光熱費には、季節に関係なくかかっている固定的な費用が含まれます。
例えばエアコンであれば、夏や冬に活躍するものの春や秋には、ほとんど出番がないですね。
しかし、お風呂での入浴やキッチンの料理などは、年間を通じて必要とされる電気、水道、ガス代支出の代表格。
今回は、カンタンに実現できる固定的な費用の節約方法について、4つご紹介します。
電気代・水道・ガス代を
簡単に節約できちゃう?!
4つのチェックで家計スリム化計画
2017年5月22日
ちいさなことからコツコツと
2つ購入しようと思っていたワンピースを1つに絞るなど、「変動費」と呼ばれる家計支出の節約は効果が目に見えてわかりやすく、気分よくできると感じる人が多いでしょう。
それに比べ、一見地味な細かい節約について考えることは面倒に思えるかもしれません。しかし、気持ちの良い休日の朝など、「何か新しいことをやってみたい、考えてみたい」気分が生まれる瞬間もあります。そんなときに、当たり前に見過ごしていた家計支出を見つめ直してみましょう。
1.アンペア数をチェックしよう
電気代の基本料金に関わるアンペア数について考えたことはありますか?
アンペア数は基本料金に関わります
電気代の基本料金は、家ごとに設定するアンペア数で決まります。基本料金は、電気の使用量に関わらず毎月払うことが決まっています。例えばアンペア数を下げて1カ月あたり300円減らすことができれば、年間で3,600円の節約になるんです。
消費電力の大きい家電とは?
昔に比べ、家電の省エネ性能は上がり続けています。そのため、一度調べてみると
日常で必要とする消費電力量が意外と小さいことに気付くケースもありますよ。消費電力の大きい製品を2つ以上使用するときには時間をずらすなど、工夫して気を付けるだけで契約アンペア数を下げることができます。
消費電力が大きい家電(800W~1,400W)
・電子レンジ
・アイロン
・炊飯器
・ホットプレート
・洗濯乾燥機
・オーブントースター
・ドライヤー
・掃除機
・食器洗い乾燥機
・電気ポット
W(ワット)からA(アンペア)を出すときは100Vで割ればいいため、1,000Wの製品を使うためには10Aが必要と考えます。1,000Wの製品を同時に2つ使用するときは20Aが必要です。冷蔵庫やテレビ、照明器具やパソコン、扇風機や換気扇は消費電力が小さめです。
2.忙しいあなたにおすすめ!圧力鍋の活用
体や心が疲れているとき、ほっと一息つける温かい料理を食べたくなりませんか?
煮込み料理でほっこり気分
トマト煮込みやカレー、シチューなどの煮込み料理を食べると、ほっこりした気分になれますね。しかし、煮込み時間がかかる分、ガス代も多くかかることが難点。そこで、煮込み料理に圧力鍋を活用すると、年間2,000~2,500円程度の節約(2日に1回使用の計算)になります。
時短だからうれしい
圧力鍋で得られる効果はガス代の節約だけではありません。仕事で忙しい女性にとってうれしい効果が、「時短」です。数分~10分ほど、圧力鍋をガスの火にかけた後に放置しておくだけで、とろけるようなやわらかさの料理に出合えます。
電子レンジ活用でも効果あり
料理の前に、食材の下ごしらえを電子レンジで行うことでも年間800~900円程度の節約ができます。こちらも時短料理につながるため、忙しい人にぜひ取り入れてほしい節約方法です。
3.水の流しっぱなしに気を付ける
習慣になっていると意外と気付かないものですが、水の流しっぱなしの見直しは大事な節約ポイントの1つ。
肌にもお財布にもやさしい
水やお湯の流しっぱなしをしてしまう人には、「洗面器」がおすすめです。洗顔にシャワーを使う人がいますが、肌への過度な刺激になってしまうことをご存じでしょうか? 美肌や節約のために、洗顔には洗面器を使いたいですね。熱いお湯でなくぬるま湯を使うと、給湯器のエネルギーの節約になるだけでなく、油分のとりすぎによる肌の乾燥を防ぐ効果も得られます。
流しっぱなしのときの水量はどれくらい?
たかが1分と考えがちですが、45℃のお湯の流しっぱなしを1日1分やめるだけで、年間約3,190円(ガス:約2,190円、水道:約1,000円)の節約になります。シャワーを1分間使うときの湯量は約12リットル。シャワーを15分使うと約180リットルになり、半身浴でつかるときの浴槽のお湯1回分になるのです。
4.家電の使い方を変えてみる
たくさん食材を買い込む人や、まめに洗濯する人が家庭的に見えるかもしれませんが、節約上手さんは「効率」を重視します。
冷蔵庫の節約ポイント
・冷蔵庫の温度設定を強から中に変える(季節や周囲温度に合わせて行う)
→約1,360円/年の節約
・無駄な開閉をやめ、扉を開ける時間を少なくするように意識する
→約360円/年の節約
・食品を詰め込みすぎないようにする
→約960円/年の節約
洗濯機の節約ポイント
・少量ずつ洗うのではなく、まとめ洗いをする
→年間約3,950円の節約(容量6kgの洗濯機の例)
固定費の節約のやりがいは「効果がずっと続くこと」にあります。今回の記事では、「無理をせずにできること」を厳選してお伝えしました。ちょっとした心がけの節約が、10年、20年単位の大きなおトクをもたらしてくれます。
習慣さえ身に付けてしまえば、自然に無駄のない生活を送る女性になれますよ。意識しないで節約ができる未来の自分を想像すると、素敵な気分になれるのではないでしょうか。興味を持ったことから試してみてくださいね。
(※節約効果の金額は目安であり、供給会社ごとの料金設定や機器の性能により異なります)