転職するときにチェックすべきお金のこと

やりたい仕事や夢に向かって転職を考えるのはよいことですが、同時に考えておきたいのがお金のことです。転職してから「こんなはずじゃなかった……」とならないように、転職しようと思ったときに、まずはどんなことをチェックしておけばよいのかお伝えします。

お金のチェックポイント

給料

年収の内訳：今転職したら、毎月のお給料あるいは年収がどれくらいになるかは皆さんチェックされると思いますが、提示されている年収の内訳を確認しましょう。具体的には、基本給＋歩合、残業代、賞与、その他手当などがありますが、基本給以外は変動するものです。歩合制は自分の仕事の成果によりますし、賞与は会社の業績によります。手当は企業や職種によって様々ですが、営業手当がなくなってかなりお給料が下がったなどという例もあります。

昇給率：入社時のお給料はよくても、その後の昇給によって生涯賃金が変わってきます。年代別の平均給与もチェックしておきましょう。

有給休暇：法定有給休暇は決められた日数付与されますが、それ以上に付与される場合があります。そして企業によっては、上回っている部分を買い取ってくれたり、ずっと積み立ておいて入院時に使わせてくれたりすることがあります。長期で使える有給休暇があれば、長期で休んでも収入が保証されますから保険の心配もありません。

福利厚生

福利厚生は、社会保険と、会社が独自に創設または外部に委託する法定外福利厚生に分けられます。

社会保険：会社員の場合、厚生年金・健康保険というのが一般的ですが、近年は保険の営業マンのように、従業員に近い就労形態をとる個人事業主としての契約も増えています。個人事業主であれば、国民年金・国民健康保険となり、社会保険料を会社が負担する仕組みはありません。国民年金の場合、将来の老齢年金の受取額が厚生年金に比べて少なくなりますので注意しましょう。

また、大企業や公務員の場合、健康保険に付加給付金制度があります。医療費を使った場合の高額療養費制度や傷病手当金に上乗せして給付金を支払う制度です。この制度があれば、医療費の負担は少なくて済みますし、病気休業中の収入も補填されることが多いため、ここでも余分な保険に入る必要がなくなります。

手当：住宅手当や資格手当、あるいは社食で安く食べられるかなど会社独自の制度は様々です。住宅費は支出の中でも大きなウェイトを占めると思いますので、手当があるのとないのとでは大きな違いです。これら様々な手当てがあるかないかで、収入や支出が変わってきます。

外部サービス：外部サービスを使っている場合が多いですが、旅行やスポーツクラブを安く利用できたり、財形貯蓄など様々用意されています。上手に活用すると、家計の支出を抑えたり資産形成を有利に進めたりできるので、一度チェックしておきたいところです。

退職金

退職金がわからないという方は意外と多いのですが、老後資金を担う大事なお金です。想定される退職金の額によって、現役時代にいくら貯金しておかなければいけないのかが変わってきますので、必ずチェックしてください。

あわせて確認しておきたいのが退職年齢です。60歳で退職、65歳まで再雇用というところが多いと思いますが、何歳まで働けるのかや、年齢層の高い人たちの在籍状況や就労条件をわかる範囲で確認しておきたいところです。

また、退職金については、今お勤めの会社（転職前）の退職金も確認しましょう。勤続年数によって退職金が出る場合と出ない場合があります。

社宅

社宅がないところから、年齢制限のあるところ、退職時まで入居できるところなど企業によって対応が様々です。民間の賃貸マンションよりも安く住めると思いますので、その分貯金を増やすことができます。入居できるのであれば、ぜひ活用してもらいたいです。

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転職するとき考えること

きちんと確認する

転職先にどのような手当てがあるのか、退職金がどれくらいなのかを確認するのは、なかなか聞きづらいものです。しかし、その企業に長く勤めようと思えばこそ、自分のライフプランを考えるためには確認しなければいけないことでもあります。その旨をきちんと伝えて、お金のこと、その他気になることはきちんと確認するようにしましょう。

どうしても聞けないようなことは、転職サイトやホームページを活用してできるだけ調べておきましょう。