もしも、このままおひとりさまになるとしたら、考えておきたいポイントがあります。老後を健やかに暮らすために必要な「住まい」と「友人」、この2つ。今回は、おひとりさまなら考えておきたいこの2点に注目して、お話を進めていきます。
おひとりさまなら考えておきたい
2つの対策
2016年6月13日
おひとりさまの住まい
まずは、ケアしておきたい住宅問題ですよね。
高齢でひとり暮らしになると、賃貸を申し込んでも断られると言うから、自分の持ち家も持ちたいと思っている人も多いと思います。
おひとりさまでも賃貸できる物件はある
誤解を解いておきたいのは、将来的に高齢でも賃貸物件は見つけられる可能性は高いということ。
都内の一部地域を除き、賃貸物件の空き室率は増加傾向で、独身で高齢という理由だけで、断られるというケースは減ってきています。
持ち家の方が、金銭的メリットがある?
これはケースバイケースなので、以前に書いた割安物件の見つけ方を参考にしてもらえれば金銭的メリットを得やすいかもしれませんが、家賃と住宅ローンが同じだからといって、安易に購入するのはNG。
家賃以外にも、マンションならば管理費や共益費、修繕積立金が、一軒家ならば固定資産税や維持メンテナンス代がかかるので、「◯◯の方がコスパがよくて節約も出来る!」と考えない方が懸命かもしれません。どちらにも金銭的メリット・デメリットがあると考えておいた方が良さそうです。
住みやすさで選ぶ「おひとりさま」住宅
おひとりさまの住宅は、金銭的なメリットよりも、住みやすさで選ぶことをおすすめします。ゴミ出しや荷物の受け取り、安全性など、身の回りの雑事を誰かに頼める利便性を選ぶなら、管理の行き届いたマンションでしょうし、誰にも気兼ねなく自由に暮らすことを選ぶならば、一軒家でしょう。
田舎?都会?どちらがおススメ?
老後くらい、落ち着いて空気が綺麗で食べ物が美味しいところで暮らしたいと思う人もいるかもしれませんが、実は都会を選ぶ人も増えています。
その理由は、「友達とすぐ会えるから」というものです。
おひとりさまこそ、友達を大切にするべき
友達はかけがえのないものとよく言われますが、老後になれば、もっとそう思うようになります。おひとりさまといえども孤独が好きなわけではなく、多くの気の合う友達に囲まれて、過ごしたいと思う人も多いようです。
大都市近郊のベッドタウンA市で行われたある調査によると、高齢者の日常的な交遊において、友人関係は「顔をみるだけで元気になれる」「一緒にいると前向きに生きていこうと思える」など自分の存在の確認を助けてくれるものと答える人も多かったそうです。
みなさんも、老後の過ごし方を具体的に考えてみてはいかがでしょうか?