夏ボーナスの時期ですね。例年並みの支給額ならまだ良いほうで、コロナ禍の影響で売上や利益が上がらず苦戦している会社では、今年の夏ボーナスもあまり期待できない状況が続いているようです。こんな時だからこそ、貴重なボーナスを賢く活かしたいですよね。支給額に関係なく、将来のためになるボーナスの使い方や貯め方についてのコツを分かりやすくお伝えします。
2021年・夏ボーナス
将来のために必要なボーナスの活かし方とは?
2021年7月2日
2021年 夏ボーナスはどうなる?
厚生労働省「毎月勤労統計 令和2年年末賞与」の発表によると、昨年(2020年)の冬ボーナスは、前年比-6.1%でした。長引くコロナ禍の影響が反映された結果といって間違いありません。
コロナ禍以前だった一昨年(2019年)と比べ減少した業種は、
宿泊・飲食サービス業 -20.0%
運輸業・郵便業 -17.2%
旅行業を含む生活関連サービス等 -17.1%
建設業 -6.9%
製造業 -5.5%
でした。
一昨年(2019年)と比べ増加した業種が無かったわけではありません。
増加した業種は、
鉱業・採石業等 +16.7%
不動産・物品賃貸業 +7.7%
電気・ガス業 +5.4%
金融・保険業 +2.1%
でした。ですが、減少した業種の減少値と、増加した業種の増加値を見れば、減少した業種が多かったことは一目瞭然です。
では、今年の夏ボーナスはどのような予測なのでしょうか?
三菱UFJリサーチコンサルティング株式会社の調査によると、「新型コロナウイルス感染症の流行による昨年の春先から夏場にかけての急激な企業業績の悪化がラグをもって反映される」とのことで、業種別では、宿泊業、飲食業、運輸業、郵便業、旅行業やテーマパークを含む生活関連サービス業、娯楽業といった対面型サービス業で減少幅が目立つとの予測です。
また、国家公務員のボーナス支給額も前年比-2.8%で、9年ぶりに減少しました。
これらのデータからも分かるように、今年の夏ボーナスも多くの業種で減少傾向のようで、ボーナスが全く出ない会社もあるかもしれません。コロナの影響は続いています。気を引き締めて家計改善などに取り組み、難局を乗り越えていきましょう。
ボーナスを賢く上手に活かすコツ
ボーナス払いを見直す
住宅ローンやマイカーローンをはじめ、家具や家電製品など、高額な買い物の場合、ボーナス払いが習慣になっている人は多いようです。
コロナ禍は、日頃の支払い方を見直すよい機会です。
購入時は月払いにしておき、ボーナスに余裕があれば一括返済、余裕がなければ月払いを継続するといった方法も、ボーナス時に負担をかけない一つの方法です。
買い方を工夫する
ボーナス時に限ったことではありませんが、本当に必要な物や欲しい物でも、お得な方法で購入する工夫をしましょう。
バーゲンセールの予定はないか、貯まっているポイントを使えないか、その他にも、コロナ禍で各自治体が消費を促すためにプレミアム商品券を発行していたりします。
お得な情報をしっかりキャッチして賢く買い物しましょう。
支出しない工夫も大事
支払いや買い方の工夫ももちろんですが、支出しない工夫もより大事です。
特にボーナス時は、まとまったお金が入り、気が大きくなるのか、日頃は躊躇するような高額な商品でも即決で購入したり、予定金額を超えても気にしない人が多いようです。
今本当にそれが必要なのか、その金額を払う価値はあるのか、購入前に一旦冷静になって考えましょう。
貯金の預け先を吟味する
コロナ禍のボーナスは貯金を考えている人も多いでしょう。
各金融機関がボーナスキャンペーンとして、通常より利率をプラスしたものや、プレゼントなどを付加したものなどがおススメです。
また、これを機に投資を始めるのも良いかも。積立型の投資商品は、100円からでも投資できるものや、お金ではなくポイントを投資できるものなどもあり、投資初心者が気楽に始められておススメですよ。
貯金計画を立て直す
自分や家族のライフプランとして、毎月やボーナス時の貯金計画を立てている人もいるかと思います。その計画を守るのはもちろん大事ですが、やむを得ない場合は、早めに軌道修正し新たな貯金計画を立て直すことをおススメします。
この先の人生にも、いろいろな難局があるかもしれません。深く思い悩んで進めないより、気持ちを切り替えて、できることから一歩ずつ進む習慣をつけましょう。
自分へ投資しよう
ボーナスを自分への投資に使いましょう。
今の仕事に役立つ資格や学びはもちろん、今すぐ役に立たなくても構いません。興味あることに挑戦したり、新たな趣味を見つけたり、また、コロナ禍でも懸命に頑張っている自分へのご褒美に何か買うのも良いではありませんか。
いつも元気で明るく活動できる魅力的な自分でいることは何物にも代えがたい財産になるはずです。
将来のために良い習慣を身に付けよう
コロナ禍である今年の夏ボーナス時は、ストレス消費や、お付き合い消費といった生活を改める良い機会かもしれません。将来のために良い習慣を身に付けることを始めましょう。
良い習慣とは、
・常に冷静さを心がけること
・常に自分基準で判断すること
・常に新しい情報をキャッチすること
この3つの習慣は、お金に関すること以外でも、充実した人生を歩むために必要なことかもしれません。
コロナ禍である「今」を、デメリットだらけで過ごすのか、メリットもしっかり味わいながら過ごすのかは、あなた次第です。将来のためにも、良い習慣を身につけ、身体も心も健康な人生であり続けたいですね。
(※本ページに記載されている情報は2021年7月1日時点のものです)