緒にするなど、分けて管理したい項目以外をなるべくまとめて項目数を最小化すると、つける手間が楽になり、合計金額の見方もシンプルになります。
その中で、電気代が気になるなら光熱費の中から独立させてつけるとか、外食費が気になるなら食費と分けてつけるなどの工夫をすればOK。
さらに、数字が苦手な人は「1円単位まで正確に」と思わず、10円単位、100円単位でざっくりとつけてもいいですよね。四捨五入も面倒なら切り捨てにしてしまいましょう。
2.道具選びを大切に
使用頻度が高い物の使い心地にこだわろう
あまり気が進まない行動を続けるためには、心地よくできる環境を整える小さな工夫が大切。しかし、面倒くさがり屋さんは道具選びを適当にしがちです。
例えば文具屋さんで鉛筆やボールペンを購入するときに、書き心地を比べた経験はあるでしょうか。同じ価格のリーズナブルなボールペンでも、持ちやすさ、芯の太さなどで書き心地はだいぶん変わります。使い心地のよいボールペンや鉛筆を使うと気持ちがよいものです。
鉛筆であればHBよりも2Bがいいかなど、好みでこだわりましょう。道具選びは、よい気分転換にもなりますよ。
新しいものばかりがいいとは限らない
電卓に関しても、スマホの電卓アプリは手軽ですが、普通の電卓のキーの押し心地のほうが好きな人もいるはず。1,000円以内などで買えるため、小さくて使いづらいときは大きいサイズの物にするなど自分が使いやすい電卓にこだわりましょう。
また、市販家計簿も、しっかりと好みのものを選びます。人気ランキングを参考にしてもよいのですが、文具店で実物を見ながら、家計簿の大きさ、色、厚み、中面の書き方や線の色など、なるべく自分の好みのものを探す方法がおすすめです。
3.弱点克服のメリットを追加してモチベーションアップ
溜めたレシートを処理する達成感ですっきり
面倒くさがり屋さんは、家計簿付けのためのレシートを、すぐに溜めてしまいそうとマイナスなイメージにとらわれてしまうもの。しかし、いくら溜めても最終的に処理できれば何の問題もないはずです。筆者も、まとめてつける派でした。溜めたレシートを処理すると、すっきりしていい気分になれるというメリットを得られますよ。
忙しいときは、レシートを決まった袋や箱などにポイ、ポイと入れるだけにします。
そして、気が向いたときに家計簿をつけてレシートをバンバン処分し、ストレス解消の機会にしてしまいましょう。掃除や片づけ、断捨離をするとストレス解消になるといわれていますが、そのお手軽版のイメージです。
就寝前のスマホ閲覧をやめて自律神経を整える
家計簿付けのための時間は、どこでとればいいでしょうか。会社勤めをしている人であれば休日に家でゆっくりするときや、平日の就寝前のひとときといったところでしょう。
自律神経を整えると体や心の不調が改善されるといわれていますが、就寝前にスマホのSNSをだらだらと見ている人はいませんか。見ている間は楽しいかもしれませんが、自律神経が乱れる原因になってしまうため注意が必要です。
朝すっきり起きられないなど、自律神経の乱れリスクが気になっている人は、就寝前のスマホ時間を家計簿時間に置き換えてもいいでしょう。YouTubeの自律神経を整える音楽を聞きながら無心で家計簿に向き合う時間は、ストレスの多い毎日の夜の過ごし方としてもおすすめです。
今回は、初心者向けの家計簿の書き方のコツとして「自分ルールで簡単に」「道具にこだわる」「弱点克服を生かす」の3つをご紹介しました。シンプルに表現すると、簡単に、気持ちよく、お得な気分で、となりますね。家計の把握は、お金とつき合い続ける人生において大きなプラスとなります。自分なりの方法を見つけて家計簿付けを楽しんでみてくださいね。