自動車税は原則、5月中に支払わなければなりません。毎年のこととはいえ、何かと物入りな5月に数万円の支出は負担が大きく感じるものです。せめてポイントを稼ぐなど、お得な方法を模索したくなりますよね。ただ、払い方によっては手間やお金の負担が増えることもあります。そこで本記事では、自動車税の払い方にはどんな方法があるか紹介するとともに、少しでもお得に支払いできる方法を紹介します。
その払い方で大丈夫?!
自動車税を少しでもお得に払う方法を紹介
2022年6月16日
そもそも自動車税とは?
自動車税とは、毎年4月1日時点で自動車を保有している人に対して課される税金です。地方税のひとつで、車検登録をしている都道府県が納税先です。
自動車税の税額は?
納付すべき税額(年額)は総排気量および用途(自家用車か営業車か)によって決められています。新規登録した日が2019年9月30日までの場合と2019年10月1日以後かで税額が異なりますが、排気量が増えるにつれて税額が増していく仕組みになっているのはどちらの場合も同じです。
- 【2019年9月30日までの初回登録車(自家用車の場合)】
- 最低額は「電気自動車または総排気量1リットル以下」の2万9,500円
- 最高額は「総排気量6リットル超」の11万1,000円
- 【2019年10月1日以後の初回登録車(自家用車の場合)】
- 最低額は「電気自動車または総排気量1リットル以下」の2万5,000円
- 最高額は「総排気量6リットル超」の11万円
自動車税の納期限は?
納付期限は原則5月31日(一部地域を除く)です。一般的に、5月上旬頃に自治体から自動車の保有者に対して納税通知書が送られるため、1ヵ月足らずの短いうちに支払わなければなりません。
納期限までに自動車税を支払えないとどうなる?
期限内に支払いできない場合は滞納となり、ペナルティとして延滞金を支払わなければならなくなります。また、自動車税を払っていない車は、車検を受けることも、車を譲渡することもできません。近年は国土交通省と都道府県税事務所のオンライン化が進んで、車検時に「自動車税の納付証明書」の提出を求められることは少なくなりましたが、税金を払っていないと車検は通りませんし、譲渡や引越等にも納税の確認を求められます。
長期間、滞納のままで放っておくと督促状が届きますが、それでも支払わない場合には給与や銀行口座の差し押さえになる場合もあります。
自動車税はどう払う?
年度替りによる買い物やGWのお出かけなどで普段より支出が増えやすい5月。払わなければと思いつつ、期限ギリギリになってしまう人、お金の工面に苦労する人も多いのではないでしょうか。
安易に先延ばししているうちにあっという間に納期限となりペナルティを受けることになると困ります。自動車税はいくつかの方法で支払うことが可能ですから、自分にとって払いやすい方法や少しでもお得になる方法を選んで予定を立てておきましょう。ここでは主な支払方法を紹介しますが、都道府県によって選べる支払い方法が異なる場合があります。都道府県のホームページなどでもきちんと確認してください。
納付書を使って金融機関の窓口やコンビニで支払う
都道府県から送られてきた納付書を銀行などの窓口に持参し支払う方法です。日中働いている人にとってはなかなか時間がとりにくく、うっかり期限を過ぎてしまった、という事態が起こりやすいので注意が必要です。金融機関に行けない場合はコンビニでも支払い可能です。ただ、この場合クレジットカードは使えず、納税額分の現金を用意しておかなければなりません。
ただし、納付書に記載されているバーコードの番号によっては、セブンイレブンなら「nanaco」、ミニストップでは「WAON」で支払うことが可能です。これらの支払いが可能かどうかは各コンビニのホームページで事前に確認できます。
口座振替で支払う
口座振替で納付できる都道府県もあります。口座振替には事前手続きが必要で、一般的には2月~3月頃が手続き期限です。今年度はもう間に合いませんが、納め忘れを防いだり、手間を省いたりという意味で、来年度のためにいま手続きをしておくというのも選択肢のひとつです。
インターネット上でクレジットカード決済
コンビニではクレジットカード納税ができませんが、多くの都道府県ではインターネット上でクレジットカード決済できるようにしています。自治体独自の「クレジットカード支払いサイト」や、「Yahoo!公金支払い」を利用しているところがありますので確認してみましょう。
クレジットカードは決済日と実際の引落日(カード利用額請求日)にタイムラグがあるため、指定されている納期限までに決済手続きさえすれば急いでお金を用意しなくてもよいのはメリットです。クレジットカードのポイントがつくのもお得です。
しかし、システム利用のための決済手数料がかかります。手数料の額は都道府県によって異なります。例えば東京都の場合、税額1万円ごとに73円(消費税込80円)がかかります。
スマホの決済アプリ
都道府県によって利用できるアプリが異なりますが、スマホの決済アプリによる納税を取り扱う自治体も増えてきています。納税通知書・納付書に記載されているバーコードをスマートフォンの決済アプリで読み取り、支払う方法です。
決済アプリでの自動車税の支払いは決済手数料がかかりません。アプリによってはクレジットカードと連携させることも可能ですから直接クレジットカードで支払うよりもお得ですね。
例えば東京都の場合、au Pay、d払い、J-Coin Pay、LINE Pay、PayPayau PAY、d払い、J-Coin Pay、LINE Pay、PayPay、モバイルレジを利用できます。
自動車税の支払いは手間・時間・お金の節約を考えよう
自動車税の支払期限や支払方法などについて説明しました。銀行窓口に行かなければならない……などと焦っていた人はぜひ参考にしてください。さまざまな支払い方法のなかから手間・時間・お金の節約につながる方法を選ぶのがおすすめです。
(※本ページに記載されている情報は2022年4月13日時点のものです)