皆さん、来年の手帳はもう用意しましたか?まっさらな手帳に来年の予定を書き込んでいると、来年はどんな1年になるだろうと心がワクワクしてきますね。手帳に来年の予定を書き込んだら、一緒に大型支出を見積もっておけば安心です!1年間をスッキリ過ごすために、予算の立て方を5つのステップで考えてみましょう。
来年は失敗しない!家計管理で1番大事な
「特別費」を準備する5ステップ
2017年11月28日
ステップ① 特別費にはどんなものがあるのかを把握しよう。
家計管理といえば毎月の収支のやりくりをまずイメージされると思いますが、金額の大きさを考えてみれば、「特別費」をどう管理するかはとても大切なことです。
まず最初のステップでは、特別費にはどのようなものがあるかを確認します。
次に示した一覧表は、毎月にありそうな主な特別費を書き出したものです。
1月 | 帰省・お年玉・成人祝 | 7月 | お中元 |
2月 | バレンタインデー | 8月 | 帰省 |
3月 | 送別会・進学準備 | 9月 | 敬老の日 |
4月 | 入園入学祝・歓迎会 | 10月 | ハロウィン |
5月 | GW・母の日・自動車税 | 11月 | 七五三・お歳暮 |
6月 | 父の日 | 12月 | クリスマス・忘年会・年賀状 |
このように見てみると、毎月何かしらの大きな支出が予想されますよね。
このように多くの人に共通するイベントの他にも、誕生日や結婚記念日、年払いのものの引き落とし月など個人個人で支出どきが違ってくるイベントもあります。
飲食代は全て食費とは限りません!
このような特別費を毎月の支出と混ぜて考えてしまうと、予算管理が難しくなります。
例えば歓送迎会に掛かった費用を飲食代だからといって食費と混ぜてしまうと、その月の食費だけドーンと突出した金額になります。
そうなると、グラフ化して前後の月と比べたり、前年の同じ月と比べたりしても、改善されているのか悪くなっているのか、変化を読み取るのが難しくなってしまいます。
ですから、特別費は特別費として月予算と分け、年間予算で管理するのが得策です。
ステップ② 自分の家計を月予算と年間予算を分けてみよう。
家計管理には「月予算」と「年間予算」があります。
・月予算……生活費など毎月同じようにかかるもの
・年間予算……月1回あるかないかの大きな出費
家計管理のコツとして、ここをしっかり分けておくことで毎月の生活費が管理しやすくなります。特別費は年間予算として扱うので、手帳を使った管理が向いています。
月ごとの予定を書き込む欄や後半のメモ欄に場所を設けて、月別のイベントと予算を書いてみましょう。
年初めの段階で、何月頃にいくらが必要になるかを見積もっておけば、気持ちにゆとりを持って準備できます。
メモしておきたいことは、他にも!
また、手帳にメモしておきたいこととして「その年に親戚の子どもが何歳になるか」を書いておくと便利です。
その年の入園入学祝いや七五三祝いの準備、お年玉の金額を決める目安などとして活用することができます。
『あれっ!〇〇ちゃん、もう入園しちゃってる!?』なんてことのないように。少しの心がけでスマートなお付き合いができますよ。
ステップ③ 予備費を見込んで余裕をプラス!
特別費について1年間の金額を見積もったら、さらに予備費を見込んだ金額を考えて余裕をプラスしましょう。
今の時点で予定になくても、1年の間には急に飛び込んでくる予定もありますよね。例えば結婚祝いやお香典は、突発的に発生します。親しい間柄の友人には、出産祝いを贈ることもありますね。
特別費で大きな割合を占める交際費
特別費の内訳を考えてみると、交際費として使っている部分を多く含んでいることに気付きます。
必要な金額は人によって違いますから、ご自身のこれまでを振り返って、年間何件ほどの結婚式やお葬式がありそうか、予想を立ててみてください。
人とのお付き合いは大切なご縁を生み出します。必要なタイミングで慌てないよう準備をしましょう。
ステップ④ 特別費を確保するための方法を決めよう。
特別費の金額+予備費がいくらぐらいになるか把握できたら、今度はその特別費をどこから確保するかを考えます。
特別費を確保する方法としてはボーナスを利用したり、目的別に積み立てたりする方法があります。どちらかといえば、ボーナスはアテにしすぎずに、毎月の収入から積み立てておけることが理想的です。
必要な金額を12で割って、ひと月あたりの積立金額を決めるのが基本ですが、少し頑張れるなら割る数を「10」にしてみましょう。
2ヶ月分早く積み立てる計算です。貯めている間にもイベントは“待ったなし”ですから、早め早めの積み立てが後半の余裕につながります。来年の分を前倒しして、今の時期から貯め始めるのも良い作戦です!
積立金を捻出できないときは、どうしたらいい?
積立金を捻出できないとき、特別費の予算を下げることをまず考えると思います。欲しい家電のグレードを下げるなど、予算を動かせる範囲ならそれもアリですが、「最低限これだけは必要となる部分」の予算まで「計算上だけ」いくら減らしたとしても、実際その通りにならないようでは予算の意味がありませんよね。
このような場合は特別費にこだわらず、家計全体の中から支出内容を見直すようにします。切り詰めるというよりは、「使い道を変える」という意識でやる方が前向きな気持ちで取り組めますよ。
ステップ⑤ まだあります!数年単位の特別費を忘れずに。
ここまで、おおよその見込みはできましたが、特別費は毎年あるものだけとは限りません。忘れてはいけないのが「数年ごとにやってくる大きな特別費」の存在です!
数年ごとにやってくる大きな特別費は、万単位での支出になります。例えば、賃貸アパートの更新料や、自動車のタイヤの買い替えなどです。
さらに大きな特別費もあります。車検や家具家電の買い替えには、10万円を超える予算を必要とするものもありますよね。
特に大きな支出は専用口座でしっかり積立
このような数年ごとにやってくる大きな支出は、それ専用の口座を別に用意して少しずつでも積み立てをしておくと安心です。
また、家電製品の買い替えについては、完全に壊れてから慌てて買いに行くのではなく、そろそろ……という時期からパンフレットをチェックしたり、お店を下見したりすることを心掛ければ、余計な出費も抑えられ、満足度の高い買い物につながります。
家計管理のペースを乱す「特別費」。
ですが反対に予算を確保していれば、その範囲では心置きなくお金を使うことができるのです。
来年は特別費を上手にコントロールして、イベントごとの満足感を高めてみましょう。充実した1年間を過ごしたいですね!