家計管理と聞くと「難しい」「どうしたらいいかわからない」・・・そのように感じる人も多いのではないでしょうか。でも、一度仕組みを作ってしまえば、あとは楽に家計管理ができるようになるのです。カンタン家計管理のコツをお伝えします。
家計管理はコレだけでOK!
カンタン家計管理のコツ
2019年9月29日
まずは現状を把握して
例えばダイエットを始めようと思った時を思い出してみてください。
体重計に乗った時に現在の体重を見てびっくりした。
去年履いていたスカートが、今年は履けなくなった。
健康診断に行ったら体脂肪が増えていた。
など、何かの形で現在の状況を知ったからではないですか?
そして、現状を知って、
「1年以内に5kg痩せたい」
「来年の春にはこのスカートが履きたい」
「来年の健康診断では正常値に戻したい」
など、いつまでに、どうしたいか、という目標を決めることでしょう。
家計管理も同じです。現状を知らないまま、やみくもに節約したり貯金を始めたりしても望む結果に繋がっていきません。
家計管理をしようと思ったら、まずは現状を把握することから始めましょう。
家計の現状を知るということは、現在の収入と支出を知ることです。
収入を把握する
給料が振り込まれたら、なんとなくATMで引き出して、あるだけ使ってしまっていませんか?
給料が振り込まれる時は額面金額から税金と社会保険料が引かれています。まずは自分の年収を知ることからはじめましょう。
年収から税金と社会保険料を引いた金額が手取り収入で「可処分所得」と言われます。 可処分所得は、ざっくりですが年収の約8割と言われています。
そして可処分所得から、会社によって財形貯蓄や生命保険料、課会費などそれぞれの引き落としを行ったあとに銀行に振り込まれた金額を、皆さんは引き出して使うことができるのです。
このように、自分自身の年収と税金や社会保険料を知ることで、税金をいくら納めているのか、将来受け取る年金はどのくらいになるのかを意識することができますね。
支出を知る
月々の支出はなんとなく給料の範囲でやりくりしていても、「何に」「いくら」使っているのかわからない人もいるでしょう。細かく家計簿をつける必要はありませんが、まずは1カ月の生活費を把握することから始めましょう。
また、毎月必要ではなくても年単位で必要な自動車税や帰省費用など、ボーナスでやりくりしている支出もしっかり予算をたててくださいね。
支出の見直し方
収入と支出を把握した時に、収入より支出が多かったという人は要注意です。ボーナスでなんとかなっていても、いずれなんともならなくなる時が来ます。
気づいた今、支出を見直すチャンスです。
固定費を見直す
10円、20円の節約を続けてもストレスになるだけなら、1度固定費を見直すだけでその後は自動的に節約できるなら楽だと思いませんか?そして、もし1カ月に5,000円節約できたら1年間で6万円の節約になります。
固定費とは毎月必ず支払うお金のことをいいます。例えばなんとなく支払っている生命保険料や携帯電話代などを見直すだけで、数千円の節約ができる場合があります。面倒がらずに、一度頑張って見直してみてくださいね。
使途不明金をなくす
毎月の支出を把握することが大切だとお伝えしましたが、何にいくら使っているかわかないけれど、支出と収入が合わない、ということはありませんでしたか?そのようなお金のことを「使途不明金」といいます。 お金を使うときは「何にいくら使う」という使う目的を明確にすることで、生きたお金の使い方ができるようになります。
使途不明金をなくすことで、ムダな支出を減らすことができますよ。
先取り貯蓄でストレスなしの家計管理
収入を把握して支出を見直したら、次は貯蓄をしていきたいですね。でも、1カ月生活して残ったお金を貯蓄するのでは、なかなか貯めていくことはできません。
そこで、「支出-貯蓄=支出」の仕組みを作るだけで自動的にお金を貯めることができるようになります。これを「先取り貯蓄」といいます。
先取り貯蓄は目的別に
先取り貯蓄の方法は簡単です。
勤務先に財形貯蓄制度や企業型確定拠出年金制度がある人は、給与天引きで確実に貯蓄をしていくことができます。
また、給与が振り込まれる預金口座に自動積立口座を開くだけで、先取り貯蓄をすることができます。
先取り貯蓄をする時に、目的によって預け先を分けておくと便利です。
例えば老後資金は企業型確定拠出年金でコツコツ貯めていく。数年後に予定している結婚費用や海外旅行の費用は、それぞれ別の通帳に自動引き落としで貯めていく、など、目的別貯蓄をすることで、使うときに罪悪感をもたずにすみます。
また、貯めていく過程も夢に近づいていくことが実感できてワクワクすることができますよ。
家計管理は、一度仕組みを作ってしまえば楽に続けることができます。ぜひこの3ステップで楽チン家計管理のコツを掴んでくださいね。
(※本ページに記載されている情報は2019年9月29日時点のものです)