夏になるとキッチンに立ちたくない~という人はいませんか。筆者もその一人です。
もともと夏場はエアコンの利用が欠かせず家計は膨らみがちな季節なのに、外食や出来合いに頼ってしまうと家計がパンクしてしまいます。
だからといって、家で冷たいうどんやそうめんばかり食べていると夏の暑さに身体が対応できなくなってしまいます。
ビタミンたっぷりの夏野菜を使って簡単・手軽にできる節約レシピでお財布も身体も元気に夏を乗り切りましょう。
夏野菜でカラダも家計も元気になる!
美味しく簡単節約レシピ
2018年7月7日
そもそも夏野菜って?
トマトやピーマン、ナス、キュウリなどに代表される夏野菜。ほかにもオクラやかぼちゃ、トウモロコシ、枝豆など種類も豊富です。
そもそも野菜にはビタミン、ミネラル、食物繊維、糖質、脂質、タンパク質……と魅力いっぱいの栄養素が含まれていますが、旬の野菜ほどその時期に体が必要とする栄養価をたっぷり含んでいるのです。
たとえば、夏野菜の代表格であるナスやキュウリには、摂取しすぎた塩分(ナトリウム)を排出するカリウムが豊富に含まれています。汗をかく夏には体が塩分を欲しますから、塩分過多のリスクを抑えるのに貢献してくれそうですね。また、トマトに多く含まれるリコピンはメラニンの生成を抑制し、日焼けやしみの予防にいいという話はよく聞きますね。夏の日差しから、美容はもちろん皮膚がんなどの病気からも体を守ろうとする自然の力なのかもしれません。
ほかにもビタミンC、ビタミンE、β-カロテンなどを含む野菜が多いのは、自然が夏バテの予防効果を与えてくれているのかもしれませんね。
カラダ以外に夏野菜が守るもの?!
スーパーに行けば季節に関係なく年中いろんな野菜が並んでいます。あえて夏野菜といわなくても、トマトだってキュウリだって冬にも買えるのはたしかです。逆に言えば、夏に冬野菜だって買えますね。
でも、やっぱりそれぞれの野菜には成育に適した気候や温度というのがあるため、生産性が高いほど価格は安いというのが原理。夏には夏野菜がお財布に優しいのです。
そもそも栄養面で体を守ってくれるため、サプリメントや栄養ドリンクなどの余計な出費を抑えてくれて、ますますお財布には嬉しいことですね。
上手に保存する方法は?
野菜は鮮度の高いうちに食べるのが理想ですが、だからといって少量ずつ、度々買いに行くのは働く女子には大変なこと。おまけにスーパーに行く回数が増えれば、ついつい余計な物を買って出費が増えるリスクもあります。値段が安いときにまとめて買って、できるだけ野菜を老化させないように、上手に保存しておくのがおススメです。キューピー株式会社のサイトを参考に、夏野菜の保存方法をいくつか紹介します。
冷蔵庫(野菜室)保存
基本的にどの野菜も植物を老化させる植物ホルモン「エチレン」から守ることがポイント。野菜の呼吸数が増えるとエチレンが増えるといわれ、呼吸数を減らすために日光の当たらない暗い場所で、低温(2〜5℃)で保存することが大切なのだそう。今の住環境から考えると、どの野菜も冷蔵庫(野菜室)で保存することが最適とのこと。
しかしながら、野菜それぞれに劣化の進み方も異なるため、野菜個々に適した方法を取ることが大切です。たとえばピーマンには水気が禁物だそう。丁寧にふいて、ポリ袋に入れて密封してから冷蔵庫の野菜室へ。1個でも傷んでくると他に伝染してしまうため、傷んだ部分は捨てて、早めに使うのがいいようです。
冷凍保存
冷凍保存のほうが冷蔵よりも長持ちするため、まとめて買っても飽きなくていいですね。
トマトは水洗いして水気をしっかりふきとった後、丸ごとラップで包み、さらにビニール袋に入れて冷凍庫へ。
野菜によってはちょっと手を加えてから冷凍保存したほうがいいものもあります。たとえばかぼちゃはカットして茹で、よく冷ましてからくっつかないように少し離すか、粗く潰してから保存袋に入れて冷凍するのがいいようですよ。
なお、冷凍した野菜は自然解凍せずにそのまま調理するのが適しているそうです。
調理して保存
野菜の種類ごとに適した保存法を確認するのが面倒なら、週末などにまとめて調理し、小分けにして冷凍保存するのもGOOD。こうすることでメニューを考える面倒や料理する時間を省略できます。
夏のダルダル~とした体や頭を救ってくれそうですね。
夏野菜を使って節約レシピに挑戦!
せっかくの旬の夏野菜をたっぷり使って元気になるレシピに挑戦!まとめ買いして作り置きしておけそうなお財布にも優しいレシピを紹介します。
ラタトゥイユ
南フランスの定番料理のラタトゥイユ。ズッキーニ、ナス、パプリカ、トマト、玉ねぎなどを煮込んだ料理です。これらの野菜を乱切りにして、ニンニクみじん切りを炒めて香りをつけたオリーブオイルで軽く炒め、塩・こしょうで味を整え、煮込むだけ。熱いままでも冷たくしても美味しいので、たくさん作って保存しておくのにいいですよ。パスタのソースにもなったり、いろいろアレンジできて便利です。
夏野菜のビビンバ
キュウリ、ナス、パプリカ、ミョウガなどの夏野菜でそれぞれナムルを作っておきます。ナムルは細く刻んだそれぞれの野菜を、すりおろしたにんにく、しょうゆ、塩コショウ、白胡麻、ごま油などで合えるだけ。それとは別に、砂糖、みりん、コチュジャン、唐辛子で味をつけたミンチ肉の肉味噌を作っておきます。
炊き立てご飯にカラフル野菜のナムルを盛り付け、肉味噌をかければ出来上がり。パンチの利いた味に夏バテも吹っ飛びそうですね。
ガスパチョ
スペイン料理のガスパチョはレストランじゃないと食べられないというのは勝手な思い込み。実はとっても簡単で、なんともお金のかからない料理です。
トマト、キュウリ、ピーマン、玉ねぎのざく切りと、食べ残して固くなったバゲットを少々、水、氷、オリーブオイル、塩をミキサーに入れ、なめらかになるまでガーとするだけ。
器に注いで細かく刻んだカラフルな野菜やバジルを軽く盛り付け、オリーブオイルを回しかければレストランで出てくるようなガスパチョが出来上がりです。
毎日料理する自炊派さんにとっても、夏の時期はまとめて作り置きをしておくのがおススメ。火や電気を使う料理はどうしても室内温度を上げるため、その分冷房費アップにも繋がります。安い時にまとめて買って、数種の料理を作り置きしておくことで、ますます家計の節約に繋げていってくださいね。