災害のニュースを目にすると「備えが大事」と感じるのに、なかなか備蓄ができていないということはありませんか?
非常食は「おいしそうだから買おう」という食品ではありませんね。
そのため、購入する気持ちが起きづらいのは自然なこと。
どのような考え方で、どのようなものを備蓄すればいいのか、
費用は大体どのくらいになるのかなど、明日にでも始めておきたい備蓄のポイントについてご紹介します!
【完全保存版】絶対抑えておきたい
備蓄品リストとその費用
2017年12月11日
何日分用意すればいい?
大規模災害を想定すると1週間分
備蓄品は、何日分を想定すればよいのでしょうか?
必要分は災害の種類や受ける被害の程度によって変わってくるため、絶対これと決められるわけではありませんが、最低でも3日分と言われています。
大規模災害を想定する場合は1週間です。住んでいる部屋が狭いし、などと言わず、もしものときの備えはしっかりしておきたいもの。
水分は1日3リットルと考えよう
また、日ごろからそんなに水分を摂るタイプではないからと少なめで水の備蓄を考えてしまう人もいるかもしれません。しかし、非常時は通常とは異なる食生活になります。
水分を含んだ食料が少ない分、喉が渇きやすくなる可能性もありますよね。そのため、どんな人でも1日3リットルと想定して準備しましょう。
首相官邸のHPを参考にして、準備する数などを決めるのも良いでしょう。
・5年保存水(1人分):3日分9リットル:約1,500円
知っておきたいローリングストック
長期保存品だけにこだわる必要なし
備蓄品をスーパーやチラシで目にしても、何だか高いしおいしそうじゃないしという理由で手が伸びない人も多いはず。長い期間保存できる条件で作られているから仕方ありませんね。
そんな人に知っておいてほしいのはローリングストックという備え方。災害用の備蓄品である長期保存OKの食べ物だけではなく、レトルト食品やカップ麺など比較的食べやすい非常食を消費、入れ替えしながら備蓄しておきます。
購入頻度が高くても値段は安い
長期保存品に比べ購入頻度は高くなるものの、一品一品の値段が安く食べやすいので負担は軽く感じますよ。
また、何をどれぐらい備蓄しているかを時々確認できて安心感も得られます。
・5年保存フリーズドライのご飯や缶詰のパン:約500円
・1年保存レトルトのカレーやシチューなど: 100~150円
缶詰や乾麺もうまく活用
野菜不足が心配なら
備蓄品をそろえてみると、野菜不足が心配になることに気がつくはず。野菜ジュースや青汁パウダーも活用するとよいでしょう。
果物の缶詰もビタミンCや糖分の補給に役立ちます。また、ポカリスエット粉末は脱水症状を防ぐ効果に優れ、糖分も補給できる便利な商品。
・果物の缶詰:200~300円
・野菜ジュース:100~200円
・青汁パウダー:約1,000円
・ポカリスエット粉末:約500円
ゆで時間が短い細麺タイプを選びたい
乾麺やお餅もおすすめです。パスタは、ゆで時間が短い細麺タイプを選ぶとよいでしょう。シリアルであれば、そのままでも食べられます。
インスタントの味噌汁やフリーズドライの即席スープもおいしさと手軽さで人気です。種類をいろいろそろえれば、飽きずに栄養補給できますね。
生活必需品も忘れずに
100円ショップも活用して
食べ物や飲み物の備蓄以外に、生活必需品の備蓄も忘れないようにしましょう。小さな物品は、100円ショップで手に入るものばかり。
・カセットコンロ(あたたかい食べ物を食べるために必要):約4,000円
・絆創膏:100円
・マスク:100円
・軍手:100円
・懐中電灯:100円
・電池:100円
・使い捨てカイロ:100円
・ウェットティッシュ:100円
日常使いの物品も少し多めに買っておく癖を
生理用品やゴミ袋、ラップなどは、災害時にも必要となります。収納スペースを工夫して、普段から少し多めに買っておく習慣にしておくと安心。使い捨てコンタクトレンズなども同様ですね。
非常持ち出し袋は、日常でも使えそうなリュックでも代用できます。防水性があればなお可です。食べ物や水を入れると重くなるため、なるべく軽い素材で丈夫なタイプにしましょう。防寒用のアルミシートやブランケットも役立ちます。
・防寒用アルミシート:200~500円
もしものときの備えは、少しでも気になったときにしておくのがベスト。ついつい先延ばしにしてしまい、いざ必要となったときに後悔しても時遅しです。
備蓄品セットを見ても高価だし食べる気も起きないし、とこれまで思っていた人は、ローリングストック手法を検討してみてください。通勤バッグにカロリーメイトのような小さめの非常食を入れておく工夫もお忘れなく。