毎月、銀行口座やクレジットカードから引かれているものは多いと思います。その中で、月払いを年払いに変更できるものがあれば、たいていの場合、割引きが受けられます。生命保険料や自動車保険料、国民年金なども年払い(前納)によって総支払額を減らすことができます。 月にすると少しの割引きでも、何十年も払い続けるケースを考えると大きな金額となりますよ。
年払いに変更するとこんなにお得!
保険料から年金まで年払いで節約する方法
2019年6月22日
保険料(生命保険、自動車保険など)の年払い
生命保険や自動車保険などの保険料は年払いすることで割引きを受けられるケースがほとんどです。それぞれ見ていきましょう。
生命保険料
生命保険料の支払い方法には月払い、半年払い、年払い、一括払いなどがあります。まとめて払うほど割引率は高くなります。保険会社によって違いはありますが、年払いにすることで、おおよそ2%~5%の割引きを受けられます。例えば、月1万円の保険料であれば、年払いにすることで、2,400円~6,000円ほどトクすることができます。
自動車保険料
自動車保険料の場合、月払いと年払いの2通りの支払い方法があり、年払いを基本としている場合が多いようです。そのため、考え方としては、月払いにすると、年払いの場合よりも割増となると表記しています。だいたい5%ほど割増となるところが多いようです。
ネットで申込みができる自動車保険の場合、月払いはクレジットカードの分割払いを指し、手数料分が割増となります。
火災保険料
火災保険料は年払いが基本であり、一括払いもできます。契約期間の保険料を一括払いにすることで割引が受けられます。1年契約から最長10年契約まであり、契約期間が長いほど割安となります。ただし、長期契約の場合には、途中で解約するリスクが出てきます。たとえば、10年契約で一括払いにし、1年で解約したらどうでしょうか。しかし、その場合にも、解約返戻金が戻ってくるので、最初から1年契約だった場合よりも安く済むことが多いようです。
NHK受信料の年払い
NHK受信料も年払いにすることで割引を受けられます。
支払い方法は、2か月払い、6か月払い、12か月払いの3つがあり、6か月払いは約5%、12か月払いは、7.61%の割引きとなります。
出典:NHK受信料の窓口 http://pid.nhk.or.jp/jushinryo/
振込用紙で支払う場合が最も料金が高くなりますが、口座振替とクレジットカード払いは同料金です。クレジットカードはポイントが付くので、その分おトクです。
コンビニなどでその都度振り込むのは面倒なため、口座振替かクレジットカード払いにしている人は多いと思いますが、支払いコースを2カ月に設定していませんか? 12か月に変更することで、年間約2,000円(衛星契約)トクします。支払いが自動化されているため、ほとんど意識していないという人こそやってほしいと思います。変更はインターネット営業センターの「NHK受信料の窓口」で簡単に行えます。
国民年金保険料の前納
国民年金保険料に、割引きがあることを知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
割引となる納付方法は4つあります。
口座振替で納付する場合、通常は当月の保険料は翌月末に引落しとなりますが、これを当月末の引落しとすることで、1回あたり50円の割引きとなります。これが口座振替の早割です。
次に前納(まとめて前払いすること)での納め方が3つあります。6か月前納、1年前納、2年前納です。割引額は6か月前納が1,120円、1年前納が4,130円、2年前納が15,760円となっています。注意点は振替日が決まっているので、いつでも前納できるわけではありません。申し込みの締切は毎年2月末(6か月前納の後半は8月末)となっているので、これから2年前納を行うためには、2020年の2月末までに申し込みをし、引落しは5月7日となります。これにより2020年4月~2022年3月分までを納めたこととなります。
一度に約38万円の金額が引落しとなるため、誰もができるわけではありませんが、これによって、国民年金保険料の1か月分に近い金額が割引きになると考えるとおトクと言えるでしょう。
最後に
年払い、まとめ払いがおトクなことはわかっていただけたと思いますが、そもそもまとまった資金がないとできない話です。また、年払いにできそうと思っても、ひと月に複数の年払いが集中してしまったら、残高が足りなくなり、引落しができない事態となります。クレジットカードの場合は、クレジットヒストリーに悪い影響が出てしまいます。そのため、銀行口座の残高、キャッシュフローを把握していない人は安易に年払いにすることはおすすめしません。
家計管理がしっかりできた上で、資金に余裕が出てきたら、年払いを検討してみましょう。何年、何十年と払い続けるものは、大きな差となってくるでしょう。
(※本ページに記載されている情報は2019年6月10日時点のものです)