経済的に自立していたり家計を支えたりする女性が増え、家庭の状況やライフプランに応じて生命保険を選ぶことがますます重要となってきました。「家計節約のために保険を見直したいけど何を選んだらいいかよく分からない」という人も安心してください。生命保険は種類がたくさんあるように見えますが基本タイプはたったの3つです。今回は、今後の保険選びに役立つようにこの3つを分かりやすくお伝えします。
基本タイプは3つだけ!働く女性のための生命保険の選び方
2022年8月4日
生命保険基本タイプ3つ
生命保険は、病気やケガ、死亡、就業不能など様々なリスクに対応するものがありますが、決して全ての人に全ての保険が必要なわけではありません。そして、家族構成やライフスタイルは人それぞれですし、貯蓄額や将来への考え方も異なるため、他の人と同じレベルの保障内容を必要とするわけでもありません。大切なことは、自身に合った保険を選ぶことです。今回は、自分自身で生命保険を選べるよう基本タイプ3つをご紹介します。
定期保険
定期保険は期間が決まった生命保険です。あらかじめ期間が決められている商品もあれば、自分で期間を決められる商品もあります。支払う保険料は基本的に掛け捨てで、解約返戻金や満期保険金はありません。そして同じ保障額であれば基本タイプ3つの中で一番保険料が安いのが特徴です。よって定期保険は、例えばお子さんが大学生になるまでなど、大きな保障が必要な一定期間にピッタリな保険と言えます。
養老保険
養老保険は、定期保険と同じように期間が決まった生命保険ですが、満期保険金と死亡保険金があることが特徴です。養老保険は、保険期間中に被保険者が死亡した際は受取人に死亡保険金が支払われ、満期まで元気だった場合は、満期保険金を受け取ることが出来るため、貯蓄性と保障の2つをカバーできる保険です。また、途中で解約した際にも解約返戻金があります。
定期保険と比べると養老保険は貯蓄性があるため、同じ保障額だと支払う保険料は高くなります。
子どもが大学に入るタイミング、自身の退職時など満期時保険金の使い道がある程度明確になっている方にお勧めの保険です。
終身保険
終身保険は、解約しない限り保障が一生涯続く生命保険です。何歳で死亡しても保険金が支払われるため、いつ起こるか分からないけれども必ず必要となる葬儀費用や相続税の支出をカバーしたい時に有効な保険です。
また、終身保険は保険料の払込期間や解約の時期によりますが、解約時に解約返戻金を受け取ることが出来るため貯蓄性のある保険です。よって、支払う保険料は割高となり、同じ保障額であればこの3つの基本タイプの中で一番保険料は高くなります。
自分に合った保険の考え方
生命保険は家庭の状況やライフプランに応じて保障額や保険期間を決めるのが基本です。
まず初めに、保険に加入する必要があるのかどうかということから考えましょう。
例えば、シングルで養う人がいない場合は無理に定期保険に入る必要はないでしょう。葬儀費用等も貯蓄があるのであれば必ずしも保険で準備する必要はありません。
そして、DINKSでそれぞれが正社員で働いている場合も同様です。どちらかが死亡しても他方がこのさきも自身の収入で生活していけそうなら必須ではありません。
DINKSでも夫の扶養範囲で働いている場合や教育費がかかるお子さんがいる場合は、貯蓄額や会社の団体保険の加入有無などを確認したうえで、必要であれば定期保険を検討しましょう。
保障額は「ライフプランシミュレーション」の結果を参考にするとより具体的になります。
ライフプランシミュレーションとは
ライフプランシミュレーションとは、家族構成や収支・ライフプランなどを入力すると将来のお金の流れが自動的にグラフ化できるというものです。自身が元気な時のお金の流れだけでなく死亡時のお金の流れも分かるため、保険加入の必要性や、加入が必要となった場合は保険期間や保障額などが分かります。
ライフプランシミュレーションソフトは、インターネット上に無料のものがいくつかありますが、FPに依頼するとより具体的なアドバイスをもらうことが出来るでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回お伝えした生命保険の基本タイプを3つ押さえておけば
自分自身が加入している保険の内容が理解しやすくなったり、加入を検討している場合はどのタイプが自分に合っているのかということを考えやすくなるはずです。
そして、保障額を決める際はライフプランシミュレーションの最新の結果を参考にするのがお勧めです。
保険は保険料を抑えて、保障額は過不足のない金額にすること。これが家計の支出をよりスマートにするコツです。是非参考にしてみてください。
(※本ページに記載されている情報は2022年6月12日時点のものです)