投資をしてみたいけれど、損しそうでこわい。
投資をしたことがあるけれど、失敗したから躊躇してしまう。
そんな人もいるのではないでしょうか。
投資に「絶対安心」というものはありませんが、ルールを決めるだけで失敗を防ぐこともできます。ぜひそのルールを知って、失敗しない女性になりましょう!
投資で失敗しないために
これだけは守ってほしいルールとは
2019年8月8日
投資目的を決める
2019年7月現在の大手銀行の1年定期預金の金利は0.01%と低いのが現状です。例えば100万円を1年間預けても、利息は100円。税金を引くと手取りは80円にもなりません。残念ながら、定期預金だけでは資産形成をしていくには不十分だといえます。
とはいっても、全ての資金でやみくもに投資を行うのはNGです。 まずは「何のために投資をするのか」「いつお金が必要なのか」ということを明確にしましょう。
運用は3つに分けて
例えば、30年後の老後資金のためにコツコツ準備をしていきたいという場合と、余裕資金で短期的に売買を繰り返して楽しみたい場合では、投資の対象となる金融商品は変わってきます。
お金が必要になった時に、価格が値下がりしていて「損をした」ということがないようにしたいですね。
そのためには、
1.必要な時にいつでも使えるお金
2.しばらくの期間は運用できるお金
3.長い時間をかけて育てていくお金
の、3つに分けて運用していくことが大切です。
必要な時にいつでも使えるお金は、換金性や安全性を重視することが大切です。また老後資金の準備など、長い時間運用できる場合は毎月一定額を積み立てて運用していくことで、安定した運用成績を期待することも可能です。
自分のリスク許容度を知る
金融商品は日々値動きがあり、収益が出ることが期待できる一方で損失が出ることもあります。投資をする時には自分がどの程度リスクに耐えられるかを考えることが大切です。
そもそもリスクって?
「リスク」と言う言葉を聞くと「損」や「危険」という意味に捉える人もいるかと思いますが、投資の世界でいう「リスク」とは「値段のブレ幅」のことを言います。
資産運用で得られる収益のことを「リターン」と言い、「リスク」と「リターン」は密接な関係があります。
一般的にリスクが少ない商品の場合はリターンが小さくなります。また、大きいリターンを期待するのであれば、リスクは大きくなることが多いです。
自分がどの程度までなら値段のブレに堪えられるかをよく考えてから金融商品を選ぶことで、想像以上の損失が出ることを避けられるでしょう。
リスクの原因も知って
また、自分が投資をしようとしている商品は、どのような時に値段が大きく動くのかを知っておくことが大切です。
投資をしようとしている会社の業績はどうなのか、為替がどのような動きをしたら商品の値段に影響するのかなど、投資をする前に調べておくといいでしょう。自分ではなかなかわからない場合は、販売している金融機関に問い合わせるなどして値動きの原因を理解した上で投資を始めてくださいね。
分散投資はマスト
金融商品は一つの要因に対してそれぞれ違った値動きをすることがあります。有名な投資の格言に「卵は一つの籠に盛るな」というものがあります。卵を一つの籠に盛っていた場合、籠を落としてしまうと全ての卵が割れてしまいますね。
それと同様に、一つの資産や金融商品に集中して投資をすると、その資産の値段が下がった場合、全ての資産の価値が下がってしまいます。それを避けるためには分散投資が大切です。
分散投資には3つの方法があります。
資産の分散
資産は大きくわけて「現金・預貯金」など元本確保のものと、「株式」「債券」「不動産」など日々値段が動いているものがあります。
一般的に「株式」と「債券」はそれぞれ違った値動きをする傾向にあるので、これらの違う値動きをする資産を組み合わせることによって、どれかの資産がマイナスになっても他の資産でカバーすることができ、トータルでみるとリスクを軽減することができます。
国の分散
また、資産には投資対象が日本のものと世界のものがあります。さらに世界には先進国を対象としたものと新興国を対象としたものがあります。
日本の景気が悪いと思われる場面でも、世界を見てみると景気のいい国があります。また為替の動きによっても値段の動きが違ってきます。
そのため、 一つの国に集中するのではなく、さまざまな国に分散投資をすることでリスクを軽減することができます。
時間の分散
金融商品は日々値段が動いているとお伝えしました。そこで、投資をするタイミングを分散することで、高い値段で集中して購入することを避けることができます。 投資信託で毎月積み立てをしていく場合は、投資信託の値段が高い時は少なく、安い時は多く購入することができ、平均的な値段で積立していくことができます。
このように、投資をする時に工夫をすることで失敗を最低限に防ぐことができるのです。
絶対に避けてほしいことは、「人に勧められたから」という理由で商品を選ぶことです。自分のリスク許容度に合った商品を自分で選ぶことで、「こんなはずじゃなかった」と後悔することがなくなるでしょう。
(※本ページに記載されている情報は2019年8月8日時点のものです)