2017年の新語・流行語大賞に「インスタ映え」「忖度」が選ばれました。
少し前の2009年の新語・流行語大賞にノミネートされた言葉には「女子力」がありました。
来年は投資の世界でも「女子力」がクローズアップされそうです。
「貯蓄女子」「運用女子」が2018年の新語・流行語大賞にノミネートされるかも?
「わたし目線」だからこそ
女子力を使った投資の方法って?
2018年1月11日
「女子力」の定義って、なあに?
2009年の新語・流行語大賞にノミネートされた「女子力」という言葉。今でこそ当たり前に見聞きするこの言葉を、みなさんはどのように受け止めますか?
良い意味?
悪い意味?
どちらでもない?
「女子力」という言葉に明確な定義を付けると、「女性はこうであらなければならない!」というように思われ、違和感がありますよね。
デジタル大辞泉によると、女子力とは「女性が自らの生き方を向上させる力。また、女性が自分の存在を示す力。
[補説]平成21年(2009)ごろからの流行語。明確な定義はなく、女性らしい態度や容姿を重んじること、女性ならではの感覚・能力を生活や職業に生かすことなど、さまざまな解釈で用いられる。」とあります。
女性ならではの感覚・能力を最大限に投資に活かす
「女子力」と聞けばそのように違和感があるものの、男性に「男らしさ」があるように「女性らしさ」「女性ならではの力」は確かにあると思うのです。
では、女子力を活かす投資術とは、どのような投資でしょうか?
ズバリ!女性ならではの感覚・能力を最大限に発揮する投資です。
「女子力」を活かした投資術とは、男性に比べて美意識が高い女性をエンドユーザーとしている企業等、女性がもっている感覚と流行の先端企業を発掘し投資することです。
ヘルスケア業界は女性の独壇場
安倍政権の成長戦略の一つに女性の活躍躍進が掲げられています。
また、女性を積極的に企業の重要ポストに抜擢し、飛躍的に業績を伸ばした企業も多くあります。
企業経営において女性の活躍が著しい業種をご存知ですか?
一般消費財・サービス、生活必需品、ヘルスケア等の消費関連業種においては、女性が企業経営で重要なカギを握っているのです。
特にヘルスケア関連においては女性管理職の全管理職に占める割合が90%前後になっているのです。
まさにヘルスケアは女性の独壇場と言っても過言ではありません。
ダイバーシティー(多様性)は企業経営の重要な課題
「女子力」が流行語大賞にノミネートされた年に「草食男子」「弁当男子」という言葉もノミネートされたように男性中心の社会は終焉はじめています。。
「日本の男性中心社会」から、女性や外国人など性別や人種を問わず優秀な人材を積極的に登用する「ダイバーシティー(多様性)」が現在、企業経営の重要な課題となっているのです。
特に女性の活躍推進はダイバーシティーの第一歩と位置付けられるのではないでしょうか。
このような女性の活躍推進を株式投資にも応用しようと、株式投資の世界においても「女子力」がキーワードになっています。
例えば「女子力」を総合的に評価し数値化したものに「ノムラ女子力スコア」があります。これは女性が活躍する機会を積極的に提供している企業をスコア化し、上場企業の中から上位30社を選出した指数です。指数名もズバリ「ノムラ女子力 30」です。
「ノムラ女子力30」には、どのような企業が選ばれているの?
前述した「ノムラ女子力30」には、どのような上場企業が選出されているのか想像できますか?
高島屋(8233)、資生堂(4911)、ベネッセホールディングス(9783)、セブン&アイ・ホールディングス(3382)、Jフロント・リテイリング(3086)、ソニー(6758)、アスクル(2678)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、りそなホールディングス(8308)、味の素(2802)、ニチイ学館(9792)、ライオン(4912)、ピジョン(7956)、その他。
みなさんもよく知っている企業が多いですよね。
長期投資の観点からは、注目したい指数ではないでしょうか。
女性ならではの感覚と能力で成長企業を発掘
インターネットの調査では、女性の株式投資参加割合は20%前後だそうです。
確かにデイトレーダーと言われる株式投資を生業としている個人投資家は、男性が圧倒的に多いように思われます。
一方、実利的な投資方針で中長期投資に利益を上げているのは女性ではないでしょうか?
女性は美意識が高く、流行に敏感なので、今後の成長企業を見抜く洞察力に優れています。
半導体や機械等、専門家にしかわからないような企業に投資するだけが株式投資ではありません。
女性ならでは感覚と能力で、いくらでも成長企業を見つけることは可能なのです。
いや、可能というより、そのような能力は男性より何倍も優れているのではないでしょうか?
投資行動を『意義付け』した投資スタイル
また、短期的な売買益を追求しがちな男性に比べ、女性の株式投資の特徴は「投資収益を求めるだけでなく、企業の社会的責任(CSR)活動などを銘柄選定基準に加えるなど、自らの投資行動を『意義付け』している」と分析している専門家もいます。
今後、企業経営だけでなく株式投資においても「女子力」への期待は大きくなると予想されます。女性の投資家層の拡大が日本株を救うのです。「貯蓄女子」「株式女子」が流行語大賞にノミネートされる日も近いのではないでしょうか。
バランスの取れた賢い資産形成とは?
では、最後にバランスの取れた資産形成について書きたいと思います。
資産形成をするにあたり大切なのは継続とバランスです。
また国が制度化している優遇措置の活用も欠かせません。
投資信託を利用し「iDeCo」で将来のための資金をコツコツと積立て、来年から導入される「つみたてNISA」では、「目的を明確にした貯蓄と運用」との認識が必要です。
また、従来の「NISA」では、女子力を活かし、思い切って株式投資に挑戦してみてはいかがでしょうか?
このように国の税制優遇制度と運用対象商品を上手く使いわけ、「貯蓄から資産形成へ」の実現にむけ一歩踏み出してください。
気が付けば、あなたは立派な貯蓄美人です。