「今日から始める節約術!」「これを毎日やれば○○円の節約!」
雑誌に並ぶそんなコトバについつい心が踊り、節約をはじめてみたものの、1週間後には元の生活に元通り…。そんな経験をだれもが1度はしたことがあるのではないでしょうか?
毎日小さくコツコツ、の節約をしなくてOK。FPが、その方法を伝授します!
「節約は今日からしなくてOK!」
貯められない女子にFPがアドバイス!
2016年8月18日
「ランチ代を節約するためにお弁当にしようと思いますが続きません。どうすればいいですか?」
節約するぞ!と思って一番に思いつくのがランチ代。 確かにひと月の業務日が20日だとして、いつも食べるランチが700円なら……。お弁当を持参すればひと月で14,000円の節約になります。 でも疲れて朝はギリギリまで寝ていたいという日もありますよね。
ちりも積もれば山となる。無理をせず、時々お店を変えるだけでも大丈夫
1週間のうち1日は380円のランチ、1日は500円のランチにするだけで、月に2,080円の節約になりますよ。 節約できた金額を意識するのではなく、まずはいつもの支出を少し減らしてみようと意識することが大切。 そうするうちに節約が楽しみになることだってあるんです。
「安いものを買うために遠くのスーパーに行くなどしますが続きません。どうすればいいですか?」
スーパーのチラシを見比べて安いものを買いに行く行動、頭が下がります! でも特売品を求めて複数の店に行くのは面倒だし、時間の無駄にもなるんです。
細かい部分を節約せず、固定費を見直してみましょう
仮にひと月あたり数千円の節約ができるとしても、働き女子には自由時間も貴重です。できれば効率よく節約をしたいですね。 そのためには生命保険、インターネットや携帯電話の契約プランなどの固定費の見直しをしてみましょう。 毎月一定額が必要な固定費は、一度見直したら後は何もしないで節約効果が続きます。 せっかくの自由時間、スーパーのはしごをするのではなく、休息やスキルアップなど自分のために使ってください。
「欲しいものがあるとついつい買ってしまいます。」
雑誌に載っていた物と同じ物を見つけると、嬉しくてついつい衝動買い。よくあることです。 でも買ったはいいけどあんまり使っていないということはありませんか。
すぐに買わずに1週間待ってみて
雑誌で見たときは「かわいい」「素敵」「便利そう」なんて思っても、自分にとって本当に必要かどうかは別。 出会ってすぐに買うのではなく、1週間待ってみましょう。 本当に欲しいものは日が経っても欲しいはず。それを買うためにわざわざお店に行くことも苦にはなりません。
「ポイントを貯めるためにカード払いをしていますが、いつも請求額が多くなってしまいます。どうすればいいですか?」
上手く使いこなせば節約に役立つクレジットカードですが、現金払いのようにお金が出て行く感覚が薄れがちになってしまいます。
クレジットカード決済を取り込めるマネーアプリを使用してみましょう
クレジットカードの最大の難点は、買い物日と引落日にタイムラグがあること。 カード使用状況や口座残高、引落日までの収支状況が頭の中にしっかり入れておくのはかなり大変ですね。 そんな人は「マネーフォワード」や「ザイム」など、クレジットカードの決済情報を取り込める家計簿アプリを使用してみましょう。 まだ実際に引落しになってなくても引落しになった前提で家計管理ができるので、カードの使い過ぎ防止にも役立ちますよ。
「お給料が入るとついつい全部使ってしまい、節約できません……」
節約しようという気持ちはあるけど、お金があるから使ってしまう。だったら使えるお金を少なくしてみては?
会社に財形がある人は財形を使って
あるだけ全部使ってしまうという人も、先に給料から貯金に回す分を天引きをしておけば安心です。 財形に限らず、社内預金や貯蓄型の保険など給与天引き可能なものはさまざまあります。貯金の目的に合わせて利用しましょう。 給与天引きできるものがない人は、銀行の引き落としを利用して先取り貯金をするようにしてみてください。
「節約を頑張ってるのに貯金が増えません。どうしたらいいですか?」
頑張って節約するのは良いことですが、節約できたお金をそのまま口座に残しておいてもお金は増えませんね。
ネットバンクなどを利用して
普通預金の利率は0.001%(2016年8月現在)と、利息がほとんど付かない現在。 コツコツと節約を頑張れるのなら、利息稼ぎもコツコツ頑張りましょう。 ネット銀行では店舗型銀行よりも利率が良い場合が多いのを知っていますか? 仮に普通預金金利は店舗型と同じでも、定期預金金利は数倍ということもあるんです。 節約してある程度残高が増えたら、それを定期預金に振り替えてみましょう。金利の力が少しづつ増える速度を上げてくれますよ。
「節約ばかりでお金を使わないことがストレスになってしまいます。」
ある程度慣れてくると節約することが自体が楽しくなる反面、お金を使わないストレスが突然爆発することもあるんです。
自分のためにお金を使えるチャンスと考えて
長い人生にはお金が必要だから、常日頃から節約を心がけ、早くから貯金をしていくことは賢明です。 一方で自分のために自分のお金を使えるのは今だけかもしれません。 結婚したり子供ができると、自分のためにお金を使う機会は減ってしまいます。否応でも親の介護で必要になることだってありますね。 そう考えると、自分のためにお金が使える今、コツコツ節約をして自分のためにお金を有効利用しないのはもったいないともいえます。
ムダ遣いはおススメできませんが、見聞や人脈を広げるための支出なら自己投資。よいお金の使い方と言えるでしょう。 自己投資としてお金の教養を身につけて、ぜひ有効にお金を使ってみてくださいね。