インテリア雑誌に載っているような、すっきりと整理されたオシャレな部屋。憧れますよね。雑誌を眺めながら『こんな部屋に住んでみたいなぁ』なんて思うけれど、現実はどうでしょうか。棚に入りきらない物が溢れ出し、雑然と床に積まれていたりしませんか?今回は「持たない生活」の第1歩、ストック品との付き合い方について考えてみましょう。
物が溢れる部屋から卒業したい!!
「持たない生活」はどう実現する?
2017年10月6日
大容量パック・まとめ買いはおトクでしょうか?
ストック品の代表格である洗剤類。近頃お店では特大サイズの詰め替えパックをたくさん見かけるようになりました。また、2個買うといくら、3個買うといくら、というようなまとめ買いを促す値段設定をしてある商品もあります。
このような大容量パックやまとめ買いは、多く買うほど割安になるイメージがあります。
ですが、割安だろうというイメージだけで買っていると、実はそんなにおトクではない場合もあります。
買うときには、値段をきちんと計算して比べてみましょう。「1回分の詰め替え品の値段」と、「4回分の詰め替え品の値段を4で割ったもの」を比較してみると、1回分あたり数円の差にしかならないなど、そんなに安くなっていない場合もあります。
まとめ買いについても同じです。値段を2個分、3個分と足してみると、数円分しか安くなかったり、実は変わらない場合もあります。
同じものが3個も4個もあると想像してみて!
もし、「おトクそうだから」という理由で大容量パックやまとめ買いをしている場合は、見直してみてはいかがでしょうか。3回分のパックを買うということは、「3回はあなたのメーカーのものを使います」と先に宣言しているようなもの。
そう考えてみると、おトクなのは自分ではなくメーカー側かもしれませんよね。使い切るまでに、もっと魅力的な商品が出るかもしれませんし、中身が古くなるのも残念です。
どんどん使い切れる大家族でなければ、1~2回のストックがあれば十分です。
大容量パックだと1個と数えてしまいますが、同じ洗剤の詰め替え用が4個もあると想像すると、『持ちすぎかな?』と想像できますね。大容量パックは大きいだけに場所をとります。スッキリした部屋を目指すなら、ストック品も「小さく少なく」を心掛けましょう。
特売は「今日を逃すともう無い!」わけではない
もう1つ、ストック品を増やしてしまうパターンとして、「安売りの日に、まだあるのに買う」パターンがあります。別の買い物でドラッグストアに寄ったはずなのに、“たまたま”しょう油が特売だったのでまだあるけど買っておく。
これはおトクに買い物をしているように思えますが、ストック品を増やしてしまう行動です。
このような場合、大抵は使い切るまでにもう1~2回は安売りの日が回ってきます。なにも「今日を逃すともう2度とチャンスは無い!」というわけではないんですよね。ですがつい、「今日買わなきゃ!」と思ってしまうものです。
ストック品を増やさない仕組み作りを
このような特売の誘惑に惑わされないよう、初めから「買う予定のものだけしか買わない!」と決めておくのが一番です。
つい誘惑に負けてしまうという人は、「最初から決めた分の予算しか持って行かない」など、思いつきで買えないような仕組みを自分に課しておくとよいでしょう。
また、ストック品の置き場所を棚1段分などと決めておき、入る分しか買わない仕組みにするのも有効です。
「〇〇用」は物を増やす原因に
さらなる「持たない生活」を手に入れるために、大容量パックの次に手放すのはどのようなものでしょうか。それは「〇〇用」とジャンルを絞った製品です。
例えば洗剤です。お風呂用、トイレ用、シンク用、コンロ用、床用、家具用、ガラス用…、用途を分ければ分けるほど、持ち物が増えてしまいます。
調味料でも同じことが言えます。焼肉用のタレ、焼き鳥用のタレ、すき焼き用のタレなど。ドレッシングも色んな味を揃えるほど冷蔵庫が溢れていきますね。
代用できるものを探ってみて
「〇〇用」を謳う製品は、洗剤にしろ調味料にしろ、確かに“それ用”に作られているので手間がなく便利です。ですが全てのジャンルについて専用のものを置いておくと、その分だけ場所が必要になります。
持たない生活を目指すなら、代用できるものを探ってみましょう。重曹やお酢を使ったナチュラル洗剤は使い回しができ参考になります。調味料やドレッシングも料理サイトを検索すれば、案外、家にある基本的な調味料で作れることが分かります。
それでも、どうしても時短の為になど「〇〇用」が便利で手放せないならば、ストックは持たないよう心掛けてみてください。
仮に無くなったとしても、その期間だけは代用で過ごすようにすれば、それだけで棚の空間に余裕が生まれます。切れないように買っておかなきゃ、と考えるところを「切れたらその時に買えばいいや」と思うだけで、持たない生活の実現がぐっと近づきますよ!
「変わるのは無理」かどうかは、自分が決めること
憧れの「持たない生活」に、1歩近づく道筋が見えたでしょうか?どんなにうっとりと雑誌を眺めてみても、自分には無理だと思って何もしなければ、現状は何も変わりません。もし「なりたい自分」の姿があるのなら、まずは1つのアイテムの持ち方から気持ちに従って変えてみることです。それが心地よく、変化が楽しいと思えたなら、また次の買い物もそうしようと思うはず。
一気に変えようとすると息切れを起こしてしまいます。ですから、まずは1つから。1つ1つの買い物に小さな変化を与えてみてください。変わっていく自分を楽しめたら、余分な持ち物を減らすことがどんどん快感になりますよ!本当に必要なものを見極めて、気持ちのいい部屋を目指しましょう!