お金を増やしたいけどリスクのある商品はちょっと怖いなという方におススメなのが国債。国債は、はじめる前に金利が一体どれぐらいなのか知っておくことで無理のない投資をすることができます。金利を確認して国債投資をはじめましょう。
金利ってどれぐらい?
コツコツ派におススメの国債とは
2020年8月14日
国債は元本割れなしのローリスク投資商品
日本には、国や地方公共団体が資金を集める手段の1つとして債券というものがあります。債券は発行元によって名称が異なり、都道府県や市町村などの地方公共団体は地方債、国は国債となります。
国債は国が発行しているということで安心感があり、また元本割れをしないのが特徴です。損するのは嫌だし投資するのが怖いなという方におススメの商品というわけです。
元本割れしないって本当?
せっかく頑張って貯めた資金を投資で減らすのは誰でも嫌ですよね?国債であれば元本割れなしで安心して運用できるといわれても、やはり疑ってしまう方も少なくはないと思います。国債は、国が運営しているものなので他の投資商品と比較すれば、かなり信憑性があります。さらに、財務省のHPを見てみると、やはり「元本割れなし」と記載があるのでこの点は安心していいでしょう。
1万円からはじめられる
株式投資をするとなると何十万円から何百万円の資金が必要になってきますが、国債は毎月発行され、1万円からの購入が可能なので、誰でもはじめやすい投資商品です。購入の上限はないので100万円でも1,000万円でも可能です。購入場所は、銀行や証券会社などの金融機関となります。
1万円であれば毎月の生活費の中で不要な支出がないかどうかを見直すことにより確保できそうな金額ですが、無理をして生活費を圧迫しない範囲内で行うことが大前提なので注意してください。詳しい募集期間や購入場所は、財務省のHPに記載されているので、1度チェックしてみましょう。
国債の金利は銀行よりも優秀
皆さん、今の日本で銀行にお金を預けて一体いくらの利子を受け取ることができるかご存知でしょうか?
メガバンクの普通預金の金利は0.001%、定期預金で0.002%となっています。もし、100万円の資金を1年間、普通預金として預けた場合、たったの10円です。さらにここから税金が20.315%引かれてしまうので、実際に受け取れる利子はほんのわずかです。
一方、国債の場合は、最低金利として0.05%が保障されているので、国債を100万円購入すれば、500円の利子を受け取ることができるということになります。同じ100万円の資金を運用するのであれば、少しでも利子が多くもらえる商品がいいですよね。
3つのタイプ
国債には、「変動金利10年型」「固定金利5年型」「固定金利3年型」があります。
変動金利10年型
変動金利10年型は、金利が半年ごとに変わるタイプです。今の利率が0.1%でも、半年後に日本に1985年から1991年に起こったバブル時代が再来し、利率が一気に5%に引き上げられる可能性もあり得るということです。
逆にいえば、今世界を脅かしている新型コロナウイルスでさらに日本の経済が悪くなり、利率がガクンと大きく下がってしまう恐れもあります。しかし、国債は金利が0.05%の最低保証があるため、最低限の安心を確保して運用することができます。金利の設定方法は、「基準金利×0.66」となります。
固定金利5年型・固定金利3年型
5年と3年型はどちらも固定金利となります。日本の経済が良くなっても悪くなっても金利は購入当時の利率が適用されます。もし、固定金利型の国債の購入を検討されている場合は、利率が高いタイミングがいいですね。金利の設定方法は、5年型が「基準金利-0.05%」、3年型が「基準金利-0.03%」となります。
必要なときに解約できる?
国債は、短くても満期まで3年で設定されています。購入時はお金に何も問題がなかったとしても満期までに急遽必要になってしまうなんていうことも十分にありえます。
では、万が一の事態に国債は解約できるのでしょうか?
発行から1年経過していれば中途換金が可能
国債は、解約ではなく中途換金という扱いになります。中途換金をするには、発行から1年経過しているという条件を満たしていなければなりません。
しかし、国債を購入した人が死亡したり、大災害に遭遇した場合には例外で発行から1年未満でも中途換金が可能となります。
中途換金をすると手数料が取られる!?
中途換金をする場合に注意したいのが、中途換金調整額が差し引かれる点です。中途換金調整額は、直前の2回分の利子×0.79685で計算され、返ってくるお金は、「元本+換金までの利子-中途換金調整額」となります。
国債だけではなく、株や投資信託といった投資は余剰資金で行うのが鉄則です。投資をしてみようと思ったチャレンジ精神を無駄にしないよう、楽しい生活を送りましょう。
(※本ページに記載されている情報は2020年7月6日時点のものです)