結婚シーズンの6月も過ぎ、新婚生活が始まったばかりという人も多いのではないでしょうか。生活には必ずお金が必要です。やりくりを上手にしたい、貯蓄もしたい……など、考えることはたくさんありますね。そこで、新婚さんだからこそ知っておきたいお金の知識をお伝えします。
新婚夫婦に知っておいてほしいお金のこと
2021年6月30日
まずはライフプランを立てて
結婚前は、自分の給与は自由に使うことができていたでしょう。でも、結婚生活が始まると、自分のためだけではなく、家族のためにお金を使うことになりますね。
結婚するとさまざまなライフイベントがあり、その都度まとまったお金が必要になることがあります。特に、教育資金、住宅資金、老後資金は人生の三大支出といわれています。今までと同じようにお金を使っていたのでは、このようなイベントの時にお金が貯まってなくて困ることになりかねません。まずは、夫婦で家族のライフプランを考えていくことから始めましょう。
例えば、
子供はいつ頃、何人欲しい?
子供にはどのような教育を受けさせたい?
マイホームは買う?賃貸で暮らす?
車はどうする?
旅行はどのくらいのペースでどこに行きたい?
老後はどんな生活がしたい?
など、お互いの夢や希望を話し合って共有しておきましょう。そして、それぞれの夢に予算をたてていきます。これを一覧表にしたものを「ライフイベント表」といいます。
ライフイベント表を作ることで、「いつ」「何に」「いくら」お金が必要なのかが明確になります。
家族の夢を叶えていくために、少しでも早いうちからお金の準備を始めていきましょう。
貯蓄をする方法としては、目的別に先取り貯蓄をするのがおすすめです。
特に老後資金は、勤務先に企業型確定拠出年金制度があれば利用することで、節税しながら貯めていくことができますよ。
家計のやりくり、どうする?
最近では共働き夫婦も増えてきました。ここでは共働き夫婦の場合と片働き夫婦の場合のパターンごとに、家計のやりくりの仕方を考えていきます。
共働き夫婦の場合
共働き夫婦は収入が多い分、油断をすると支出が膨らんでしまう傾向があります。
夫婦ともに自由にお金を使っても生活が成り立っている場合、「お金を貯めないといけない」という危機感が少なくなってしまいがちです。
いざまとまったお金が必要という時に貯蓄ができていなかったら困りますね。そのためには、お互いの収入を知り夫婦二人で家計を管理していくことが大切です。
共働き夫婦の場合、家計のやりくりの仕方は大きく分けて3つのパターンが考えられます。
1.費目を分担する
夫の収入から光熱費や家賃などの口座引き落とし分を支払い、妻の収入で生活費や食費など現金で支払うというタイプです。
2.金額を分担する
お互いの給与からそれぞれ一定額を出し合い、家計用の財布を作ってその中で遣り繰りするというタイプです。
3.1人の収入で生活する
夫または妻の給与で生活し、1人の収入はまるまる貯金するというタイプです。
一概にどのタイプが良いとか悪いとかはありませんが、いずれのタイプでも、お互いが支出にどれだけお金がかかっているか、どれくらい貯蓄にまわせるかを共有していることが大切です。
片働き夫婦の場合
夫婦のどちらかが専業主婦(夫)になる場合は、給与を全部管理して世帯主にお小遣いを渡す場合と、世帯主から生活費をもらって家計をやりくりする場合の2つのタイプがあります。
ここで気をつけておきたいこととしては、世帯主の給与から生活費をもらって家計を遣り繰りする場合でも、世帯収入をきちんと把握しておくことです。また、世帯主がお小遣いをもらう場合は、家計の遣り繰りにどれくらいお金がかかっているかを把握しておくことが大切です。
給料日には給与明細書と家計簿を見ながら、無駄遣いはしていないかなど夫婦で話し合える時間をとりましょう。
お小遣いはどう考える?
夫婦喧嘩の原因の1つに挙げられるのが、お金のこと。
お金で揉めないためには、夫婦それぞれが自由に使えるお小遣いを決めるというのも、1つの方法です。
まず、お小遣い制を考える時にはお小遣いの範囲を明確にすることが大切です。
例えば、仕事の付き合いの飲食は「お小遣い」なのか「家計費」なのか。シャンプーやボディソープは「家計費」で支払うけれど、妻の化粧品は妻の「お小遣い」から支払うのか。どこまでをそれぞれのお小遣いでやりくりするのかを、最初に決めておくようにしましょう。
また、お小遣いはどこから割り振るのかも大切です。
夫婦共働きの場合は、それぞれの収入からお小遣いを割り振るのか、一旦収入をまとめたうえで、それぞれに割り振るのかも決めておきたいですね。片働きの場合、世帯主はお小遣いにして、配偶者はお小遣いをもらわず生活費の中から自分に必要なものを購入している家庭もあるでしょう。でも、それで世帯主が不公平感をもったり配偶者が罪悪感をもったりするのであれば、夫婦共にお小遣いを予算化するというのもアリですよ。
お金は一生付き合っていかなければなりません。新婚夫婦はもちろん、先輩夫婦もこの機会に、将来に向けてのライフプランを見直してみてくださいね。
(※本ページに記載されている情報は2021年6月19日時点のものです)