10月も後半です。そろそろエアコンや暖房器具が必要な時期になりました。毎年、暖房の節電を心がけていますか?節電しようと思っていても、何をすれば効果があるのか分からない人も多いはず。そんな人のために、暖房の使い方や設定温度で節電する方法、暖房との併用で、身体も気分も暖かく快適に過ごせる方法など、5つの簡単節約術をご紹介します。
冬の暖房を快適に節電できる
5つの簡単節約術
2019年10月20日
冬の電気代って、高いの?
二人以上の世帯に聞いた消費支出における「電気代」の月別平均額は以下の通りです。
2018年8月 1万 790円
9月 1万 1,354円
10月 9,799円
11月 8,772円
12月 9,212円
2019年 1月 1万 2,926円
2月 1万 4,333円
3月 1万 3,526円
4月 1万 1,720円
5月 1万 1,115円
6月 8,824円
7月 8,307円
(2018年8月~2019年7月 総務省統計局 家計調査報告資料より引用)
1~3月の電気代が高くなっているのが、この資料からも分かります。電気代が一番安い7月と比較すると、約4,600~6,000円の差があります。「冬の電気代が高い」というのは本当のようですね。
なぜ、冬の電気代は高いのでしょう?
「電力会社による値上げ」ではなく、私たちユーザー側に考えられる理由としては3つです。
1つめは「暖房に使う電力量」。例えば、エアコンの冷房と暖房を使う時期の外気温との差を考えてみてください。夏は外気温35度・エアコン設定温度28度の場合、外気温との差は「7度」。冬は外気温0度・エアコン設定温度18度の場合、外気温との差は「18度」。暖房に使う電力量がいかに多いかが分かります。
2つめは「照明器具を使う時間」。冬は日照時間が短いため、部屋を明るくするための照明器具を使う時間が長くなるからです。
3つめは「お湯を沸かす頻度と電力量」。夏に比べ、冬は温かい食べ物飲み物を作る回数やお風呂に浸かる回数も増えます。それなのに、使う水道水の温度は夏より下がっています。お湯を沸かす頻度や電力量がいかに多いかが分かります。
暖房を使う時の節約術
温度設定
前項の「冬の電気代が高くなる理由」にもあったように、暖房は外気温との差が大きいために電力量が多くなり電気代が高くなるようです。
エアコンを使う時は、温度設定をなるべく低めに設定して使いましょう。
エアコンは、起動時に電力量を使います。帰宅して急激に高い温度設定で起動させるより、低い温度設定で帰宅時間に会わせて起動予約しておくことをおススメします。
また、起動時に電力量を使うので、 こまめにオンとオフを繰り返すのもNG。低い温度設定でつけっぱなしておくほうが節電効果ありです。
暖房器具を使い分ける
暖房をエアコンだけに頼っていると、電気代は高くなります。その時々の用途に合わせて暖房器具を使い分けると節約できますよ。
例えば、朝起きて出勤するまでにそんなに時間をかけない人は、エアコンを起動させて部屋全体を希望の温度まで暖めるよりは、電気ヒーターなどを使って、着替えやメイクしている自分の居場所空間だけを集中的に暖めることをおススメします。
また、夜寝る直前までエアコンなどの暖房器具をつけておくのではなく、30分前に暖房器具の電源を消してお布団に入るのを毎日実践すれば1ヵ月で約15時間も節電できますよ。
灯油ストーブも重宝します。部屋を暖めながら、その上でお湯を沸かしたり、煮物を作ったり温めたりもできますし、部屋の乾燥を防ぐ加湿機能にもなります。ですが、火を使う暖房器具なので、くれぐれも“火の用心”してくださいね。
暖房を使わない節約術
室内の断熱
暖房器具を使っていても、温度設定を高くしていても、室内自体の断熱機能が悪ければ、せっかく暖められた空気も外に逃げてしまいます。
室内の断熱機能を高めましょう。室内の暖められた空気は窓から逃げていきます。まずは、窓際を集中的に断熱しましょう。カーテンは厚くて重みのあるもの、ドレープが多いものが断熱効果ありです。窓に直接貼る透明の断熱シートもオススメです。断熱効果だけでなく、窓の結露対策にもなりますよ。
また、フローリングの部屋も断熱機能が低いので、じゅうたんやカーペットを敷くのはもちろん、その下に断熱シートを敷き込んでおくのもオススメです。
自分の防寒
室内の温度が同じでも、自分自身が防寒できているかどうか、身体が冷えているかどうかで体感温度は全く違ってきます。自分で簡単に防寒できる対策は2つ。
1つめは「身体を動かして血流を良くすること」。日頃からウォーキングなど適度な運動をすること。休日も部屋に引きこもってばかりいないでお日様に当たること。部屋でもストレッチや軽い体操をこまめにすると良いですよ。
2つめは「身体を中から温めること」。身体が温まる食材を選んで料理したり、外出時はもちろん部屋でも寒さを感じるときは、もう1枚上着を重ねたり、ネックウォーマーやレッグウォーマーなどでしっかり保温して過ごしましょう。
心も身体も快適に過ごす
悩みごとやストレスを抱えていたり、疲れがたまっていたりすると、自律神経が乱れがちになり、血管が収縮するために、身体が冷える原因になったりもします。自分の心や身体の状態をしっかり把握して、リラックスして過ごしましょう。
仕事や家事を頑張りすぎたり、自分の気持ちが進まない食事会やイベントに参加して体調を壊していては、医療費や薬代がかかったり、楽しみにしていた旅行やレジャーをキャンセルしたりと、電気代の節約どころではなくなりますよ。
身体はもちろん、時間にも気持ちにもゆとりを持って日々快適に過ごすことも、節約に大いに貢献します。
(※本ページに記載されている情報は2019年10月20日時点のものです)