資産運用を始めようと思ったけれど、知らない金融用語や言葉がたくさん出てきて、挫けてしまった経験はありませんか?今回は、そんな投資初心者の方が知っておくと便利な資産運用に関する用語について解説します。今年こそ資産運用にチャレンジしたいと思っている方、必見ですよ!
今年こそ資産運用を始めたい!
これだけは覚えておきたい金融用語を解説
2017年2月24日
投資初心者が知っておきたいNISA口座とは?
ニュースや新聞でよく目にする機会が増えた「NISA」。これは、特に投資初心者の方にオススメの制度なので、これから資産運用にチャレンジしたいと考えている場合は、しっかり理解しておきましょう。
NISA制度とは、少額投資非課税制度のことを指します。通常、私たちが資産運用を行う場合、株式や投資信託などでもらえる利益(配当や譲渡益)に対しては、所得税や住民税を払わなければなりません。この税率は、2016年現在、20.315%となっています。
ところが、このNISA口座を利用して資産運用を行なった場合、買付代金が年間120万円までは、利益に対して税金を払わなくても良いということになっています。NISA口座では、投資をした年から最大5年間も非課税で資産運用が可能。少額から投資を始めたいと考えている方は、ぜひNISAの利用を検討してみましょう。
さらに、2018年からは、新たに「積立型NISA制度」という仕組みがスタートする予定です。この新制度は、現行のNISAよりも、非課税枠が大幅に拡大されることになっています。「積立型NISA」について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみて下さいね。
投資を始めるときは「特定口座」を利用しよう
証券会社や銀行で、初めて証券取引口座を開設しようとすると、「特定口座」という耳慣れない言葉にぶつかるのではないでしょうか。特定口座とは、税金の計算を簡単に行うことができる口座です。金融機関で特定口座を開設して取引を行なった場合、売買内容の記録や損益の計算は、金融機関が自動的に行なってくれます。
特定口座ではない「一般口座」と呼ばれる口座で取引を行うと、通常、証券取引の確定申告を自分で行わなくてはなりませんが、特定口座を選択した場合は、確定申告をしなくてもよい、またはとても簡単に申告を行うことができるのです。初めて投資を行う場合は、特定口座を選択すれば安心ですね。ぜひ覚えておきましょう。
投資商品のアレコレ
最後に、初めて資産運用をする場合にチェックしておきたい投資商品について見ていきましょう。
個人向け国債
個人向け国債は、国が発行する債券のことを指します。安全性が高く、投資初心者の方にも購入しやすい商品ですね。個人向け国債には、満期と金利が異なる「変動金利10年」「固定金利5年」「固定金利3年」の3タイプがあります。「変動金利10年」は、半年ごとに、市場の実勢金利を反映して適用される利率が変わり、債券発行から10年後に償還される商品です。一方「固定金利5年」「固定金利3年」は、あらかじめ発行時から金利が決まっており、それぞれ債券発行から5年後、3年後に償還されます。
3タイプとも、半年ごと年に2回利子を受け取れ、発行後1年を経過すれば、いつでも中途換金が可能です。日本のほとんどの銀行や証券会社で、最低1万円から1万円単位で購入ができるので、安全資産として、投資することを検討してみてはいかがでしょうか。
投資信託
初めて資産運用をする人にとって、個別銘柄の株式に投資する場合、どの商品をどのくらい売買すれば良いのか、なかなか判断ができません。そこでオススメなのが、投資信託です。投資信託は、運用のプロであるファンドマネージャーが、投資家に代わって、投資判断や取引を行ってくれます。
個別銘柄の株式に投資するよりも、分散投資を行うことができ、少額からの投資も可能。私たち投資家は、投資信託の運用方針や定期レポートを確認して、商品を選ぶことができます。購入時の販売手数料がかかり、投資信託を保有している間は、信託報酬と呼ばれる手数料(0.5%〜2%程度)がかかるので、事前にしっかりチェックしておきましょう。
株式
最後にご紹介する商品は、株式です。日本や世界の経済事情や金融市場、さらに投資対象となる企業の今後の業績見通しなどを考慮しなければならないので、株式で大きく儲けるのは、投資初心者にとってハードルが高め。しかし、株の利益だけではなく、少額から楽しく株投資をしてみたいと考えている方は、「株主優待制度」に注目して、投資商品を選んでみてはいかがでしょうか。
「株主優待制度」とは、企業が、自社の株を買ってくれた株主に対して送るプレゼントのことを指します。 1年間に何回か設定されている権利確定日に、一定の株式数を保有している株主が、プレゼントを受けることができるのです。株主優待制度について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧下さい。
いかがだったでしょうか。初めて資産運用にチャレンジする方は、金融用語にあまり馴染みがなく、難しい印象を持っている人もいるかもしれません。しかし、少しずつ勉強することで、投資の世界が広がっていきますよ。まずは、基本用語をしっかり押さえて、今年こそ楽しく資産運用を始めてみてはいかがでしょうか。