家計の出費を減らす方法として、今日からでも実践できるのが食費の節約。ですが、やみくもに安価な食材だけの食事を続けていると、飽きてしまいますしストレスも溜まってしまいますよね。もちろん、栄養面から考えても偏食は避けたいところ。そこで今回は、食費を節約するために意識しておきたいポイント5つをご紹介します。
食費を節約するためのコツとは?
意識しておきたい5つのポイント
2020年11月25日
一般的な食費はいくら?
総務省統計局の「家計調査報告(2019年)」によると、世帯別の1ヵ月の食費は以下となっています。
単身世帯 約4万4,000円
2人世帯 約6万4,000円
3人世帯 約7万3,000円
4人世帯 約8万3,000円
5人世帯 約9万円
6人以上の世帯 約9万3,000円
また、給料の手取り金額に占める食費の割合は単身世帯が約17%であるのに対し、2~3人世帯では15%前後となっています。一般に家族が増えると相対的に支出が増えるため、食費を節約したいと考える人は増えるようです。
また、家計における食費の割合を考える指標として、エンゲル係数というものがあります。エンゲル係数とは、消費支出のうち食費が占める割合で、「食費÷支出総額×100」で算出することができますが、あくまで消費支出と食費のバランスを見るもの。月ごとの出費の額による変化もありますので、25%を大きく超えていなければ問題ないと考えるとよいでしょう。
食費を節約するためのコツ
では、食費を節約するための5つのコツを見ていきましょう。
①買い物の回数を減らす
スーパー側としては、毎日多くのお客に来てもらいたいもの。そのため今日は卵、明日は牛乳というように、特売品を小出しにするものです。消費者としては、安くていいものを手に入れたいのでその都度行きたくなりますよね。
もちろん、誘惑に負けない自信と買い物に行く時間があるのであれば、毎日スーパーに行って特売品ゲットを試みるのも節約への道。ですが、実際にスーパーに行くと、あれも安いこれも安いと、ついつい予定外の買い物をすることになりませんか?そして、買ってみたものの、実際に使い切れずに処分することになった経験をお持ちの方も多いでしょう。
そこで、ある程度お買い得品をターゲットにしつつも、買い物は週に一度、もしくは週に二度ほどにおさえ、数日分をまとめ買いするようにしてみてください。買い物に行く回数を減らすだけでも、衝動買いの分の出費を減らすことができますよ。
②あらかじめ食費を決めておく
あらかじめ1ヵ月単位、1週間単位で食費の目標を決めておくことも大切です。その際、ざっくりと1週間に1万円と決めてしまうのはNG。たとえば、1ヵ月全体を見通して、主食となるお米代5,000円、必需品である調味料代3,000円、そのほかの食品は1週間で8,000円にするなど、必ず買わなければいけないものは別に考えておくようにしましょう。
③ポイントなどの特典を活用する
ひと昔前は、封筒に現金を入れて生活費を管理するという方法もありましたが、今はキャッシュレスの時代。クレジットカードのポイント付与や、各種キャッシュレス決済によるポイント還元などの特典がありますので、積極的に有効活用していきましょう。
また、スーパーによっては曜日ごとにポイント○倍などのイベントを実施していることがあります。どうしても必要な食材を除いては、ポイントアップの日を狙って買い物をするなど上手に利用してみてくださいね。
④上手に保存する
せっかく買った食材は、無駄なく美味しく使い切りたいもの。そこで重要なのが、保存方法です。肉や魚だけでなく、野菜も冷凍保存できるものもありますので、鮮度が落ちないうちに処理しておきましょう。また、素材のまま冷凍保存するばかりでなく、おかずを作り置きして保存するという方法もあります。忙しいときの「ちょっと一品」としてもとても便利ですので、ぜひ試してみてくださいね。
⑤料理のレパートリーを増やす
卵や鶏むね肉、もやしなどは、比較的安価で価格が安定している優秀な食材ですが、いつも同じ調理方法では飽きてしまいます。そこで大切なのが、料理のレパートリーを増やすこと。そこでおすすめなのが、レシピ動画が充実している「DELISH KITCHEN」です。動画では、手短に調理のポイントを紹介してくれているので、初めて作るメニューでも安心してチャレンジできますよ。
また、購入したレシートの情報を読み込む家計簿アプリがあることをご存じの方も多いかと思いますが、中には、その内容を分析しておすすめレシピを提案してくれるものもあります。家計の管理をしながら献立の提案も受けられるので、とても便利ですよ。
今回は、食費を節約するために意識しておきたいポイントについてお伝えしました。いきなり高い目標を設定すると負担になりますので、少しずつステップアップしていってくださいね。きっと、新しいレシピが増えるほどにやる気が出てきて楽しくなりますよ。
(※本ページに記載されている情報は2020年11月25日時点のものです)