「親戚の叔父さんが急に亡くなりお葬儀に参列することに」「主人が転勤になり、急きょ引っ越すことに」「冷蔵庫に洗濯機、家電が立て続けに故障して買い替えることに」このような「突然必要になる大きな出費」で困った経験はありませんか?そんな時でも困らずに対応できるよう、日ごろからやっておくべき簡単な対策をまとめましたので、参考にしてくださいね。
【突然必要になる大きな出費】
やっておくべき5つの対策
2021年12月10日
「突然必要になる大きな出費」ってどんなもの?
【冠婚葬祭】
「突然必要になる出費」といって真っ先に思い浮かぶものかもしれません。
結婚や出産、新築といったお祝いごとは、数ヵ月前に予測可能ですが、お葬儀などのお悔やみごとは、予測不可能です。
お葬儀を行う立場の場合では、規模によっても異なりますが約100~300万円、参列する場合は、故人との関係によっても異なりますが約5,000~3万円が、突然必要な出費になります。
【引越し】
マイホーム購入や地方移住、Uターンなど、ライフプラン上の引越しであれば、数年前や数ヵ月前から予測可能ですが、転職や転勤といった理由で引越しが必要な場合は、予測が難しいこともあります。
会社が引越し費用を負担してくれる場合もありますが、家具や家電などの購入費、交通費、新居の敷金礼金などが、突然必要な出費になります。
【マイカー】
買い替えの時期などを事前に決めている場合であれば予測可能ですが、故障や事故で乗れなくなったために買い替えが必要な場合は、予測不可能です。
リース契約やローンを組むことで「大きな出費」は回避できますが「突然必要な出費」であることは否めません。
【家電製品】
家電製品は、新生活を始めた時や結婚生活を始めた時などにまとめて揃えることが多いため、故障する時期も重なりやすくなります。昨日まで当たり前のように使えていたものが、急に故障して使えなくなるのは予測不可能です。
冷蔵庫や洗濯機、テレビやエアコンなど大型家電の故障が重なると、ボーナス1回分くらいの大きな出費になります。
日ごろからやっておくべき対策
「突然必要になる大きな出費」が、日々の家計の負担にならないよう、日ごろからやっておくべき対策をまとめてみました。
1、ライフプランの作成
ライフプランを作成しましょう。
ライフプランとは、思い描く理想の人生を達成するための金銭面を中心とした人生設計図です。
例えば、夫婦と子ども2人の4人家族の場合、4人全員の年齢を時系列に記入します。
そうすることで、子どもたちの入学・卒業や独立する時期、夫婦の退職時期や年金開始時期などが明確になり、お金の増減が視覚化できるので、いつどのくらい備えるべきか、いつどのくらい使えるのかが分かります。
2、家族や親戚、友人との交流
家族や親戚、友人との交流を大切にしましょう。
家族や親戚、友人などの近況を知っておくことで、お祝いごとの予定が分かるかもしれません。
また、いろいろな人生体験談を聞くことで、今後自分に訪れるかもしれないことへの、お金の準備はもちろん、心の準備もできます。いざという時には、その人たちに相談することもできます。
3、情報のアップデート
情報のアップデートを行いましょう。
例えば
「今どきの結婚式ってどんな場所で、どんな形式が多いのかな」
「今、引っ越すとしたら、どんな場所が自分の暮らしに合っているのかな」
「今、注目の家電製品はどんなものがあって、どんな機能があるのかな」など。
情報は常に変化していきますし、あなた自身の状況や心境も変化しているはずです。
常に新しい情報をキャッチしていくことで、その時々の突然の事態に冷静に対応できます。
4、相場のアップデート
相場のアップデートも行いましょう。
例えば
「レストラン貸し切りの結婚式の場合、会場代や食事代の相場は?招待される側のお祝儀相場は?」
「自分が引っ越してみたい地域の賃貸物件の相場は?」
「マイカーを新車で購入する場合、中古で購入する場合、カーリースを利用する場合の相場は?」など。
日ごろの相場を知っておくことで、いざという時に支払う金額が高いか安いかを冷静に判断することができ、ムダな出費を避けることができます。
5、臨時出費用の貯金
臨時出費用のお金を貯めて準備しておきましょう。
「突然必要になる出費」に対して、心の準備ができていて冷静な対応が出来たとしても、肝心なお金の準備ができていなければどうしようもありません。
そのために、日ごろから、突然必要になる出費(臨時出費)専用の貯金をしておきましょう。毎月コツコツ型、ボーナス一括型、どちらでもかまいません。
日ごろの家計に負担にならない範囲で、自分に合った方法を選びましょう。貯金計画については、次の項でも説明します。
これからの貯金計画を考えよう
皆さんは、毎月一定額の貯金をしていますか?その貯金の使用目的は明確ですか?それとも「いざという時のため」といったざっくりしたものですか?
例えば、毎月5万円積立貯金している場合、
教育資金 2万円 マイホーム資金 3万円 では、「突然必要になる出費」に対しての備えはゼロなので、少々不安です。
改善するとしたら、臨時出費専用に毎月もう1万円貯金を増やすか、それとも、毎月5万円の貯金額はそのままで、使用目的の配分を、
教育資金 1万5,000円、マイホーム資金 2万5,00円、臨時出費用 1万円にしておくことをおススメします。
その後、臨時出費用のお金を使わずに済んだ場合、1年ごとに教育資金やマイホーム資金に移動させても良いわけです。
その他にも、ライフプランを作成した際に、子どもの入学・卒業がない年や、転勤もなく、夫婦の収入が安定している年などが分かるはずです。
その年にマイカーを購入したり、そろそろ故障しそうな家電製品を買い替えておくというのも、家計の支出を偏らせない方法として、おススメですよ。
(※本ページに記載されている情報は2021年11月29日時点のものです)