今年も確定申告の時期がやってきました。コロナ禍でもあり、スマホ申告を利用する人は年々増えています。また今年分(令和3年分・2021年分)から、スマホ申告がより簡単でより便利になっています。スマホ申告を利用したことがある人もない人も、手順やポイントを分かりやすく解説していますので、参考にしてみてください。
【スマホで確定申告】
簡単便利なスマホ申告の手順やポイントを一挙解説
2022年2月3日
【2022年版】スマホ申告について
申告期間
2022年(令和3年分・2021年分)の申告期間は、2022年(令和4年)2月16日(水)から3月15日(火)です。
しかし、これは税務署で行う通常の申告期間です。
スマホからe-Taxを利用して行う場合は、1月上旬から申告できます。
また、昨年は新型コロナウィルスの影響により、申告期間が1ヵ月延長されました。今年も、今後の状況次第では、延長される可能性もあります。
スマホ申告のメリット
【いつでもどこからでも】
スマホさえあれば、税務署に行かず、土日祝日も関係なく、24時間いつでもどこからでも申告できます。
【感染症対策になる】
申告期間が限られているため、税務署や申告会場は、どうしても密になります。スマホ申告ならどこからでもできるので、密を避けることもできるし、万が一、自分が感染していても申告できます。
【修正が簡単】
申告用紙に手書きで記入するわけではないので、金額などの書き間違いがあっても、簡単に修正することができます。
【提出書類が省略できる】
源泉徴収票や領収書の原本、生命保険料控除や医療費控除などに必要な証明書の提出を省略できます。
しかし、申告後に税務署などから原本の提出を求められる場合もあるので、保管しておく必要があります。
【還付が早い】
申告用紙を手書きで作成して税務署に行く場合と比べ、作成から提出までの時間が早いので、還付金がある場合も早く還付されます。
2022年(令和3年分・2021年分)からの変更点
【対象範囲の拡大】
・特定口座年間取引報告書(上場株式等の譲渡所得等・配当所得等)
・上場株式等の譲渡損失額(前年繰越分)
・外国税額控除
今年分から新たにスマホ申告が可能になります。
【源泉徴収票の自動入力】
昨年分までは、源泉徴収票に記載されている給与の支払金額や税額などを見ながら手入力していました。
今年分から、スマホで源泉徴収票を撮影すれば、その内容が該当項目に自動入力されるようになります。
この他にも、確定申告とマイナポータルを連携させることで、ふるさと納税なども自動入力が可能になります。
スマホ申告の手順とポイント
スマホ申告を簡単便利に行うには、マイナンバーカードが必要ですが、まだ取得していない場合でも、e-TaxのIDとパスワードがあれば「ID・パスワード方式」でスマホ申告することは可能です。
ここから先の手順やポイントはマイナンバーカードを取得している前提で「マイナンバーカード方式」で話を進めていきます。
【準備する物】
マイナンバーカード
スマホ(マイナンバーカード読取対応ができる機種)
【手順 1】
国税庁の確定申告書等作成コーナーの画面を開き、「作成開始」→「e-Tax(マイナンバーカード方式)」を選んで進みます。
【手順 2】
「マイナポータルアプリ」をインストールします(アプリを開く必要はありません)。インストール後、「申告書作成前の確認」→「同意して次へ」→「マイナンバーカードの読み取り」を選んで進みます。
【手順 3】
マイナンバーカードの「利用者証明用電子証明書」のパスワード(数字4桁)を入力し、マイナンバーカードをスマホにセットし「読み取り開始」に進みます。
【手順 4】
「マイナンバーカード情報の確認」画面の「マイナンバーカードから読み取る」を選ぶと、名前や住所、生年月日などが自動入力されます。自動入力の内容に間違いがないか確認します。
ここまでが「マイナンバーカード方式」の事前準備の手順です。
ここから、確定申告に必要な書類を作成していく作業に入ります。
事前準備で、確定申告書の作成画面とマイナポータルが連携できているので、スマホ申告をもっと簡単にもっと便利に行うポイントを2つだけご紹介します。
【ポイント 1】
収入の「給与所得」の入力は、スマホのカメラで源泉徴収票を撮影すれば自動入力されます。
【ポイント 2】
控除の入力
・ふるさと納税 ・株式の特定口座
・住宅ローン ・生命保険
・地震保険 ・医療費
スマホのカメラでこれらの控除証明書を撮影すれば自動入力されます。
スマホ申告 これからどうなる?
スマホ申告に限らず、マイナンバーカードを取得し、マイナポータルと連携させることで、健康保険証や運転免許証、本人確認書類などいろいろなサービスが一体化されつつあります。それにより、今後もスマホ申告時の自動入力も拡大していく予定で、より簡単便利になっていくようです。
マイナンバーカードをまだ取得していない人は、この機会に取得することをおススメします。
(※本ページに記載されている情報は2021年12月21日時点のものです)