季節は秋から冬へ移り変わっています。そろそろコートが手放せなくなりました。今年、コートを新調したいと考えている人、今着ているコートの色やデザインは気に入っているのに暖かさがイマイチと感じている人、そんなあなたに必見です!コート選びは素材選びも大切です。素材の特徴を知っておくと、自分好みでコスパもいいお気に入りの1着が見つかるはずです。
コート選びは素材が決め手!
素材の特徴を知って“自分好み”を見つけよう!
2019年11月12日
素材の種類・特徴
コートに使われている素材の主な種類と、その特徴についてまとめてみました。
ウール
羊の毛でできています。保温性・保湿性に優れ、シワになりにくい素材です。Pコートやダッフルコートの表地によく使われます。コート以外にも、スーツやニットにも使われる素材です。
しかし、肌触りが固くチクチク刺さる感じがすること、重たいこと、自宅で気軽に洗濯できないといったデメリットもあります。
ウールの中でも「ラムウール」という子羊の毛でできているものは、ウールより柔らかく肌触りも良いですが、値段は高めです。
カシミア
ヤギの毛でできています。1本1本の毛が細くとても密度が高いので、放熱をおさえる効果があり保温性に優れています。シルクのようになめらかで軽く、肌触りも良い高級な素材なので、値段は高めです。
とてもデリケートで、摩擦に弱く擦り切れやすく、毛玉ができやすいといったデメリットもあります。
カシミア100%ではなく、他の素材と混紡したものを選ぶと、着心地も良く、値段も安くておススメです。
アンゴラ
アンゴラウサギやアンゴラヤギの毛でできています。フワフワモフモフな軽い毛で、肌触りも良く、保温性もあります。女性にとても人気な素材で、コートやマフラーによく使われています。高級感はありますが、カシミアより値段が安いのも人気の理由です。
しかし、摩擦に弱いこと、毛が抜けやすく他の衣類にくっつきやすいといったデメリットもあります。インナーに黒・紺などの濃い色を着用する場合は気をつけましょう。
ポリエステル
動物の毛ではなく、化学繊維でできています。丈夫で軽い、水に強く乾きやすい、シワになりにくい素材です。使い勝手の良さや加工のしやすさから、コートに限らずさまざまな衣服に使われています。他の3素材に比べ値段は安めです。
しかし、保温性や肌触り、着心地の良さでは、他の3素材に劣ります。そのため、他の3素材のデメリットを補うための混紡素材として使われることも多いようです。
コートの種類・特徴
“自分好み”のコートを選ぶには、素材だけでなく、種類や形、デザインも重要です。
ビジネス向き
【トレンチコート】
イギリスが発祥。ビジネスや就活の定番コートです。パンツスタイルにもよく合い、襟を開けて着用することが多いので、温かい素材のカシミアが人気です。
【スタンドカラーコート】
その名の通り、立ち襟になっているので、マフラーなしでも首回りが防寒できます。襟は寝かせることもでき、1着で違う印象に着こなせます。
【チェスターコート】
ジャケットの丈を長くしたような形。形がシンプルなので、色や素材で楽しめます。黒色は冠婚葬祭にも使えて重宝します。
【ステンカラーコート】
シャツの丈を長くしたような形。ビジネスや就活の定番コートです。第一ボタンを外して着用しても、キリっとした印象で着用できます。
【キルティングコート】
温かさ・軽さに加え、動きやすさも抜群のコートです。バスや電車通勤している方におススメです。
カジュアル向き
【ダウンコート】
極寒地の防寒着・作業着から生まれたコート。スポーティーでデザインも色も豊富です。最近は、ビジネスシーンでも着用できそうなデザインも増えています。
【ピーコート】
船員が着用していたコート。(ボタンがいかりマークですよね)ネイビー色はカジュアルの定番。ポケットが手を温められる仕様になっているって知ってました?
【ダッフルコート】
北欧の漁師やイギリス海軍が着用していたコート。木の形をしたボタンが特徴的。フードが大きく、ウール素材が使われているので温かいけど、重くて動きにくい面も。
【ノーカラーコート】
襟がないコート。ストールやマフラーで防寒しオシャレを楽しみたいコートです。顔や首回りがスッキリ見え、メイクがコートにつかない良さもあり、華やかなシーンにもおススメです。
【ラップコート】
ガウンの形をしたコート。ボタンがなく、ベルトで巻いて着用します。大きな襟も特徴的で、優雅で女性らしい印象です。
コスパいい“自分好み”を見つけるには
素材の値段比較を知っておこう
素材の値段は、
カシミア>アンゴラ>ウール>ポリエステル
の順で、素材の温かさの順序も同じです。素材の丈夫さの順序は全く反対です。
値段は素材だけで決められるものではなく、高級ブランドかそうでないか、デザイン性、流行性などでも違います。
“自分好み”は計画的に
ふらっとお店に立ち寄って、ひとめぼれしたから買っちゃおうというのは“自分好み”とは言えません。そもそも新たなコートが必要なのか、必要なのはビジネス用か、カジュアル用か、素材は何がいいか、コートの形は?色は?など、事前に具体的な計画を立ててから買い物に出かけましょう。
“一着”を長く大事に愛用しよう
計画を立てじっくり選んだコートなら、きっと“自分好み”の一着になるはず。その一着を長く大事に愛用しましょう。
1着5,000円のコートを1年間しか着なかった場合と、1着30,000円のコートを10年以上愛用した場合では、どちらがコスパいいか分かりますよね。
(※本ページに記載されている情報は2019年11月12日時点のものです)