共働き世帯の皆さん、家計管理はどのようにしていますか?一口に「共働き」といっても、各家庭の収入状況は妻の働き方によって様々ですよね。今回は『正社員×正社員』『正社員×パート・アルバイト』に分けて、それぞれの状況に合った家計管理方法を考えてみたいと思います!
妻の働き方別
共働きにオススメな家計管理方法とは?
2018年4月9日
共働きと言っても、状況は家庭によって様々
共働きの家計管理については、『共働きなのに、貯金が増えない!貯まる家計に変えるための見直しポイントは?』でも指摘したように、とにかくお金の流れが複雑になりがちです。
夫婦お互いに忙しく話し合いの時間が持てないまま、結婚当初に「何となく」で決まった費用分担をそのまま引きずっている場合もよくあります。かと言って、「共働き」の中には夫婦の収入が同じぐらいある家庭もあれば、メインは夫の収入で妻の収入は生活費の足しに……という家庭もありますよね。周りの共働き家庭のやり方を真似すれば一概に上手くいく、というものでもないのが難しいところです。
もし、なかなか“しっくりくる”ルールが決まらないなら、以下に紹介する『妻の働き方別・オススメな家計管理方法』を参考にしてみてください。
これは、必ずこのようにしてください、という意味ではありません。もちろん、各家庭で話し合って決めたルールがベストなルールですよ!一例として、ルール決めのヒントにしてくださいね。
『正社員×正社員』にオススメな家計管理
妻の働き方が正社員で、収入が夫と同程度ある場合は、生活費の負担も五分五分に近い形で分けられていると思います。しっかり収入がある分、本来なら生活や将来の資金準備は有利に進めらるはずですが、その余裕が悪い方へ影響する場合もあります。普段の家計に余裕があるので、『このぐらい使ってもいいだろう』の積み重ねで支出が膨らみ、なかなか貯蓄が増えないという状況にもなりやすいのです。
お互いに貯蓄を決めて先取り
そのような困った事態を避けるために、将来に必要な資金については夫婦共通の認識を持っておくことが大切です。『何のために、いつまでに、いくら貯める』という具体的な貯蓄目的を共有しましょう。
その上で、毎月の貯蓄額の分担を決めて、先取りで貯蓄口座に移します。もしくは、給与から天引きで積み立てができる制度があれば利用すると便利です。
生活費は共通口座に移そう
貯蓄を先に確保したら、生活費は共通口座に移すのがオススメです。
共通口座と言っても名義はどちらかになりますが、お互いに「〇万円を入れる」と決めておけば、細かい費目の分担を考えなくてよくなります。家賃や光熱費の口座引き落としは、この共通口座を指定します。
食材や日用品など買い物に必要なお金も共通口座から使います。ですから、毎月の生活費がどれぐらいかかっているのかを把握して、初めに予算を考えておく必要があります。
そのために家計簿があればベストですが、付け続けるのが忙しくて難しいという方は、こちらの「正の字カウント法」を参考に、「毎月の生活費の総額」だけでも把握しておけば予算を決めるのに役立ちますよ!
それぞれ買いたい物は、“おこづかい”で
支出が膨らみがちだというご家庭は、「おこづかい制」がオススメです。
おこづかいというと、子どもが使うお金というイメージがあるかもしれませんが、大人も「おこづかい制」を採用すれば、家計管理が楽になります。
まず月初めに、お互いに決めたおこづかいの金額を給与口座からおろし、お財布に入れておきます(月の途中で、都度おろすことはしないようにします)。それぞれ買いたい物はおこづかいの範囲で買うようにし、予算を守って計画的に買い物をするということです。
では、買う物が「生活費」か「おこづかい」か、どちらから出すかはどのように決めればいいのでしょうか。その見分け方は、実はカンタンです!「生活に無いと困るもの」は生活費。「無くても困らないけど、欲しいもの」はおこづかいで賄う範囲となります。
支出がつい膨らんでしまう原因は、生活に必要なものと、ただ欲しいだけのものを仕分けせずにお金を使っていることが多いです。使っていいお金の範囲をしっかり決めて管理しましょう。
『正社員×パート・アルバイト』にオススメな家計管理
次は、夫が「主」で、妻の収入が補助的な場合の家計管理についてです。生活費のほとんどを夫の収入で賄っているが、貯蓄を含めもう少し家計にゆとりがほしいので妻も補助的に働いている、という場合です。
このような家計の場合、何となくで決まったルールのままだと「生活費=夫」と「その他(学費・貯蓄)=妻」になりやすいです。このような分担も分かりやすい方法ですが、夫の負担割合が大きいので不服に思っているところはないか、一度夫の意見も聞いてみましょう。
その上で、やはり大切なのは貯蓄の目的を共有しておくことです。
そうでなければ、妻の側は“へそくり”を貯めているような印象になってしまうことも。主と補助という関係でも、しっかり二人三脚で家計管理をしているということを確認しておきたいですね。
妻のおこづかいも金額を決めて確保
夫が負担について不服がないか、と書きましたが、反対に、生活費の大半を夫が負担していることを妻が気にしていると、妻の側が遠慮したり、必要以上に我慢したりしてしまうこともあります。
このような場合は、妻が“自由に使えるお金の範囲”ということで、おこづかいの金額を決めておくとスッキリします。
生活に関わるもの以外の出費にいつも罪悪感を持ってしまうのでは、日々の暮らしにも楽しみがないですよね。夫についても、もし『生活費を負担しているから、あとは自由に使ってもいいだろう。』という考え方をしているのであれば貯蓄は増えません。どちらも「使っていい範囲」を決めておくことで、個人的に欲しいものでも気持ち良く買い物をすることができます。
まずは気持ちを伝え合って
家計管理には、こうすれば上手くいくというような、どの家庭にも当てはまる決まったやり方はありません。なぜなら、家庭によって収入も、家族構成も、生活環境も、様々だからです。我が家の状況を一番正確に把握しているのは自分達ですから、最終的には、それぞれの家庭内で納得のいくルールを話し合って決めるのが一番良い方法ということになります。
『相手はきっとこう思っている。』と考えていたことが、伝えてみれば思い違いだった、ということは多くあります。まずはお互いに家計について思っていることを伝え合ってみましょう。ご夫婦で、ライフプランを立ててみるのもいいですね。シミュレーションを使って見積もることで、将来に必要な貯蓄の目標金額を決められます。話し合いをするための良い材料になるでしょう。
明るい未来のために、ご夫婦で素敵な協力体制を築いてくださいね!