皆さん、お金はどうやって貯めていますか?ある程度貯まったら定期預金にするなど、色々な方法があると思います。
堅実にお金を貯めたい人におすすめなのが“財形貯蓄”。毎月給与から一定額を天引きし、貯蓄できる仕組みです。一般財形、住宅財形、年金財形と、用途に合わせて貯蓄が出来るメリットがあります。
中には「非課税(ひかぜい)」と言って、利子に税金がかからない財形貯蓄も。今回はこの積み立て定期についてご紹介します!
お金を毎月確実に貯めたい女子たちへ…。今こそ財形貯蓄を始めよう
2017年2月8日
そもそも財形貯蓄ってどんなもの?
財形貯蓄という言葉を始めて聞く人もいるかもしれませんね。まずは財形貯蓄の基本についてお伝えしたいと思います。
給与天引きで月々積み立てる定期預金と考えて
財形貯蓄の正式名称は「勤労者財産形成貯蓄制度」とです。会社と金融機関が契約を結び、毎月一定額を給与から天引きして積み立てていく定期預金のことです。条件さえ満たしていれば正社員だけでなく、契約社員、パート社員で利用することができます。
しかし、勤務先によっては財形貯蓄できる人・できない人がいることも事実。フリーランスの場合は、財形貯蓄はできないと考えていいでしょう。そうした人は積み立て定期など、他の金融商品の利用を考える必要がありそうです。
財形貯蓄の開始・変更日は企業によって違う
財形貯蓄を始めたい!と思っても、すぐにできるわけではありません。勤務先によっては募集時期が定められていて、申し込みできる期間が決まっています。金額の変更も同様なので、事前に詳しい概要を確認しておくことが大切です。
もし、申し込んだ後に月々の給与天引きがキツくなったなら、一時的に積み立てを停止する「休止」を申し込めばOK!ただし、住宅財形や年金財形といった利子が非課税の財形貯蓄の場合、休止期間が2年を超えてしまうと税金がかかってしまいますので気をつけましょう。
財形貯蓄は3つの種類がある!
財形貯蓄には、以下の3タイプが存在します。
・財形一般
積み立てたお金の使い道が自由なタイプ。利子に税金がかかってしまうが、自由に引き落としが可能。窓口経由だけでなく、ネットバンキングでも使用できるところが増えています。
・財形年金
将来のために備える年金タイプ。積立期間は5年以上で、60歳以降に5〜20年の間で受け取り期間を決められるという仕組み。受取サイクルは毎月、2ヵ月ごと、3ヵ月ごとなど決めるこができます。
・財形住宅
その名の通りマイホーム購入のための財形貯蓄。新築物件だけでなく、中古物件購入やマンション購入の際に払い出しができる仕組みです。条件を満たしていれば、利息に税金がかからないというメリットがあります。そのときは「工事請負契約書」や「登記事項証明書」などの提出が求められます。
年金財形と住宅財形は合算して550万円までの元本とその利息に税金がかかりません。この2つに限っては、途中解約をすると5年さかのぼって利子に税金がかかってきてしまうのでご注意ください。
財形貯蓄のメリットはこんなところにある!
財形貯蓄のあれこれが分かったところで、今度はこれをするメリットについて考えてみたいと思います。
自然とお金が貯まっていく!
なんと言っても一定額をしっかり貯蓄に回せるところが財形貯蓄の良い点です。お給料が口座に振り込まれる前に、自分が決めた額が財形貯蓄に回されるのがポイント。自分で積み立てている方もいらっしゃると思いますが、「今月だけはいいや…」と誘惑に負けてしまうことも。そんなとき財形貯蓄なら、決められた額が給与天引きされるので、今月は貯金できなかったなんてことありませんね。
※財形一般に関しては、銀行窓口、ネットバンキングで必要なときにおろせます。財形年金と財形住宅は積み立て期間中に要件以外の引き落としをする場合、中途解約になり利息に税金がかかってきます(ただし例外あり)。
財形年金・財形住宅は非課税でお得!
利息にかかる税金は20%ですが、2037年12月31日までは復興特別所得税がかかり、20.315%の税金がかかります。しかし、財形年金・財形住宅は非課税なので、利息に税金がかかりません。(ただし、財形年金・財形住宅を合わせて550万円までの元本とその利息に限ります。)
詳しい内容は、財形貯蓄を取り扱っている金融機関で確認してみましょう。
財形貯蓄の基本とそのメリットをお伝えしましたが、いかがでしたか?金融商品は難しいと身構えてしまう人も多いですが、仕組みさえ分かれば簡単です。あなたにピッタリの財形貯蓄を始めてみてはいかがでしょうか?