最近よく耳にする「貧困女子」や「下流老人」というワード。なかなかイメージが沸かない人も多いかもしれませんね。しかしながら、残念なことに現代日本では、その割合がじわじわ増えてきているのです。一体どのような人たちがこのワードにあてはまるのでしょうか。また、そうならないために、いま私たちが出来ることをまとめました。
「貧困」「下流」にならないために!
いまからやるべき準備って?
2016年6月30日
「貧困女子」や「下流老人」って何を指す?
「貧困女子」や「下流老人」というワードには、とてもネガティブな印象がありますが、その定義は一体どういうものなのでしょうか。
「貧困女子」とは?
「貧困女子」とは、一般的に学校を卒業し、働いていているにもかかわらず、毎日ギリギリの予算で生活を送っている女性たちのことを指すようです。正社員として働けず、フリーターや契約社員などいわゆる非正規雇用の方々に、「貧困女子」が多い傾向があります。
「下流老人」とは?
一方「下流老人」とは、会社を退職後、老後の生活において、毎日の生活費が足りず、経済的に満足した生活を送ることができない高齢者の方々のことを指します。国から生活保護を受けている高齢者の方は年々増加しており、厚生労働省の調査によると、平成28年3月現在、生活保護を受給している高齢者は826,656世帯。
生活保護受給者のうち50%以上が高齢者世帯という結果になっています。ゆとりある老後を送ることができていない人々が増えているという悲しい現実がデータからわかりますね。
「貧困」「下流」に共通する特徴とは?
「貧困女子」や「下流老人」の両方に共通する点は、収入や貯金と、支出のバランスがとれていないということです。 当たり前のことですが、手元にあるお金よりも大きな買い物をしてしまうと、家計は赤字になってしまいます。
「貧困」や「下流」の人々は、この赤字ループから抜け出せず、自分の経済力だけでは生活することができていないという共通の特徴があるのです。
若い女性でも、高齢者の方でも、年齢にかかわらずに陥ってしまう「貧困」や「下流」という状態。そんな状況にならないようにするために、私たちはどのように準備をしたら良いのでしょうか。
ゆとりある生活を送るために必要な3つのポイント
ゆとりある生活を送るために必要なポイントは「バランス確認・プラン作成・チャレンジ」の3つ。具体的に見てみましょう。
まずは自分のお金の使い方をチェック!
最初のポイントは、現在の収支のバランスを確認することです。自分の収入や貯金はいくらあり、毎月どのくらいのお金を使っているのかという支出を正確に把握することで、家のお金を見直すことができます。
バランスをとりなおすことで…
とりあえず、1ヶ月間は頑張って家計簿をつけてみると、自分のお金の使い方のクセを知ることができますね。お金の無駄遣いを減らして、できるところから節約を始め、収支のバランスをとる工夫を始めることが大切です。
家計簿をつけるのが面倒くさい…という人は「誰にでも簡単にできる! お給料1カ月のラクラク家計管理術」に目を通してみるといいかもしれません。
プランを立てて、舵を取る!
2つ目のポイントは、長期的なマネープランを立ててみましょう。結婚資金はいくらかかるのか、子供の教育費はいつまでかかるのか、住宅ローンをいつ払い終わるのかなど、具体的に、何歳までにいくら必要かを把握することで、長期的なお金の見通しを立てることができます。
しっかりとプランをたてることで…
そして、毎月のお給与から、いくら貯金に回していかなければならないのかという目標貯金額を設定すると、どんぶり勘定よりしっかりお金を貯めることが可能です。 もし、このようなマネープランの立て方を少し難しく感じる人は、ファイナンシャルプランナーや銀行や証券会社などの金融機関のプロに相談してみるのもおススメです。
個人マネー相談はエフピーウーマンでも受け付けていますよ。こちらをチェックしてみてくださいね。
いつものやり方「以外」の方法を考えてみて
最後のポイントは、収入や貯金額を増やすこと、そして支出を減らすことに積極的にチャレンジしてみましょう。 収入や貯金を増やすためには、資格を取得して給与アップを目指したり、資産運用を始めてみるなどの方法があります。
制度を上手に利用!
資格の取得については、国が一部お金を出してくれる場合もあります。「キャリアアップに!未来の自分に! 働き女子必見! 知っておきたい貰えるお金」に詳しく書いていますので、一度チェックしてみてくださいね。
また、女性の場合は、結婚や出産を経験したとしても、仕事をやめず続けていく道を探るというのも大変重要ですね。 一方、支出を減らすためには、家計簿をつけ続けて、できるところから節約生活をスタートすることが大切です。
「毎日」を見直すと大きな節約に
電気代や家賃などの固定費を減らしたり、外食やタクシー代を節約して、毎月の支出を減らす工夫をしていきましょう。急に厳しい倹約生活に変えてしまうと長続きしないので、余裕を持って自分のペースで節約を始めることがポイントです。
普段の生活で理想的な家計簿の割合については「貯め上手さんはみんなやってる 家計のやりくり黄金比率とは?」で紹介していますよ。
計画的に準備をすれば、「貧困女子」や「下流老人」になることを防ぐことができます。今回ご紹介した3つのポイントを確認して、ゆとりある生活を送れるように、日頃から心がけていきましょう。