「そろそろ賃貸ではなく、自分のマンションを買いたい」と、お考えの方。住宅情報誌を見てその値段の高さに驚いた経験はありませんか? 割安で満足度の高い中古マンションの魅力に気づいた方に向けて、よりおトクに中古マンションを購入できるガイドラインを作ってみました。
「割安」「暮らしやすい」「理想の間取り」 の中古マンション購入術①
2016年5月8日
購入前にできること
初めてのマンション購入は何かと手間がかかるもの。一番不慣れなのは、購入資金対策だと思います。 「でも、いくら準備したらいいの?」という疑問がありますよね。
購入予算目標を立てる
まずは、自分の収入に見合ったマンションの価格帯を知りましょう。 自分が購入できる中古マンションの価格帯を知るには、自分の年収で組めるローン額を調べてみることが必要です。
借入可能額の試算(住宅保証機構株式会社)
https://www.hownes.com/loan/sim/borrowing_income.asp
試算するためのアドバイス
月のローン返済額を10万円以内に抑えたければ、返済負担率は25%程度を目指すのがベスト。中古物件なら10%の負担率の借入 例えば、年収400万円(35年ローン)の場合は、1400万円〜2400万円くらいの物件が購入できるマンションの価格帯です。 このくらいの価格帯の中古マンションは、都内23区でも多く存在します。安心してください。
どうしてローンを組まないといけないの?
現金で一括購入ではなく、どうして借金をして中古マンションを購入する方がよいのでしょうか。 確かに金利も支払わないといけませんし、借金に対する心理的負担も初めての方には大きいですよね。 この疑問への一般的な答えはありませんが、仮に現金を1000万円持っていたとしても、現金を全部使わずに住宅ローンを活用した方が賢いとされています。これは、資産運用の考え方で、手元にある現金が多ければ多いほど、別の資産運用に回せるチャンスが増えるという考えです。 たとえば、1件の中古マンションを買うために現金を使い果たしてしまうよりも、ローンでマンションを購入し、現金を手元に残しておけば、株やFXで運用してお金を稼ぐチャンスを作ることができます。資産運用では、これを「お金に働いてもらう」と表現しています。 しかし、全額使い果たして借金しか残らないと、「お金に働いてもらう」チャンスも作れません。お金に働いてもらえれば、借金の金利分を給料とは別で稼ぐこともできるのです。
予算の3割分の自己資金を用意する
住宅の大部分には住宅ローンをあてるものの、頭金と仲介手数料+αは現金で用意しておく必要があります。 遅くとも契約日までに必要なので、今から準備しておきましょう。
源泉徴収3年分を用意しておく
住宅ローンの審査のために必要になります。 保管していない人は会社に申請すれば入手可能です。
絶対外せない条件をリスト化しましょう
これから星の数ほどある、物件を見て行くことになります。 無駄を省くためにも「絶対外せない条件」をリスト化しましょう。
考え始めると、アレコレ沢山出てきますので、
・ 自分でなんとかなる
・ 自分でなんとかならない 自分でなんとかなる
この2つを判断の軸において、考えてみましょう。
自分でなんとかなる |
内装・お風呂・トイレ 間取り・暮らしやすさ |
自分でなんとかならない |
立地・駅までの距離 近隣の治安 住所のブランド力 眺望・広さ |
「自分でなんとかなる」部分というのは、リフォームなど後から工事をして変更することも可能です。 しかし「自分でなんとかならない」部分は、とことん考える必要があります。 あなたがご機嫌に暮らすためには、何が必要で何を優先するべきかを徹底的に考えてみましょう。