保険加入時に付けられる特約。どんなものがあるかご存知ですか?比較的安い保険料で保障内容を分厚くできるというメリットがありますが、注意しておきたいポイントも。がん保険や女性特有の病気に備える保険など、保険加入を検討している方しっかりチェックしておきましょう。今回は保険の特約のアレコレについて解説しますよ。
保険に入る時に考えたい
特約のメリットとデメリットとは?
2018年3月6日
保険の特約とは?
まずは、保険の特約とは何か、その定義を確認しておきましょう。
保険は、「主契約」と呼ばれる軸となる部分と、その主契約に追加して付帯できる「特約」があります。
特約は、主契約だけでは足りなかったり、主契約の保障をより充実させたりするものと理解しておくとよいでしょう。
そして、生命保険の特約は、主契約とセットで加入することが決まりになっています。つまり、特約のみの加入はできません。
あくまでも主契約が基本で、追加分として特約があることを覚えておきましょう。
特約は、保険会社によってさまざまです。商品によっては、付帯できる特約にも制限や違いがありますよ。
保険に加入する際は、どんな特約が付けられるかも合わせてチェックすることがポイントですね。
特約のメリットとデメリットが知りたい
保障内容をより充実させることができる特約ですが、実は、メリットとデメリットがあります。しっかり確認しておきましょう。
メリットは?
特約のメリットとしては、例えば、主契約の保険にひとつだけ加入し、その他の保障については特約を付加することで、加入する保険の本数を最低限にまとめることができます。
加入する保険が少ないと、審査や手続きが複雑な保険加入契約が1回で済む、保険の管理がしやすいなどのメリットがありますね。
デメリットは?
ただし、特約をたくさん付けすぎると、意外な落とし穴が。
主契約1本の保険に対し、さまざまな特約を付加すると、商品の内容が複雑化するため、分かりにくくなってしまうことがあります。
そして、気づかない間に、どんどん保険料が高くなる傾向がありますね。また、主契約を解約すると、特約も解約になってしまいます。
特約を付加する場合は、このようなデメリットがあることをしっかり把握しておきましょう。
特約にはどんな種類があるの?
次に、保険の特約について、主なものを簡単にご説明します。公益財団法人生命保険文化センターの資料によると、特約は、大きく分けて5つの種類に分類することができます。
一定期間の死亡保障を厚くする特約
これには、定期保険特約、家族定期保険特約、収入保障特約、特定疾病保障特約などがあります。死亡や高度障害のときにより多くの保険金が受け取れる特約です。
不慮の事故による死亡・障害状態に備える特約
こちらには、災害割増特約、障害特約があります。不慮の事故または所定の感染症で死亡したとき、主契約の死亡保険金に上乗せして災害死亡保険金が受け取れます。
入院、手術、通院など病気、ケガの治療全般に備える特約
疾病入院特約、災害入院特約、長期入院特約、通院特約などが挙げられます。病気や不慮の事故で入院したときに、入院給付金が受け取れます。また、病気や不慮の事故で所定の手術をしたときに、手術給付金が受け取れます。
特定の疾病や損傷の治療に備える特約
生活習慣病入院特約、女性疾病入院特約、特定疾病保障特約、ガン入院特約などがあてはまります。それぞれ決まった疾病で入院した場合、入院給付金が受け取れます。
その他の特約
こちらには、介護特約やリビング・ニーズ特約があります。介護特約は、寝たきりや認知症によって介護が必要な状態になり、その状態が一定の期間継続したときに、一時金や年金が受け取れます。
リビング・ニーズ特約は、原因にかかわらず余命6か月以内と判断された場合に、死亡保険金の一部または全部を生前に受け取れます。
一般的に、この特約の保険料は必要ありません。
以上のように、特約にはさまざまな種類があり、どの商品にどの特約を付帯できるかは、保険会社や商品によって異なります。
詳しくは各保険会社や保険代理店窓口に確認するようにしましょうね。
保険に加入するときは
保険に加入する際は、特約を賢く利用するのがポイントです。なんとなく安心だからとか、付けておいたほうが良さそうだから、と漠然と加入するのではなく、自分にとって本当に必要な保障かどうかを見極めて、過剰な保障内容にならないように注意しましょうね。
また、いつどんな保険に加入したらよいか知りたい方は、 「ライフステージ別に確認を! あなたに必要な保険とは?」記事を参考にしてみて下さい。
いかがだったでしょうか。
保険の特約のアレコレについて、理解は深まりましたか。少し難しいイメージがある特約の内容ですが、保険は、私たちのライフプランにとってとても大切な選択です。メリットとデメリットをしっかり理解した上で、保険の特約を上手に活用していきましょう。