お金の増やし方を知りたいという人は多いはず。そんな皆さんのために、お金を増やす方法を6つ選んで紹介します。お金を増やすための「収入アップ」「節約」「投資」の3つの基本に則って、6つのおすすめ方法それぞれについて増やし方も説明します。「今年こそはお金を増やすぞ!」という方はぜひ参考にしてください。
ファイナンシャルプランナーがおすすめする、
お金の増やし方6選
2022年1月24日
お金を増やすための基本は「収入・節約・投資」
「お金を増やしたい」と思う人がまず考えることとして、「どの金融商品を選べばいいか」「どの銀行にお金を預ければいいか」「投資するならどの銘柄を買えばいいか」などといったことが挙げられます。
しかし、そもそも金融商品を選んで預金・購入するためにはそのためのお金が必要です。もしも、あなたが今、「全然貯金がないからお金を増やしたい」と考えているのなら、まずはなぜ貯金ができないのか考えてみましょう。
「入った給料をそっくり使ってしまう」、「給料が少ないから貯金できない」……というのであれば、支出を減らすことや収入を増やすことを優先しましょう。
自分自身で収入アップや支出ダウンの努力をしながら、可処分所得(自分が使えるお金)を増やすことができれば、金融商品の力も借りてお金を増やすことができるようになります。
「お金を増やす=投資」と考える人も多いですが、投資はあくまで余裕資金ができてから。これから筆者がおすすめする「お金を増やす方法」を6つ紹介していきますが、この基本を忘れずに、皆さんそれぞれに適する方法を選ぶようにしてくださいね。
FPおすすめ!お金を増やす方法6選
副業
冒頭でも述べましたが、まずは副業をしたり、不用品を売ったりしてお金を増やす努力をしましょう。
会社の就業規則や副業に関する規定(あれば)を守ることと、本業をおろそかにしないことは必要ですが、資産運用のように損失などのリスクは基本的にありません。
ただし、会社員が副業をする場合、副業による所得額(収入から経費を差し引いた金額)が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。確定申告を面倒と感じる人は、年20万円までに収まるように副業をするのがいいでしょう。月額に換算すると約1万6,000円です。この金額が適当であるか少ないかは人によって異なりますが、スキマ時間と自分のスキルを有効活用して月1万6,000円稼げると思えばやる気も出るのではないでしょうか。
つみたてNISA/投信積立
金融商品を使ってお金を増やしたい場合、まずは投資信託を少しずつ購入する「投信積立」がおすすめです。
投資信託は、投資商品のなかでもリスクが低めで、投資初心者でもはじめやすい金融商品です。しかし投資信託ごとの運用方針によってリスクの大小が異なり、元本割れを起こす可能性もあります。そのため、一度にまとめて投資信託を購入するのではなく、毎月一定額ずつ積み立てていく方法がおすすめです。リスクがより抑えられ、1,000円、5,000円、1万円といった金額で長期的には資産形成できる点でおすすめです。
投信積立をする場合には、「つみたてNISA」という制度を利用しましょう。年間40万円までの積み立てを限度として、投資で生まれた利益に税金がかからなくなります。
ポイント投資
クレジットカードの利用などでたまるポイントを使って投資にチャレンジするのもおすすめです。ポイントの種類にもよりますが、ポイントの提供会社が指定する証券会社の株式や投資信託に交換できます。交換によって所有した株式や投資信託は、自分で購入した場合と同じように価格の上下動を見ながら、保有し続けたり売却したりできます。
冒頭で、「投資はあくまで余裕資金ができてから」と述べましたが、買い物などのおまけ的にたまったポイントであれば、多少のリスクを取っても構わないでしょう。万一、ポイントと交換した投資信託や株式が交換時より価格が下がることがあっても、投資の勉強代を払ったと考えることもできます。
株式投資
ポイント投資で投資に少し慣れてきたら、自分でお金を出して株式投資をしてみるのもおすすめです。銘柄によって必要となる金額は異なりますが、10万円以下の金額で購入できる株式銘柄もたくさんあります。
銘柄を選ぶときには、まず自分の目的を明確にしておきましょう。たとえば、じっくり時間をかけて株価が上がるのを待ちたい、定期的に配当金をもらいたい、株主優待品をもらいたい、というような目的です。
また、買った後すぐに株価が下がることがあっても慌てないことも大切です。目的に忠実に銘柄を選んでいれば、大らかな気持ちで構えられるはずです。
純金積立
他の金融商品とは値動きが異なる金(Gold)を毎月少しずつ購入していく「純金積立」もおすすめです。「金への投資」と聞くと、金塊を購入するイメージを持つ人もいそうですが、1,000円程度から積み立てができます。
株式などの投資商品のように、金の価格も市場の状況によって上下動しますが、一般的な金融資産との連動が小さいため、リスクの分散にも効果的といわれています。最近、世界中で半導体不足となったニュースを覚えている人もいると思いますが、金は半導体製造に欠かせない貴金属のひとつです。これらの需要状況を見ながら金の価値上昇に期待するのもいいですね。
おすすめの理由は、経済危機などの不測の事態があっても価値がなくなることがないことです。そのため「有事の金」などと言われています。
ソーシャルレンディング
最近では、新しい形の資産運用としてソーシャルレンディングを利用する人が増えてきています。
ソーシャルレンディングとは、簡単に言うと、「お金を借りたい人に、お金に余裕のある人がお金を貸して、貸したお金とともに利子を払ってもらう」というサービスです。貸付型クラウドファンディングともいいます。
とはいえ、お金を借りたい人がいるからといって闇雲に貸すことはできませんし、そもそもどこにお金を借りたい人がいるか、その人にお金を貸してもきちんと返してもらえるか、などという情報がなければお金を貸すことはできません。
実際には、ソーシャルレンディング会社が橋渡し役となって、借りたい人と貸したい人の仲介をします。具体的には、ソーシャルレンディング会社が借入れ希望者に貸付けをして、貸したい人(投資家)は出資という形で貸付金の一部をソーシャルレンディング会社に払います。契約で定めた時期が来れば、分配金(貸付利子の投資家受取分)と出資金を返還してもらえます。
1万円程度から出資できることや、株式やFXなどのように値動きをチェックする必要がない点でおすすめです。ただし、ソーシャルレンディング会社を選ぶ際は、その会社の実績や信用度などをきちんと確認しましょう。最近では高島屋のように、ソーシャルレンディングを取り扱う金融機関と連携してこの分野に新規参入するケースも増えてきています。
【番外編】お金を増やすためには「お金の使い方」を考えよう
お金を増やすための方法を6つ紹介しました。自分でもやってみたいという方法を見つけていただけたでしょうか。
ひとくちに「お金を増やす」といっても、いつまでに、いくら増やしたいかは人それぞれに異なりますし、今回紹介した方法を試してみても自分が希望する通りにお金が増えていくとは限りません。
そこで確実にお金を増やしていきたい人に最もおすすめしたいのが、「お金をどう使うか」を考えてみることです。たとえば1万円を使えるとしたら自分は何に使いたいか、それに使ったことによって1万円の価値が自分にどう跳ね返ってくるかを考えてみましょう。お金を使う度にこのように考える習慣が身につけば、ムダ遣いも減ったり、自分の価値観を見つめ直したりもできるでしょう。
自分の価値観がわかればお金とのつきあい方がうまくなり、お金を増やすための目標や方法も見つけやすくなりますよ。
(※本ページに記載されている情報は2021年12月20日時点のものです)