電気代を節約するとなると「とにかく電気の使用を控えよう」と考える人が多いかと思います。しかし、それほど冷暖房機を使っていないのに、なぜか毎月の電気料金が高い・・・という経験をしたことはありませんか?その場合、ご家庭の「アンペア数」が適切でない可能性があります。アンペア数は下げることができるので、最適な契約内容かどうか一度確認してみましょう。
○○するだけでこんなに?
知っておきたい電気代節約のコツとは
2017年10月5日
電気代を節約するならアンペア数の確認を!
アンペアを下げると電気代が安くなるケースがありますが、そもそもアンペアとは何なのでしょうか?また、料金の単価はいくらなのでしょうか?
そもそもアンペアとは?
「アンペア」とは、電流の単位のことです。それぞれの家庭には「アンペア」が設定されていて、基本的には契約したアンペア数が大きいほど、電気の基本料金が高くなります。つまり、アンペアの数値が適切でないと電気料金が高くなるケースがあるのです。
基本料金を一覧で見てみましょう
- 10A:280.80 円
- 15A:421.20 円
- 20A:561.60 円
- 30A:842.40 円
- 40A: 1,123.20 円
- 50A:1,404.00 円
- 60A:1,684.80 円
上の一覧は『東京電力エナジーパートナー』の基本料金です(2017年8月31日時点)アンペアが大きいほど、基本料金も高くなっていることがわかりますね。10アンペアと60アンペアの単価を見比べると、「280円80銭」と「1684円80銭」となっているので、1404円もの違いがあるのです。
もし、普段の生活で電気を30アンペアまでしか使わない人が、60アンペアで契約していたとしたら、余分なお金を支払っているということになります。このような無駄をカットするためにも、アンペア数の見直しが必要だと言えるでしょう。
契約したアンペア数が大きいと、比例して電気料金も上がることを知っておきましょう。
電気の使用量が多い人はデメリットに要注意
先にふれた通り、電気料金の単価が最も安いのは10アンペアで契約したケースです。しかし、アンペア数を小さくすると、その分使える電気量が少なくなるというデメリットがあります。
あなたが普段からたくさんの電気を使っている場合、10アンペア契約だとブレーカーが落ちてしまう可能性が考えられるのです。例え20アンペアで契約したとしても、一度に20アンペアの電気を使えば、ブレーカーが落ちてしまいます。
アパートの住人みんながドライヤーを一斉に使ったせいで、ブレーカーが落ちてしまった・・・という話も聞きますよね。契約するアンペア数は、あなたの暮らしにあったものを選びましょう。
目安と計算の仕方をサクッと解説
とはいえ、自分にとっての「適切なアンペア数」がどれわからないという人も多いでしょう。そこで、この章では目安になるアンペア数の計算方法について紹介します。
最適な数値を見極めるには?
簡単に説明すると、アンペア数の目安は「一度にどれだけの電気を使うか」で決めていきます。
◆契約するアンペアの目安=「常時付けている家電」と「一時的に使う道具」の合計
上の式にある「常時付けている家電」とは、冷房やテレビのように長時間使うものを指し、「一時的に使う道具」はドライヤーや洗濯機など、1日の間で短時間だけ使うものを指します。これらのアンペア数を足した数字が、契約するアンペア数の目安となるのです。
例題で考える!適切な契約内容とは
例えば、こたつとテレビと冷蔵庫(合計 9A)をいつも使っている家庭の場合、適切なアンペア数はいくつになるでしょうか?
このケースだと、10アンペアで契約するとブレーカーが落ちてしまいます。というのも、1日の中にはドライヤーや洗濯機などを使う時間帯があるため、その時は合計アンペア数が増えて、10アンペアを超えてしまうからです。
他にもオーブンや炊飯器などを同時に使ったとすると、合計のアンペア数はさらに増えてしまうでしょう。適切なアンペア数を見極めるときは、合計がいくらになるかという点に気を付けておきましょう。
最大時のアンペア数が45アンペアだったとすると、契約の目安は50アンペアくらいがふさわしいと考えられます。
使用時間を分散するという方法も
もしアンペア数を少しでも下げたいという場合は、家電を使う時間を分散するなど、一工夫をしてみましょう。特に、アンペア数の大きい家電を使用する時に、気を付けてみて下さい。
契約アンペアを下げるには?料金の変更方法
契約アンペアを下げたい時は、契約している電力会社に連絡しましょう。
各社のホームページを確認すると、サポートや問い合わせのページにアンペアの変更方法が書かれています。自分の家が、そもそもアンペア制かどうかわからない・・・という場合も、ほとんどの場合はホームページに記載されています。
例えば『東京電力エナジーパートナー』であれば、カスタマーセンターへの電話やインターネット・FAXで変更することができます。
普段の暮らしを見直したとき、「あまり電気を使っていないのに電気代が高い」と感じたら、アンペア数をチェックしてみてください。アンペア数が大きいほど基本料金が高く設定されているため、もしかするとあなたは余分な電気代を支払っているかもしれません。
電力会社がアンペア制を使っている場合、連絡して低い数値に変更することで、電気代を節約できるでしょう。