皆さんは自分の人生設計を立てたことはありますか?
将来どれくらいお金が必要なのかわからない・・・という人は、まずは人生設計を立てることから始めましょう。ライフプランの考え方や資金計画の方法をわかりやすくお伝えします。
人生設計を立てて幸せな一生を送る!
2019年9月9日
「人生設計」って何のこと?
皆さんは自分の人生設計を考えたことはありますか?
「人生設計」とは自分がどのような人生を送りたいかを考えて、そのためにどのような準備をしていけばよいかを考えることをいいます。
なぜ、人生設計が必要なの?
人生設計を立てる目的は、自分の将来の夢を叶えるために、自分自身が今何をしたらいいかを明確にすることです。
もし、漠然と「結婚して子供が二人。子供が小学校に入るまでにはマイホームを購入したい」という夢を持っていたとしましょう。
最初の「結婚」という夢を叶えるためには、仕事はどうするのか、結婚式や披露宴を行うのか、行うのであればどのくらいの費用を準備しないといけないのか、その費用をあと何年で準備しないといけないのか、などと考えないといけないことがたくさん出てきます。
もし、「結婚しよう」と思った時に貯蓄ができていなくて、「結婚式をしたい」という夢を諦めなくてはならなかったとしたら悲しいですね。
皆さんの将来はどうなる?
皆さんの両親の時代は、終身雇用が約束されていたり賃金も年功序列で昇給したりする時代でした。そのため、毎月コツコツ貯蓄をしていけば退職までにある程度の金額を貯めることができました。また、金利も高かったので定期預金に預けておくだけで、自然にお金が増えていったのです。
でも、現在はそうではありません。
残念ながら給料が増え続けるという保証はありません。また、転職も珍しくなくなり、その場合は前職の給料を上回る保証もありません。
金利もしばらく低金利が続くとみられているため、幸せな老後の生活を送るためには少しでも早く老後資金の準備を始めていかなければなりません。
「人生設計」を立てることで、「いつ」「何に」「いくら」お金が必要かということが明確になり、早いうちから自分自身の目標に向けて準備をしていくことができるのです。
人生設計に必要な2つのツール
「人生設計」を考えた時に、これから過ごす自分の一生の中でいろいろなライフイベントがあることがわかります。
ライフイベントは人によって様々ですが、それぞれライフイベントごとに支出を伴います。特に、教育資金、住宅資金、老後資金は人生の三大資金と呼ばれ、特に大きな資金が必要になってきます。まだまだ若いから、と先延ばしにせずに早いうちからお金の計画を立てていきましょう。
人生設計を立てるために便利なツールが2つあります。
①ライフイベント表
「いつ」「何に」「いくら」お金が必要かを考えるには「ライフプラン表」を作成することから始めます。
まずは1枚の紙に、これから予想されるイベントを書き出していきましょう。そして、そのライフイベントは何歳の時に予定されるのか、そのライフイベントにいくらお金がかかるのかを書いていきます。これを時系列で表にしたものがライフイベント表です。
なかなか将来のことまでわからないという人もいるかもしれませんが、わかる範囲でOKです。実際に書いてみることで、この先どのくらいお金が必要かイメージすることが大切です。
②キャッシュフロー表
ライフプラン表を作って、「いつ」「何に」「いくら」お金が必要ががわかったら、次はキャッシュフロー表を作っていきましょう。
キャッシュフローとは、一定期間ごとの家族それぞれの収入と支出を計算した結果の金融資産残高のことをいいます。
そしてキャッシュフロー表とは、将来の金融資産の残高を予想したものを1年ごとに表にまとめたものをいいます。
キャッシュフロー表を作る時は、退職金の支給額や65歳以降に年金がいくら受け取れるかを調べておくといいでしょう。年金受給額は、日本年金機構から送られてくるねんきん定期便やWebサイト「ねんきんネット」で調べることができます。
キャッシュフロー表を作ることで、ライフプラン表で書いた家族それぞれのイベントがある年の家族の金融資産残高から見て、達成できるのか、もし達成できなかったらいくら不足するのかを予想することができます。
また、定年退職した後の金融資産残高を予想することで、早いうちから老後資金の準備をしていくことができるのです。
「不安」を「安心」に変える
キャッシュフロー表を作って、ライフイベントに必要なお金が不足していることがわかったら、不安になる人も多いかと思います。
でも、 キャッシュフロー表を作って将来のお金を「見える化」することで、不安を安心に変えていくことができます。
不安を安心に変えるには
1.収入を増やす
2.支出を見直す
3.投資をする
という方法があります。
収入を増やす場合、結婚退職をせずに共働きをするという選択肢もアリです。また支出を見直す場合、住宅の予算を考え直すなどの対策もできるでしょう。
幸せな一生を送るために、ぜひ「人生設計」を立てて不安を安心に変えてくださいね。
(※本ページに記載されている情報は2019年9月9日時点のものです)