忙しくなると、つい外食やコンビニに頼りがちになる毎日の食事。外食やコンビニ弁当が続くと野菜も不足しがちになるので、健康面でも心配です。本当は毎日のご飯をきちんと作れることが理想ですが、仕事で帰りが遅くなると疲れて作る気力がなかったり、時間を確保できなかったりと、なかなか難しいのが現状ではないでしょうか。かと言って、毎日外食では食費も高くついてしまいます。お金の面から考えても、やはり「自炊」は優秀。毎日の生活に自炊を無理なく取り入れるために、工夫できることはないのでしょうか。
毎日続けたい「自炊生活」。
忙しくても無理なく続ける方法は?
2017年5月12日
無理しない!でも、全部は諦めない!ゆるっと続ける自炊のコツは「気合いを入れないこと」。
何か習慣を変えたいとき、必要なのは「明日から、毎日、絶対に!」という“気合い”ではありません。これは自炊生活も同じことで、最初に気合いを入れて『全ての調味料や調理道具を揃えなければ』と思ったり、『始めるからには一日も休まず続けなければ』と考えたりしては、ハードルが高く、いつまでも自炊をスタートできません。ですから、できるときに、できることを取り入れていく。できない日は潔くサボる。これぐらいのゆるい決意で、少しずつ自炊生活にチャレンジしましょう。
外食生活の人は、まずは「白ご飯」をタイマーセット。
自炊を始めるにしても、自宅に道具も調味料も無いという方は、まずは「炊飯」から習慣にしていきましょう。帰り時刻を予想して、出勤前に炊飯器をタイマーセットします。自宅にご飯があるというだけでも、「帰って食べようかな。」という気持ちになれるもの。炊飯をきっかけに、外食からおかずだけ買って家で食べる生活に変えるだけでも、食費を減らすことができます。重たいお米を買うのが困難だという方は、ネット通販を利用するのも便利です。自宅炊飯にすれば、玄米や麦を混ぜるなどのアレンジもお好み次第。美容や健康に気を遣いたい女子にはピッタリですね。
調味料は割安でも大きいものは買わない。
おかずも少し作ってみようかなという方は、調味料を揃えましょう。このとき、あれもこれもと気合いを入れて、初めから凝ったスパイスまで買い揃えてしまうのはNG。ほぼ使わないまま賞味期限が切れて廃棄、となってしまっては結局お金も無駄にしてしまいます。まずは砂糖や塩、しょうゆなど基本的な調味料だけでも自炊を始めるには充分です。
またこれらの調味料を買うとき、割安だからといきなり大容量のボトルを買うことも控えて。余らせる→傷ませる→廃棄となると結局ムダにしてしまいますし、保管をするにも場所を取ります。後半にかけて鮮度が落ちることも残念です。自炊が軌道に乗るまでは割高でもミニサイズのものからスタートし、使いこなせるか確認しながら買い足しましょう。
食材は長持ちするものだけ常備。傷みやすい葉物は小分けで購入!
調味料の次は、食材選びについてのポイントです。ゆるい自炊を続けるためには、少しぐらい自炊を中断しても気にしないでいられるよう、長持ちする野菜を選んで常備しましょう。玉ねぎや、人参・じゃがいもなどの根菜類は使い回しもよく長持ちします。ほうれん草などの葉物は傷みやすいので、自炊できる日に合わせて都度購入するほうが無難です。割引シールの貼ってあるものは賞味期限が短いので、まとめ買いには向きません。安さよりも、美味しく使い切れることを意識して買い物をしましょう。
献立を考えるのが苦痛。そんなときは、「名無し料理の法則」をマスターしよう!
もう1つ、自炊のやる気を阻むのが「献立が思い付かない」という悩み。そんなときにオススメしたいのが、「名無し料理の法則」です! 名無し料理の法則とは、「〇〇(食材1)と××(食材2)の△△(味付け)+調理法」で、それっぽい料理名になる法則のこと。例えば、次のようなメニューです。
「豚肉と大根のみそ煮」
「もやしとピーマンの中華炒め」
何だか急に、料理本に登場しそうな素敵な献立名になりましたね。食材1と食材2は、旬の野菜やお肉・お魚、その日冷蔵庫にあったもので何でもOK。味付けと調理法のバリエーションは、以下のようなものが考えられます。
味付け…塩、みそ、しょうゆ、ポン酢、中華、ケチャップ、カレーなど
調理法…炒め、煮、蒸し、焼き、揚げ、漬け、和え、お浸しなど
これらをルーレットのように組み合わせれば、毎日の献立に悩まず自炊生活を乗り切ることができますよ!
もうすぐ母の日。最近、実家に電話してる?
自炊生活に行き詰ったとき、最も頼りになるのは“お母さん”です。今より不便な時代にやりくりしていた母親ですから、実は目からウロコの時短レシピや楽家事の方法をたくさん知っているかもしれません。
最近、実家に連絡を入れたのはいつになりますか?忙しいことを理由に、もう何ヶ月も実家に連絡をしていないという方もいらっしゃるかもしれませんね。もうすぐ母の日です。感謝の言葉と共に、子どもの頃に大好きだった“あの料理”のレシピを母親に尋ねてみるのも、実家に電話する良いきっかけになりますね。自炊をきっかけに母親との会話が増えたり、思い出の「我が家の味」を再現できたりするようになれば、体だけでなく心も満たすことができるでしょう。
できそうなことから、少しずつ。毎日を“ちょっといいもの”に変えていく。
今回は、ゆるい決意で始める自炊生活のコツを紹介しました。毎日が忙しくなると、生活のために仕事をしているのか、仕事のために生活をしているのか、分からなくなるような錯覚に陥ることがあります。ですが、料理に割く時間は決して“ムダ”ではありません。手軽に食べられる外食やコンビニでは得られないものを自炊によって手にすることができるのです。
手間をかければ、その分、お金には変えられない豊かさを得ることができます。健康や家族とのつながりもその1つ。忙しさに追われる中でも全てを投げ出さず、できそうなことから少しずつ、自炊を取り入れてみてはいかがでしょうか。