いつか子どもを産みたいと考えているけれど、教育費などのお金が心配だったり、自分のキャリアが中断されてしまう不安だったり、産みどきについて悩んでいる方は多いのではないでしょうか。しかし、出産には年齢というタイムリミットがあるもの。自分にとってベストな出産適齢期はいつなのか、一緒に考えてみましょう。
お金とキャリアから考える産みどき
私の出産適齢期は?
2017年3月22日
身体の出産適齢期を知ろう
最近は、女性の社会進出や晩婚化などの影響で、35歳以上で子どもを出産する方が増えてきましたね。不妊治療などの医療の発達により、40歳を超えて妊娠・出産する人もいます。
厚生労働省が発表した「平成27年人口動態統計月報年計(概数)」によると、第1子出生時の母の平均年齢は上昇傾向にあり、平成 27 年は 30.7 歳。また、母の年齢が 40 歳以上については、出生数は約5万4千人となっています。
出産適齢期はいつ?
しかし残念ながら、妊娠・出産には、年齢というタイムリミットがあるのは事実。女性の卵子には、数に限りがあり、年々減少していきます。また、加齢とともにホルモン量が減少し、妊娠したとしても、流産をしてしまったり、障害を持って生まれてくる子どもの割合が増加してしまうというデータもあります。
一般的に、女性の身体の出産適齢期は20代〜30代。特に35歳を過ぎると、急速に妊娠力が低下してしまいます。このように、身体には出産適齢期があることをきちんと頭に入れておきましょう。
お金から考えるあなたの産みどき
なかなか妊娠・出産に踏み切れない方の中には、貯金が少なくて、出産費用などのお金に不安を感じている方は多いのではないでしょうか。しかし、特に子どもが小さいうちは、経済的な心配はそんなにしなくても大丈夫。
子どもに関わるお金の制度
まず、妊娠や出産に関わる費用については、国がお金を補助してくれる「出産育児一時金」という制度があります。出産方法や病院などにもよりますが、自己負担ゼロで出産できることもあるので安心して下さいね。妊娠・出産にかかる費用については、こちらの記事を読んでみましょう。
また、子どもが中学生になるまでの医療費は、自治体の「子ども医療費助成制度」によって、負担が軽減されています。制度について詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェックしてみてくださいね。
育児や教育のお金はどうすればいい?
さらに、子どもの保育料や教育費については、あなた自身が育児休業後に仕事に復帰することで、大きくカバーすることができるでしょう。
特に、出産してから仕事復帰後の2〜3年は、保育料が高くて、経済的に苦しいと感じるかもしれません。しかし、子どもが大きくなると保育料は安くなる傾向にあります。はじめは厳しいと感じるかもしれませんが、仕事を続けてこの時期を乗り越えれば、ダブルインカムとなるので、将来の家計にゆとりが生まれるでしょう。
貯金が少なくても出産・子育ては可能です。石橋を叩きすぎて渡らないように、出産計画を立てるようにしましょうね。
キャリアから考えるあなたの産みどき
身体の出産適齢期である20代から30代前半は、就職をして、仕事がますます楽しくなる時期もあります。大きなプロジェクトを任されたり、部下や後輩ができ指導する立場になったりと、仕事を離れるのが難しいと感じる人もいるでしょう。また、せっかく築いたキャリアが中断されてしまい、同期や後輩に抜かされることや、職場に復帰できるのか不安な方も多いはず。
しかし、いつか子どもが欲しいと思っている方は、先ほどの身体の出産適齢期を考慮し、妊娠・出産時期を調整しすぎないように注意することが大切です。
キャリは取り戻すことができる?
キャリアは、出産後にしっかり頑張れば、時間をかけて取り戻すことができます。ですが、身体の年齢は、取り戻すことができません。計画通りにすぐに子どもを授からない場合や、不妊治療が必要になることもあるので、将来後悔しないように、産みどきを考えるようにしましょう。
周りの先輩に相談してみよう
さらに、キャリアについて不安な方は、子育てをしながら働いている女性の先輩の話を聞き、悩みを相談してみましょう。自分の親に子育てを協力してもらえるか、地域の保育施設は充実しているか、勤めている会社は子育てに理解があるかなど、周囲の状況をしっかり調べてみることも大切です。漠然と抱えている子育てに関するさまざまな不安を少しずつ解決していきましょう。
いかがだったでしょうか。子どもをいつ出産するのかということは、女性の人生設計において、とても大きな決断ですね。お金やキャリアなど、いろいろと心配なことは多いですが、周囲の協力や国の制度を上手に活用すれば、きっと乗り越えることができるはず。いつかは欲しいと思っている方は、先延ばしをせずに、きちんと自分の産みどきを考えて、妊娠・出産計画を立てるようにしましょうね。