日本はデフレ脱却に向けてさまざまな経済政策を打ち出してきましたが、いまだにデフレから抜け出せていません。しかし、見方を変えれば「物価が安い」「現金の価値が高い」ということ。ならば、それらを逆手にとって、今のうちに効果的にお金を貯めてしまいましょう!
節約するなら大きなもの、長く払うものからバッサリとおこなえば、お金はあなたが思った以上に貯まりますよ。
デフレの今こそお金の貯め時!
効果抜群の節約術
2018年1月6日
“待てば勝ち”な節約術
来年はもっといいものが買える?
「去年買ったテレビが、今年は4割引きで売られていた」なんて経験をしたことはありませんか?
家電やIT関連商品は新モデルが出れば、旧モデルはあっという間に値段が下がってしまいます。とはいえ、性能に関してはそれほど差がなかったりします。ものによっては旧型の方が使い易かったりすることもあります。
そこで、「電化製品は最新モデルは買わず、型落ちのものを購入する」だけで、数万円の節約になることがあります。
節約目線で電化製品を選ぶとき、まずは型落ち商品がないか探してみてみましょう。
一番やっちゃいけないリボ払い
金額が大きな買い物でも、毎月の支払額を一定にしてくれるリボ払いはある意味魅力的ですが、リボ払いは紛れもない借金です。デフレ下では、お金を借りてものを買うと損をする傾向があります。
例えば、10万円のバッグを月々5,000円のリボ払いで買った場合、年利15%としたら、支払い総額は11万2,873円になります。
ここで、このバッグが半年後に3割引きの7万円で売られていたらどうでしょう?リボ払いの半年後の元金の残高は7万円。
今まで払った分の利息を含めた36,297円はなんだったんだろう?となってしまいます。
さらにここで「やっぱりこのバッグいらない!」と売ったとしても、新品が7万円なので、半年使った中古バッグに7万円の価値はありません。
それなのに、7万円の借金が残っているわけです。
どうしても一括払いが難しいなら
そうは言っても、「流行のものは今すぐほしい」という気持ちもわかります。金額が大きく、一括払いは難しいとなった場合、2回払いという手もあります。
意外と知られていませんが、2回払いまでは手数料がかからないカード会社がほとんどです。また、ボーナス一括払いも手数料がかかりません。
今月は支払いが厳しいなぁ‥となった時に知っておくといいでしょう。
固定費削減で効果抜群!
効果のある節約と言えば、長く払い続ける固定費を削減することです。
家計の3大固定費と言えば、住宅費(賃料)、保険料、通信費ですが、ここ数年の価格競争で大幅に下げることが可能となったのが通信費です。
格安スマホで大幅削減
総務省の情報通信支出データによると、二人以上の世帯(※世帯主の年齢30歳~49歳)の携帯電話料金の平均額は月14,309円(平成28年)となっており、その8割~9割はスマートフォンを使っています。
近年、スマートフォン業界では、大手通信会社の回線網を借り、安さを売りにした「格安スマホ」が登場し、月額料金3000円以下を実現しています。
今までの料金の半分以下にできる可能性があるわけですから、削減効果は大きく、また、今度もずっと払い続けていく支出なので、賢い節約と言えます。
格安スマホについては「一度見直すだけで年間〇万円もおトク! 話題の格安スマホって?」をチェックしてみてくださいね。
利用していないのに払っているもの
携帯電話の普及で固定電話をまったく使っていないという人は多いと思います。ただ、だからと言って、固定電話は不要とは一概には言えません。
災害時には携帯より繋がりやすいという話を聞きます。
それでも、やはり、若い世代を中心に固定電話は利用しないという人が増えているのも事実。今、なくても困らず、今後も使いそうもないなら、思い切って解約するのも手です。
さらに、固定電話だけでなく、携帯電話の通話もほとんどしないという人もいるのではないでしょうか。
LINEの普及で、通話はLINEの無料通話で済んでしまうので、キャリア側の通話は着信でしか利用しないという人にとっては、格安スマホに乗り換えるメリットは大きいと思います。
逆に、通話をよくする人にとっては、携帯キャリアのかけ放題プランの方がおトクです。
貯金は言うほど悪くない
安倍晋三政権が掲げる『貯蓄から投資へ』のスローガンのせいか、「ただ貯金をしているのは良くない」と思っている人が少なからずいるように思います。
日銀のマイナス金利の導入で、銀行に預けていても、利息はまったくと言っていいほどつかない現状に、「投資をして資産を増やさないと、どんどん目減りしていく」という危機感を募らせている人もいるでしょう。
実際、預貯金が目減りしていくことはありませんが、引き出し手数料を取られると目減りしているように感じられます。
利息はつかないけれど、価値は上がっている?
デフレになるとモノの値段は下がり、お金の価値は上がります。
去年1,000円だったものが今年は900円で買えるとなると、1,000円出して100円のおつりがくるわけです。1年で10%の利息がついたようなものです。そう考えると、お金を銀行に預けていて、利息が1円もつかなくても、相対的に価値は上がったと言えます。
デフレ下での節約とお金を貯めることの意義がお分かりいただけたでしょうか。デフレは経済の低迷を意味するので、日本のためには消費を促した方が良いのですが、給料が上がらないと、なかなか消費に気持ちは向きません。
見方を変えれば、節約することでお金を貯めやすい状況と言えます。こんな時こそ、貯金美人になっておきたいものですね。