「赤字家計が気にはなるけど、日々忙しくてそれどころではない」「家計のことをゆっくり省みる時間と心の余裕がない」「そもそも家計の見直し方が分からない」思いあたるふしはありませんか?そろそろ本気で、家計と向き合いませんか?家計をととのえて、新年度を気持ちよくスタートさせましょう。
【家計をととのえる】
赤字家計は卒業!黒字家計にととのえて
新年度をスタートしよう!
2022年3月24日
「赤字家計」ってどんな状態?
「赤字家計」とは、入るお金(収入)より、出るお金(支出)のほうが多い状態のこと。
収入<支出
「黒字家計」はその逆で、
収入>支出
のこと。
しかし、そのお金を「月単位」とするのか「年単位」とするのかで、赤字家計の捉えかたは違います。
例えば、 Aさん夫婦の場合
・毎月の収入(手取り約50万円)
・ボーナス(年2回約200万円)
・毎月の生活費 約55万円(毎月10万円の貯金を含む)
Aさん夫婦の家計は「月単位」だと、収入50万円<支出55万円なので「赤字家計」です。
しかし「年単位」で計算すると、収入800万円>支出660万円(収入 毎月の収入50万円×12ヶ月=600万円とボーナス200万円で計800万円。支出は毎月の生活費55万円×12ヶ月=660万円)なので「黒字家計」です。しかも、毎月10万円ずつ貯金しています。
貯金は、今は出ていくお金(支出)に感じますが、貯まっていくお金(資産)です。
あなたの家計も「月単位」の赤字家計なのか、「年単位」でも赤字家計なのか、把握してみてください。
家計を把握しよう
入るお金(収入)の把握
入るお金(収入)とは、
・毎月の給料
・年数回のボーナス
その他にも 副業やバイトで稼いだお金、利子や配当金、最近では、コロナ禍に国や自治体から交付される支援金や補助金などもあります。
また、買い物や懸賞などで手に入る「ポイント」も、欲しい物を手にするための交換手段という意味では、入るお金と捉えてよいかもしれません。
入るお金は、必ず手取り額で把握しましょう。
出るお金(支出)の把握
出るお金(支出)とは、財布や口座など、自分の手元から出ていくお金のことです。
出るお金には、
・固定費(家賃、保険料、お小遣い、習い事など)
・変動費(食費、光熱費、交通費、通信費、娯楽費など)
・ボーナス払いや年一括払い
などがあります。最近ではキャッシュレス決済が増え、出るお金の把握がしづらい、いくら使ったか分からなくなるといった話をよく聞きます。
出るお金(支出)をいかに正確に把握するかが、家計をととのえる鍵といっても過言ではありません。
貯まるお金(資産)の把握
貯まるお金(資産)とは、貯金や投資をすることで積み重なって増えていくお金のことです。
最近では、給料日を指定し、自動的に先取り貯金や積立投資をしている人が増えており、今現在どれだけあるかを正確に把握している人は案外少ないようです。
年1~2回でもよいので、定期的に今現在の資産を把握することを習慣化しましょう。
赤字から黒字へ 家計のととのえかた
家計をととのえていきましょう。赤字家計から黒字家計にととのえる作業は、ゼロからのスタートではなく、マイナスからのスタートです。
1. マイナス(赤字)をゼロ地点にととのえる
2. ゼロ地点からプラス(黒字)にととのえる
この順番でととのえることが大切です。
独身女性の場合
【実家暮らし】
独身で実家暮らしの人からよく聞くのは、
「私は家計簿なんてつけなくてよい」
「まとまった支出はないのに、給料日前になると足りなくなって焦る」
といった話です。
家計簿は、独身or既婚、実家暮らしorひとり暮らしに関係なく、毎月の入るお金や出るお金、何にいくら使ったかを正確に把握できるのでおススメです。
また、実家に入れるお金は、お家の人と話し合って毎月固定させましょう。気分次第で入れたり入れなかったり、金額を変えるのはおススメしません。
【ひとり暮らし】
独身でひとり暮らしの人からよく聞くのは、
「このままの給料ではやっていけないので、今より収入の良い所に転職したい」
「毎月の生活費が精一杯で貯金なんてできない」
といった話です。
今、赤字家計なら、まずやるべきことは、出るお金をととのえる作業です。
出るお金で高額な家賃を収入の35%以内に収めること(手取り収入が15万円なら家賃は5万2,500円以内が目安)。
他にも、保険料や携帯電話代、毎月コースにしている化粧品やサプリ代、美容サロン代などを見直すことで、毎月の支払いが大幅に減らせる可能性もあります。
既婚女性の場合
【共働き夫婦】
共働き夫婦の人からよく聞くのは、
「私は節約しているのに、夫がムダ遣いするせいで赤字になる。貯金もできない」
「コロナ禍で、主人も私も収入が減っているのが将来的に不安」
といった話です。
今どのように家計を管理しているのか分かりませんが、お財布3つで管理することをおススメします。
お財布3つとは、共同生活に必要な支出を担う財布(家賃、光熱費、食費、生活用品費など)が1つ、それぞれが管理する財布が各1つで、計3つ。
お互いのお金の使い方の違いや、急な収入減にも悩むことなく対応できそうです。
【片働き夫婦】
片働き夫婦とは、どちらか一方だけに収入がある夫婦のこと。
片働き夫婦からよく聞く話は
「このままの収入では、この先が不安なので、共働きすべきか悩んでいる」
「病気やケガで収入がゼロになったら不安」
といった話です。
将来を考えると、共働きになることももちろんおススメですが、今すぐ家計をととのえる方法としては、夫婦間で「入るお金を増やす担当」「出るお金を減らす担当」を決め、各自がそれに集中してととのえてみることをおススメします。
こういった工夫も、今すぐにでも家計をととのえるための戦略のひとつかもしれませんよ。
(※本ページに記載されている情報は2022年2月21日時点のものです)