レストランのメニュー選びで、本来食べたいものがあるのに、それより数百円安いという理由で安い方を選んだり、クーポンがあるために、無条件でクーポンが使えるものを選んだりしていませんか?
こうした行動は、目先のお得感に目が奪われて、本来の欲求や嗜好をないがしろにするため、かえってストレスの元となることがあります。さらに、そうして節約したとしても、節約の効果はとても小さいものです。そんなNGな節約は今日でやめて、賢い節約にシフトしましょう!
あなたの節約間違ってない?
効果がない5つのNGな節約
2018年5月2日
その1 目先の安さにつられて、欲しかったものではないものを買ってしまう
皆さん、けっこう“あるある”ではないでしょうか?
私ももちろんあります。
欲しかった服は値引きなし。少し似た別の服が2割引きだったのでそちらを買ったら思いっきり後悔し、結局買いなおして、結果的に無駄遣いになってしまうパターンです。
こういった本当に欲しいものを買わずに、妥協した買い物をすると、ずっとそれが気にかかり、無駄遣いを繰り返すことにもなります。
本当にそれが欲しいものであれば、満足感が得られるはずなので、無駄遣いをしなくて済むのです。
その2 遠くのスーパーの特売に行く
これは時間と労力に置き換えて、どちらがトクかが判断できないとついやってしまいがちです。
歩いてすぐのスーパーより100円安いというだけで、自転車で30分かけて遠くのスーパーに買いに行くことは、時給200円の仕事をしたと言えるかもしれません。自分の労働力の価値がそのくらいだと思っていることになります。
もちろん、普段の家事でお金がもらえることはありませんから、時給に換算することはナンセンスですが、“時間と労力”の節約も立派な節約になるという視点も持っておくといいと思います。
ちなみに運動のためにわざわざ自転車で遠くのスーパーに行くのは“あり”だと思います。
その3 電気のつけっぱなしや水道の出しっぱなしが気になって仕方がない
「ああ、またつけっぱなし」「ああ、また‥」と部屋の電気を消してまわる人がいます。もちろん、消し忘れた人が悪いのですが、蛍光灯タイプのシーリングライトの1時間の電気料金は1.94円、LEDの場合は1.29円ほどです。仮に24時間つけっぱなしだとしても、30円から50円ほどです。(※エネチェンジ参照)
水道の出しっぱなしはどうでしょうか。水道代は自治体によって異なりますが、おおよそ1Lあたり0.1円~0.4円となります。1分間に約12L の水が出るとして、1時間出しっぱなしにすると216円(東京都の場合0.3円として計算)となります。水道をほぼ全開で出している場合なので、ちょろちょろと出ている場合は、だいぶ少なくなるでしょう。
たいしたことない金額と思ってほしいわけではありません。そもそも金額の問題ではなく、地球にやさしくない行為なので、こうした無駄はすぐにやめなくてはなりません。しかし、気にし過ぎてストレスを溜めてしまうような人には、あなたのストレスの元は数十円だよと言ってあげてもいいかもしれませんね。
その4 食品を選ぶ時、安さを基準にする
同じ品物であれば、安い方がおトクですが、たくさんの種類の中から安さを基準に選ぶと、結果的に損をすることがあります。
たとえば、調味料です。高級なものは、素材や製法にこだわりがあるため、調味料を高級なものに変えただけで、料理の味が一段増すことがあります。具材がそれほどいいものでなくても、調味料が良ければ美味しい料理が作れたりします。
醤油や味噌、みりんなど、一回買えば数か月は使えるのですから、数百円の違いにこだわるのは馬鹿げていると言ってもいいくらいです。
食品を選ぶ時の基準は、一に品質、二に値段くらいにした方が、結果的に満足度が高くなり、余計なものを買わなくて済むようになるでしょう。
その5 旅行先でケチケチしてしまう
これはもう説明するまでもないでしょう。旅行先でケチケチするくらいなら、いっそのこと、行かない方がいいと思ってしまいます。
日々頑張って仕事をしてきた、育児に家事に頑張ってきた、そのご褒美として旅行があるなら、お金のことはあまり気にせずにエンジョイしましょう。
節約するなら、旅行の計画段階です。ここできっちり安いツアーやおトクなプランを探して出費を抑え、出発してしまったらもう考えないことです。
「旅行先で散財してしまいそう」と心配なら、行く場所、レストランなどを事前に決めて下調べしておくと、予想外の出費が抑えられます。計画するところから楽しめるのが旅行の醍醐味です。
賢い節約とは
5つのNGな節約はわかったけれど、では、どんな節約ならいいのでしょうか?
ズバリ!ストレスを溜めない節約です。
節約をしていることも忘れてしまうような節約がベストです。
最も有効なのは固定費の節約です。毎月口座から引かれていても、あまり意識はしないはずです。
固定費を見直すのはなかなか面倒なものではありますが、一度仕組みを作ってしまえば、節約効果は絶大です。
家計に占める四大固定費
1.住居費
2.保険料
3.通信費
4.車の維持費
これらのうち一つでも(月に数千円でも)節約できたら、個々の細かな節約は気にしなくてもいいくらいの効果があります。
具体的に削る方法を以下にあげますので、ぜひ参考にしてみてください。
住居費の削減方法
持ち家の場合
・住宅ローンの借り換えを検討する。
賃貸の場合
・相場を調べて家賃の交渉をしてみる
・賃料の安い場所に引っ越しをする
保険料の削減方法
・生命保険以外から受けられる保障(公的保障)がいくらになるかを確認し、無駄な保障を削る。
・医療保険は特約の有無を確認し、いらない特約ははずす。
・収入保障保険(割安で大きな保障を得られる)を検討してみる。
・割引のある保険に切り替える。(非喫煙者割引や健康優良体割引などがある)
通信費の削減方法
・固定回線を解約する
・格安スマホに乗り換える
・スマホと固定回線のセット割引を利用する
・クレジットカードのポイント還元を利用して通信費を安くする
車の維持費の削減方法
・車を手放して、レンタカーやカーシェアリングを利用する
・燃費のいい車に乗り換える(エコカー減税など)
・自動車保険料を下げる(ネット型保険の利用、運転者限定にするなど)
・駐車場を見直す(契約料金の交渉、料金の安い駐車場に変更するなど)
いかがでしたか? 節約をしてストレスを溜めるなんてナンセンス。これからは効果抜群の節約方法にチェンジしましょう!