空前の低金利時代といわれる今、普通預金はおろか、定期預金の金利もごくわずかです。
毎月の収入から将来の病気や老後のために少しずつ、資金運用を考えませんか?
でも、いざ資金運用を始めるとなると何から手をつけていいのか迷いますよね?
そこで資金運用の超初心者向けに投資信託の考え方を解説します。
投資信託ってなに?
初心者の投資信託の始め方
2019年11月15日
正直、投資信託ってよくわからない
お金について、こんな悩みはありませんか?
・投資信託って雑誌やチラシでよく見かけるけど、よくわからない
・ニュースの終わりに株価がでてくるけれどどうなったらいいんだろう
・投資信託とNISA、iDeCoってどう違うのかわからない
などなど、いくらでもでてくるのではないでしょうか?
また、親しい友達が「私、投資信託を始めたよ」と言われると置いてきぼりにされたような気になってしまうことも。
でも、大丈夫です。その疑問や不安は、知識不足からくるものかもしれません。
投資信託の実態を知れば不安からも解消されるでしょう。
預金と投資信託の違いとは?
まず、銀行に預金することと投資信託をすることの違いを考えてみます。
預金とは、銀行などの金融機関にお金を預けることをいいます。
そして、お金を預けると決して高くはありませんが利息がつきます。
預金にもいくつか種類があり、普通預金より定期預金のほうが金利(利息)は高くなります。
しかし、例えば今から100万円を1年間銀行に定期預金しても、金利は年0.010%程度なので1年後の利息は100円となり、さらに源泉税という税金を差し引かれ手もとには80円入ってくるだけです。このような金利が低い期間は25年ほど続いていて、低金利時代と言われています。
投資信託とは、 資金運用のプロにお金を預けて運用してもらうことです。プロを信じてお金を託することで、株(かぶ)を買うこととは別ものです。
投資信託は、投資家から集めたお金を投資のプロが運用(お金を増やす)し、運用の成績によって分配されるお金を受け取ったり(運用益)、安く買って高く売る(譲渡益)ことでお金を増やすしくみです。
株とは、株式を買って会社の株主となることです。株を持っていると株主優待や配当金を受けることができますが、始めるにあたってはまとまった資金が必要ですし、相当のリサーチが必要となります。
ここで注目したいのは、預金と投資信託との金利の違いです。
投資信託では利回りと呼んでいます。一般に個人の投資信託では、利回り目標としては「年5%」が適切だといわれています。
これで計算しますと、預金の金利0.010%と投資信託の利回り5%、実に500倍の差があります。
信じて大丈夫なのか?
銀行などの金融機関では、きりっとした銀行員が颯爽と手続きをしてくれるので安心感を得やすいのですが、投資信託は素人が手を出してよいものなのでしょうか?
安全性から言えば、投資信託に預けたお金は信託銀行などで管理されており、また、その信託銀行が万が一つぶれても会社のお金と投資家から預かったお金は別管理となっています。投資信託には預金通帳のようなものはないのですが、そのことで特に心配する必要はありません。
投資信託は銀行や証券会社で買うことができます。証券会社のほうが扱う種類が多いため、選択肢を広げるのであれば証券会社がよいでしょう。窓口で買うこともできますが、インターネットで買う方が手数料は一般に安く設定 されています。
具体的には、証券会社の窓口やネット証券のホームページで投資用の口座を作ることから始めます。マイナンバーカード、運転免許証などの本人確認書類、住民票があれば口座は作成できます。
投資信託のメリット、デメリットとは?
投資信託のメリット、デメリットについて知っておきましょう。
投資信託のメリット
・少額からできる(100円からの投資も可能です。)
・運用はプロに任せることができる
・分散投資ができる
・個人では取引が難しい外国の株などにも投資できる などが挙げられます。
1つの投資信託には数多くの投資先の株等が詰め合わされているため、一度に複数の投資先に投資することができます。また、少しずつ気長に投資することができます。これらを分散投資といいます。
投資信託のデメリット
・元本保証はない
・手数料がとられる(買う時に販売手数料、定期的に運用管理手数料など)
・短期間で結果がでにくい などがあります。
手数料については、ノーロードと呼ばれる、販売手数料がかからないものもあります。運用管理手数料は購入価格に対して年間約0.05%〜3%程度かかります。
投資信託は1年などの短期投資では利益が思うようには出ないため、状況によっては5年先、10年先を見越して投資することもポイントであり、投資信託をする際は「分散投資」と「長期投資」を心掛けることが大切といわれます。
投資信託とNISA、iDeCoってどう違うの?
投資信託を始めるにあたり、NISA(ニーサ)とかiDeCo(イデコ)などのことばをよく聞くと思います。
NISAとは多くの人に投資をしてもらうために国が始めた制度で、5年間は投資で得た利益が非課税となるものです。また、iDeCoは個人型確定拠出年金という自分で作る年金制度で、掛金が所得控除、運用益は非課税、さらに60歳以降にお金を受け取るときにも所得控除など税金が優遇されます。
投資信託を始めてうまく運用できても、そのままだと申告分離課税といって約20%の税金がかかります。NISAやiDeCoは、この税金対策と考えましょう。
NISAにも一般NISAと積み立てNISAなど種類があります。投資信託の手始めとしては、まず一般NISAから始めるか、60歳以降のことが心配であればiDeCoから始めることをお勧めします。
参考:日本証券業協会 マンガでわかるNISA講座
参考:イオン銀行 マンガでわかるiDeCoってな~に?
一日の終わりのニュースなどで株価が上がったり下がったりする情報がでてきます。
株を買いたい人が増えると株価は上がるのですが、株式を多く含む投資信託を持っていると自分の持ちものの価値が上がるわけですから、いいニュースだということが実感できるでしょう。
(※本ページに記載されている情報は2019年11月15日時点のものです)