テレビや雑誌、ウェブサイトなどで登場することが多くなったファイナンシャルプランナー。筆者もその1人として活動していますが、女性に向いている仕事だなと日々感じています。お金の勉強を兼ねてファイナンシャルプランナーの資格を取る人も増えてきてますが、せっかく資格を取るなら仕事に活かしてみてはいかがでしょうか。
女性目線で資格を活かそう!
ファイナンシャルプランナーの仕事の特徴は?
2019年8月17日
ファイナンシャルプランナーのニーズ拡大!
生涯教育のユーキャンが20~40代の採用担当者、および転職者に対して実施した「2017年のトレンド予測と資格取得に関する意識調査」によると、2017年に取っておくと武器になりそうな資格の第1位はなんと「ファイナンシャルプランナー」でした。
ひとくちに「ファイナンシャルプランナー」の資格といっても、いくつかの種類があります。ひとつは国家検定である「FP技能士(1~3級)」で、もうひとつはNPO法人日本FP協会が認定する民間資格の「AFP資格」と「CFP®資格」(上級資格)です。
ここでは詳細な資格内容や資格制定のいきさつについて、説明は省略しますが、それぞれ難易度や実用性が異なります。
FP技能士は一旦資格試験に合格すればその資格に期限はなく、更新の必要がありません。それに対して「AFP資格」と「CFP®資格」では、資格の有効期限は2年間。その間に継続教育を受け、それぞれ定められた単位を取得し、更新が必要です。
どの資格の場合でも、その資格を武器に実用性を高めていこうと思えば、絶えずブラッシュアップすることは欠かせませんが、そのブラッシュアップが義務づけられている後者のほうがより実用性を求める人が取得する資格だと考えられるかもしれません。
どんな仕事の人がFP資格を取っている?
その資格認定期間である日本FP協会によると、企業のFPニーズは年々高まり、企業としても「AFP」「CFP®」の取得を積極的に推奨しているそう。2008年12月から2018年8月までの約10年間で資格取得者の数は、たとえば証券会社では37.9%アップ、銀行などの金融機関では27.9%アップ、金融機関ではない一般企業でも13.4%増えているようです。
実は筆者もその昔、勤めていた会社に言われてFP資格を取ったのがきっかけです。筆者がCFP®を取得した2003年当時、FPという資格も仕事も知らない人がほとんどでしたから、現在の状況には驚きますが、同時に喜びも感じています。
ファイナンシャルプランナーの仕事ってなぜ女性に向いてるの?
お金に関する幅広い知識を活かし、人生の夢や目標をかなえるために総合的なマネープランを立て、経済的な側面から実現に導くサポートとするのがファイナンシャルプランナーの仕事。対面での相談業務やセミナーなどの場で「話すこと」で支援するのはもちろん、書籍・雑誌、メディアなどの媒体で「書くこと」で支援するなど、活動の方法は多岐にわたります。
人生のマネープランというと預貯金や投資などの金融商品はもちろん、税制、教育資金、不動産、年金制度、相続などが絡んできます。1つ1つは難しい内容もあります。数字や、ややこしいことは苦手……という女子も少なくないですが、どんな場合においても大切なのは生活者の視点に立って考えるということです。
その点、女子は日々の買い物をやりくりするために、おトクな情報をチェックしているうちに生活の知恵が、子どもの進路、老親の介護を考えるうちに生活の知識が自然に身についてる人も多く、生活者の視点でものごとを考える力を習得しやすいのではないかと思います。
ファイナンシャルプランナーは生涯現役を実践できる
ファイナンシャルプランナーの仕事といっても、金融機関などの企業に属する企業系FPと、企業に属さず独立して活動する独立系FPがあります。筆者も資格取得当時は企業に属していた企業系FPでしたが、現在は単独で活動している独立系FPのひとり。このようにFPといっても働くスタイルを変える人も多いものです。
というのも、FP自身も結婚・出産・育児・転退職など、時の経過と共にライフスタイルは変動していきます。人生の伴侶や環境によっては自分の働き方を変えなければいけなくなることもあります。会社を辞めざるを得なくなっても、資格とそれまでの経験、知識を活かし、ひとりで頑張っていくことも可能なのがファイナンシャルプランナーの仕事です。
生涯現役と言われるようになった世の中で、ライフスタイルはこの先もどのように変わっていくかわかりません。でもその自らの変化を活かしながら、女性目線でのアドバイスは説得力も高まり、一生の仕事にしていけるかもしれません。
ひとりで頑張ると言っても、実際にはネットワークを広げ、さまざまな交流を高めることが、実現に結びつけるためのカギです。女性FPの活動を後押ししてくれる会社もあるのは心強いですね。筆者がお仕事させていただいているFPwomanもそのひとつです。
あなたも生涯現役を目指しつつ、まずは自らお金の知識のスキルアップから始め、少しずつFPとしての活動を始めてみませんか?
(※本ページに記載されている情報は2019年8月17日時点のものです)