ふるさと納税でグルメ食材をもらってお金をかけずに美味しい物を食べてみたり、ポイントを貯めて商品券をもらったりすることが一般的になってきた昨今、テレビや雑誌でお馴染みの株主優待だって例外ではありません。
それだけで生活するにはそれなりの元手も要りますが、うまく活用できれば少額投資で実質的に、家計の節約に繋げることも不可能ではありません。
節約のための株式投資!?
優待狙いなら怖くないかも!
2017年8月23日
日用品、商品券等をもらって家計の節約につなげよう!
あなたがまだ子どもだった頃、両親の元に届いたお歳暮やお中元。ワクワクしながら箱を開ければ、洗剤の詰め合わせやサラダ油セットにガッカリ…なんて、経験がある人も多いのではないでしょうか。
でも大人になって、家計を担う立場になったいま、当時を振り返って「定期的にあんなギフトをもらえたら、ちょっと助かるなあ…」なんて思うことがあるかもしれませんね。
お中元やお歳暮の習慣がなくなったとは言いませんが、最近ではかなり少なくなりました。社会人になり、上司やお世話になった人に贈り物をしたことはあっても、自分がもらった経験は少ないのでは?
贈り物を自分自身に。
だったら自分でギフトを貰える仕組みを作ってみませんか。自分が株主になった会社から年に1~2回ギフトが届く株主優待制度を利用してみましょう。
優待内容は企業によってさまざまですが、飲料品や日用品、商品券等をもらうことができれば、少なからず家計の節約に役立つでしょう。
目的を定めていれば、投資だってコワくない!
株主優待の仕組みは「おしゃれにおトク、オンナを磨く『株主優待』入門」の記事でも確認できますが、株主として優待ギフトをもらえるのは、権利確定日に規定されている数以上の株式を保有しているから。
つまり、「保有している」=「売買目的ではない」とも言えるんです。
視点を少し変えてみる
株式ですから、当然、値動きはあります。値上りすれば、売って利益を出したくなりますし、値下がりすれば、追加投資で損失をリカバリーしなきゃと思うかもしれません。
そんなハラハラドキドキが怖くて投資にチャレンジできなかった人でも、そもそも優待ギフトをもらって生活費を節約することに目的を定めれば、逐次株価の状況を確認したり、ストレスを感じることもないでしょう。
でもやっぱり、投資はお金がかかる…なんて思う人もいるかもしれませんが、最近では少額投資で株主優待制度を設けている会社も多くありますよ。
株主優待で節約するための、ちょっとしたコツ
目的が優待だとしても、初めて株式購入にトライするときには何を選べばいいのかよく分からないもの。
もともと株主優待制度では、自社製品や自社サービスの優待などを株主に贈るのが一般的でしたが、最近では自社の製品・サービスに限らず、取引先の製品を送ったり、事業内容とは全く関係のない物品を提供する企業も増えています。
どの企業に投資するかということも大切ですが、YAHOO!ファイナンスなどのサイトを使って優待カテゴリで銘柄検索をするのもいいでしょう。
覚えておきたい 魔法の言葉
しかし、家計の節約に活かせるような優待ギフトを期待するなら、次のことを頭に入れておきましょう。
「株主優待は、自分で使ってこそおトクになる」ということ。
自社製品、商品券、優待券、Etc…とさまざまななものがありますが、自分が使える、役に立つというものを選ぶのが、株主優待で節約をするコツです。
自分目線で考えて
たとえば、レストランでの食事が割引になる優待券という場合でも、全国の加盟店ならどこでも使える「ジェフグルメカード」なら使い勝手はいいですが、ある地域限定の特定の店でしか利用できないような優待券なら居住地によっては利用できません。
ほかにも、おトクに旅行に行けることで有名な、航空会社の株主優待券にしても、定期的に旅行に行く人なら旅費の節約に役立ちますが、旅行に行かない・行けない人にとっては意味がありません。
日々の生活を振り返り、自分が使えて役に立つ、食料品や日用品、全国共通食事券、クオカードなどをチョイスしてみましょう。
自分の投資ポリシーは忘れずに!
優待目的だから、節約に役立ちそうだからとはいえ、株式を購入するということは投資をすることだということを忘れてはいけません。
投資とは、「ふやすこと」「利益を得ること」に重点を置きお金を投じることです。
だから株式投資では株価や企業の業績、将来性を確認しながら選ぶのが一般的で、そのためのさまざまな指標やデータを確認したうえでお金を投じます。
優待目的の投資の場合、確認すべき項目の優先順位は違っても、利益を得る(節約に役立てる)という着目点は同じはず。
株式を購入する際には単に優待内容ばかりをみるのではなく、株価、配当、優待利回りなど、「これ以上、これ以下のものにしか投資しない」という、自分のポリシーを決めておきましょう。
優待利回りってなに?
投資した金額に対して、株主優待としてどれだけの利益がかえってくるかを%で表したもの。
たとえば、10万円分の株式投資で、3,000円分の優待ギフトを年に2回得られるとした場合、優待利回りは6,000円÷10万円×100で、6%になります。
一方、同じ10万円分の投資で、5,000円相当の優待ギフトが年に1回というのなら、優待利回りは5%です。
優待ギフトの内容で選ぶことも大切ですが、数字に置き換えてみるとおトク度がよく分かりますね。
優待ギフトで暮らしをするなんて大きな考えは無謀ですが、楽しくおトクな優待ライフにトライしてくださいね。