最近は子どもができても仕事を続けるママが増えてきています。
そんなママにありがたい制度が、仕事を休んでいる間も給付金がもらえる育児休業給付です。でも、実際はもう少し収入があったら・・・と思うママもいるでしょう。
そこで、育休中に副収入を得るためのポイントと注意点をお伝えします!
育休中の副収入はOK?
ポイントをおさえて副収入を得る!
2019年10月23日
育児休業給付金ってなに?
出産をして仕事に復帰するママの中には、産休が終了してすぐに復帰するのではなく、続けて育児休業休暇(育休)を利用する人も多いかと思います。
育休とは
産休が明けた翌日以降から、子どもが1歳になるまで育児休業を取ることができます。
父母ともに育児休業を取得するパパママ育休プラス制度を利用する場合は、子どもが1歳2カ月まで育児休業を取ることができます。
また、2018年10月より、保育園が見つからない場合、育児休暇が2歳まで延長されるようになりました。ただし、その場合は子どもが1歳から1歳6カ月までの間に延長申請をしておく必要があります。
育児休業給付金、いくらもらえる?
育児休業中は給与はもらえません。そのため、雇用保険に1年以上加入している場合に育児休業給付金が支給されます。
では、いくら支給されるのでしょうか。
支給額は、最初の6カ月間は1カ月当たり給与の67%、6カ月以降は育休が終了するまで1カ月当たり給与の50%です。
例えば、給与が25万円だとすると、最初の6カ月は25万円×67%=16万7,500円、6カ月以降は25万円×50%=12万5,000円ということになります。
育休中も副収入がほしい
このように、仕事を休んでいてもお金がもらえることはとてもありがたいですが、給与の全額をもらえるわけではありません。
でも、子どもが生まれたら思ったよりお金がかかるもの。そこで、収入が減った分副収入を得たいと考える人もいるでしょう。
育休中、副業してもいい?
労働基準法では、産後8週間は労働をさせてはならないと決められています。ただし、産後6週間を過ぎると、労働者本人が働く意思を示し、また医師の許可が出れば働くことができます。
育児休業給付金は50%に減額となる育休6カ月を過ぎる頃は、ママもそろそろ育児に慣れ体調も戻りつつある時期でしょう。社会復帰をする前に、育児と両立しながら、ムリなく副収入が得られたら嬉しいですね。そこで、気になるのが育休中に副業をしてもいいかということでしょう。
育児休業給付金を受け取っていても、条件を満たすことで給付金をもらいながら副収入を得ることは可能です。
ただし、他社で働く場合は自社が副業を認めているかどうかを確認する必要があります。
給付金がもらえる条件は?
育休中に副収入を得る場合は、勤務日数が1カ月につき10日まででかつ1カ月の勤務時間が80時間以下であれば、育児休業給付金と賃金を受け取ることができます。
ただし、育児休業給付金と賃金の合計額が休業前の給与の80%を超えると給付金が支払われなくなるので、気をつけてくださいね。
副業が認められていない・・・
勤務先が副業を認めていない場合は、子どもがお昼寝している時間などを利用して、 給与所得とならない方法で 収入を得る方法を考えてみましょう。
不用品を少しずつ整理してフリマアプリで売ったり、Webアンケートサイトなどに登録してポイントを貯めたりするのも一つの方法でしょう。
また、今まで投資をしたことがないママは、投資の勉強を始めてみるのはいかがでしょうか。
子どもが生まれたら必ず必要となる教育費。少しでも早いうちからコツコツと準備していきたいですね。
おトクに準備していくために、投資信託を利用して毎月積み立てていくのもおススメです。また、つみたてNISAを利用すると最大20年間は利益が非課税になります。
このように商品や仕組みの勉強をしたり、投資を始めるにあたり口座を開いたりする時間がとれるのも育休中ならではですね。
年末調整で税金を取り戻す
2018年1月から配偶者控除と配偶者特別控除がが改正されました。世帯主の年間所得が900万円以下(給与収入では年収1,120万円以下)の場合、妻の年収が150万円以下なら配偶者控除の対象になります。また妻の年収が201万5,999円以下なら配偶者特別控除の対象になります。
正社員で働いていると、基本的に利用できない配偶者控除。
でも、育児休暇中の場合、配偶者控除や配偶者特別控除を利用できる場合があります。
例えば、4月に出産し育休中の場合、勤務先からの給与はざっくり3カ月分だとします。給与が25万円だとすると1年間の給与所得は25万円×3カ月=75万円となり、配偶者控除が利用できることになります。
対象になる人は年末調整をすることで税金が控除されますので、ぜひ利用してくださいね。
子どもが生まれるとお金がかかります。
育休中の時間を上手に使って、ムリなく副収入が得られるといいですね。
(※本ページに記載されている情報は2019年10月23日時点のものです)