上手な貯金術の秘訣を知っていますか?
目的をしっかり定めることと、目的に応じた方法でお金を貯めることです。
老後資金を貯めるならiDeCo(イデコ)がおススメ。iDeCoを上手に活用することで誰もが感じる老後の不安を払拭できるかもしれません。
老後のお金を効率的に貯めるなら、
iDeCoに挑戦してみよう!
2017年6月30日
老後資金の不安解消にiDeCoがおススメのワケ
老後資金の貯め方には、財形年金貯蓄、個人年金保険、変額年金保険などの老後資金に特化した金融商品や、投資などで準備する方法があります。老後に向けてならどれもそれぞれに利点がありますが、まずはiDeCoでの準備がおススメ。
iDeCoがおススメなのにはちゃんと理由があるんです。
1. 毎月決まった掛金を払い込む仕組みのため、先取り貯金同様に確実にお金が貯まっていきます。
2.払い込んだお金は60歳まで払出ができないため、老後資金という目的以外に使うことがありません。
3.払い込んだお金は自分で運用するため、将来の自分年金額をより増やせる可能性があります。
4.拠出時、運用時、受取時と、iDeCoに加入してから受け取るまで、ずっと税制メリットがあっておトクです。
財形年金貯蓄、個人年金保険にも税制メリットはあるし、投資ならもっとお金を増やせるかもしれないし…とも考えられますが、それぞれの商品が持つメリットをiDeCoひとつで網羅してるんです。
私はいくらまで掛けられるの?
公的年金の上乗せとして、すぐにでも始めたいiDeCoですが、実は働き方によって、払い込める金額が違うんです。
そもそもiDeCoは、豊かな老後生活を送れるようにと、公的年金に上乗せする自分年金を準備するための、国が設けた私的年金制度です。国民年金や厚生年金など、自分がどの公的年金に加入しているか、会社員なら会社の企業年金制度はあるか、などによってそれぞれに掛金上限が法律で決められています。
会社員(企業年金ありの場合)
年間最大144,000円まで。月額では12,000円まで。
会社員(企業年金はないが、企業型確定拠出年金がある場合)
年間最大240,000円まで。月額では20,000円まで。
ただし、勤務先の会社が規約でiDeCoへの加入を認めている場合のみ、加入OK
会社員(企業年金・企業型確定拠出年金ともになしの場合)
年間最大276,000円まで。月額では23,000円まで。
公務員
年間最大144,000円まで。月額では12,000円まで。
自営業者
年間最大816,000円まで。月額では68,000円まで。
専業主婦(夫)
年間最大276,000円まで。月額では23,000円まで。
iDeCoに加入するといくらおトク?
例をあげて、おトクな例を見てみましょう。
会社員のA美さん(34歳)は年収500万円と、そこそこ収入がありますが、勤務先には企業年金も企業型確定拠出年金もないため老後の年金に不安を持っています。iDeCoがいいと聞いて、上限額いっぱいに月々23,000円掛けることを検討しています。ちなみに独身で、扶養する家族はいません。
掛金に対する節税額は?
毎年の所得税と住民税の節税額は課税所得によって決まります。会社員なら課税所得は源泉徴収票で確認できますが、なくても大丈夫。概算でシミュレーション可能です。
A美さんの例でみると
- 給与所得控除:収入金額×20%+54万円=154万
- 社会保険料控除:75万(負担率を15%とします)
- 基礎控除:38万
となり、生命保険料控除や医療費控除など、他に適用される所得控除がない場合、課税所得は233万円です。
iDeCoに加入することで、払い込んだ掛金全額が「小規模企業共済等掛金控除」として適用され、課税所得は205万4千円に下がります。
この場合、所得税率、住民税率ともに10%となりますから、所得税、住民税それぞれに27,600円、合わせて年間55,200円のおトクになるのです。60歳までの26年間で考えると、1,435,200円のおトクです。
運用に対する節税額は?
払い込んだ掛金は自分で運用指示をするようになりますが、仮に運用利率が3%で60歳まで運用できるなら、運用益は3,674,019円。
通常、貯金や投資の利子や配当金などには税金がかかりますが、iDeCoを通してお金を払い込んだ運用益には税金がかかりません。税率を20%(※)とすると、734,804円のおトクです。
※平成49年12月31日までに生ずる所得についての源泉所得税率は、復興特別所得税を併せ、20.315%です。
仕事を辞めて専業主婦に。将来の年金が減っちゃう?
会社で働く女子にとって不安なのは、この先もしも専業主婦になったら将来の年金はどうなるの?ということかもしれません。
詳しくはここでは省略しますが、専業主婦になったあとは厚生年金から外れ、60歳まで厚生年金に加入し続けた場合に比べ、将来の年金受取額は少なくなります。
そこで「自分年金」の必要性がさらにアップすることに。iDeCoは専業主婦になっても加入継続できるのが嬉しいです。企業年金・企業型確定年金のない会社員と同様に、月額で最高23,000円まで払込みが可能です。
専業主婦がiDeCoに入るときの注意点1
先に見た、掛金に対する節税は所得があってこそのメリットです。専業主婦で所得申告が必要でない場合には、拠出時の税制メリットは享受できず、運用時の税制メリットだけになります。
専業主婦がiDeCoに入るときの注意点2
収入がなく積立継続できない場合、その後の払込みを中断し、これまで払い込んだ分を運用するだけでも可能です。
ただし、iDeCoには口座管理手数料や信託報酬(投資信託の場合)などのさまざまな手数料がかかります。つまり、年金原始が目減りしないよう、手数料以上の運用成果を出すことが必要です。
iDeCoなら効率的に老後資金を準備できることがお分かりいただけたでしょうか。あなたもおトクをシミュレーションをしてみてはいかが?ぜひ試してみてくださいね。