赤ちゃんの予防接種は、生後2ヶ月から始まります。ほとんどの予防接種は、複数回にわたって接種しなければならないので、ママはスケジュール管理が大変ですね。その上、赤ちゃんの予防接種には、公費によって無料で受けられるものと、任意接種のため自費負担になるものがあるのをご存じですか?今回は、子育てママが確認しておきたい、赤ちゃんの予防接種情報を一挙にお伝えします。
赤ちゃんの予防接種
乗り切るポイント丸分かり!
2017年4月18日
赤ちゃんが受けなきゃいけない予防接種とは?
新米ママと赤ちゃんが、協力して乗り越えなければならない「予防接種」。通常、予防接種は、生後2ヶ月からスタートします。さまざまな感染症への免疫力をつけ、重い病気にかからないようにするために、赤ちゃんは必ず受けなければなりませんね。
日本の場合、予防接種は、全ての赤ちゃんの接種が義務付けられている「定期接種」と、希望により受けることができる「任意接種」に分けられています。それぞれの予防接種について、詳しく見ていきましょう。
定期接種
代表的な定期接種のワクチンには、細菌性髄膜炎などの感染症を防ぐ「ヒブワクチン」、肺炎球菌感染症を防ぐ「肺炎球菌ワクチン」、ジフテリアや百日咳、破傷風やポリオを防ぐ「四種混合ワクチン」、さらに結核を予防する「BCGワクチン」や、「麻疹・風しんワクチン」、「水ぼうそうワクチン」などが挙げられます。
これらの定期予防接種は、接種時期になると、地域の保健所から、予防接種のお知らせが郵送されてきます。長く続く免疫力を身に付けるために、ほとんどのワクチンは2〜3回にわたって接種が必要となりますが、定期予防接種の場合は、公費により全て無料で受けることが可能です。
定期接種は、子どもの命を守るために、必ず受けなければならない予防接種。しっかり受けるようにしましょうね。
任意接種
一方、希望により受ける「任意接種」の予防接種については、「B型肝炎ワクチン」や「ロタウイルスワクチン」、「インフルエンザワクチン」や「おたふくかぜワクチン」などが挙げられます。
これら任意予防接種は、自費負担となります。例えば、ロタウイルスワクチンは、接種1回につき10,000円から15,000円ほどかかり、ワクチンの効果を得るためには、2回または3回の接種が必要です。
任意接種といっても、ロタウイルス感染症やおたふくかぜは、感染力が強く、かかると重い病気です。病気の症状やワクチンの費用などを確認して、予防接種を受けるかどうか、しっかり検討しましょう。
予防接種を乗り切るコツとは?
1歳から3歳までに受けなければならない予防接種は、定期接種と任意接種合わせて10種類以上になります。予防接種を予定通りこなしていくためには、何よりスケジュール管理と費用の事前準備が大切です。
アプリでスケジュールチェック
そこで便利なのが、予防接種のスマートフォンのアプリ。例えば、小児科医が提供しているアプリ「予防接種スケジューラー」は、スケジュール管理はもちろん、ワクチンの詳細な内容を確認することができるので、忙しいママの強い味方になるでしょう。赤ちゃんがいるママは、ぜひこちらをチェックしてみてくださいね。
費用の確認と準備をしっかり
また費用がかかる予防接種の場合、いつ・いくら位かかるかを事前に把握しておくことが大切になってきます。スケジュールと合わせいくら必要になるのかをチェックし、突然の出費で驚かないように心かけておきましょう。
予防接種の注意点
最後に、予防接種を受けるにあたって、確認しておくべきポイントを2つ見ていきましょう。
副反応に注意しよう
ワクチンの接種後には、熱が出たり、接種した箇所が赤く腫れたりすることがあります。これらはワクチンの「副反応」と呼ばれるもので、病気に対する免疫をつける過程でおこる体の反応です。
通常の場合、2、3日でよくなるのであまり心配はいりませんが、念のため、予防接種を受ける時は、午後や土日前、さらに病院の休診日前を避けて、何かあっても病院に駆け込めるように、午前中や平日に接種するようにしましょう。
同時接種を検討しよう
予防接種は、複数のワクチンを同時に接種することが可能です。「1日に3本も注射をするなんてかわいそう」とママは思うかもしれませんが、同時接種をすれば、効率良く複数の免疫をつけることができ、さらにスケジュール管理もシンプルになります。
同時に受けることができるワクチンは決められているので、かかりつけの小児科の先生と相談することが大切ですね。予防接種を乗り切るために、ワクチンの同時接種を検討してみましょう。
いかがだったでしょうか。たくさんの種類がある予防接種。新米ママは戸惑ってしまうかもしれませんね。信頼できる小児科の先生に相談したり、スマートフォンアプリを上手に活用して、赤ちゃんと協力してしっかり接種するようにしましょう。